このバッキムへ編では2012/10/20いよいよトレック開始で,スタート点ヨクサムからバッキムまで歩いたときの写真を載せました.
途中林の中を通り,何度か谷を越えた.まだ白い山は見えないが,トレイル脇にはいろいろな花が咲いていた.高低差は1,000m程度で,夕方近くにキャンプサイトに到着した.
Tashi Gangホテルで,ここに残す荷物と山に同行する荷物とを分けてバッグに詰め,荷出しする.そしてホテルレストランで朝食をとり,庭で軽く準備運動で身体をほぐす.
さて出発だ.暫くヨクサムの村を通過する.ちょうど通学時間で,子どもたちと会う.ネパールでは学校やオフィスの始業が10:00AMと遅いが,ここインドはこの時間帯からしてどうやら日本と同じくらいかな~と思える.
そのうち追って馬9頭とゾッキョ17頭を引き連れた馬方さん,ゾッキョドライバーやキッチンスタッフの皆さんが追いつき,抜いていった.
ヨクサムの村を抜けるとトレッキングトレイルに入った.この先はごく小世帯の集落が僅かあるだけで,殆ど民家はないそうである.ただ夏の間,標高の高い放牧地にヤクや羊などの家畜移動のトレイルは重要で,そのため整備されているようだ.近年はトレッカーも多いので,そのための整備もいくらかあるかも知れない.
バッキムの標高は2,830mで,しかも一定の雨量があるのであろう,大きな樹木が茂っている.樹木にはサルオガセや蔓性の植物や,またランなどびっしり絡まっている.その割に枯れないものだな....と思う.
歩いていると何組かの下るトレッカーに出会った.写真の男性は,もう限界だ~といった表情で過ぎていった.仏,独などヨーロッパの小パーティが多いようだ.
中には,ゴーチャラはものすごくいい眺めだった.ただめちゃくちゃ寒い.とにかく寒い,装備をしっかりとね!とアドバイスしてくれる人もいた.
4時間ほど歩いたであろうかシアチェン(Siachen)のランチ場に到着した.わざわざ運び上げたテーブルが据えてあった.すみません.水があり,キッチン用の小屋(写真で左の建物)が建てられ,簡単なかまどを備えていた.ヒゲを生やしたシェフのサロージュさん(シェルパ族)以下スタッフの皆さんが昼食を作ってくれた.食べた中でいもか,大根か.....不明の根菜があった.日本にはない大根,ということになったが,今もって謎は必ずしも解明されていないが.....
下は,ヨクサムからランチのシアチェンまでの写真いろいろ
腹をくちくした昼食後再び歩き始めた.ここは土砂崩れで新しくできたトレイル先の橋の袂だ.橋はしっかりした鋼鉄製の吊り橋で,夏訪れたザンスカール辺りに一部見られる頼りない雰囲気の橋とは違って不安は感じさせない.ただ手すりにチベット仏教の慣わしに従いタルチョーが結わえられているのは共通である.
大分歩いてこの日の宿泊地バッキム(Baktim/2,830m)に到着した.ほぼ同じ頃,スタッフの皆さんがテント設営に取り掛かってくれた.このサイトはとても狭い平面が段々畑のように展開され,テントはそこにバラバラに張られていった.トイレテントも2張り設けられたが,かなり遠くで,『夜間暗い中で行けるかな~?』という雰囲気だ.なおテントはくじ引きで決められたので,これ以上の公平さはないであろう.
景観こそさしたる変化は少ないが,この日は標高差1,000m少し,よく歩き,いい一日だった.ダイニングテントに用意された夕食を楽しく平らげ,心地良い眠りに就く.お休みなさ~い!
下は,ランチ場からバッキム到着までの写真
樹木に着生するランや蔓性の実が結構見える.道端では関東でもありふれるツユクサなどから,初めて見る袋状の黄色い花が大変興味深い.どうして袋状なのか?どこか開く口があるのか?....いろいろ疑問が出たがいずれも不明だ.