このゴーチャ峠へ編では,2012年10月24日未明ラムエのキャンプサイトを出て,朝日のビューポイントに登り,続いてゴーチャ峠(Goecha La/5,000m)に至り,雄大な景色を眺め.そして再びラムエのサイトに戻り寛いだときの写真を載せました.
10/24随分早い午前3時にラムエ(Lamuney)のキャンプサイトを出発した.氷点下10℃近くの冷え込みようで寒い.まあ,赤く染まるカンチェンジュンガを見たいという一心で皆出かけた.
そして地名は定かでないが,カンチェンジュンガ山群が見える丘を先ずは目指した.最後は日の出に間に合わない恐れがあり,小走りで丘に登った.心臓が飛び出すという形容でもおかしくないほどバクバク,肺はハアハアだった.
で,その甲斐あって何とか朝日の当たるカンチェンジュンガを眺めることができた.いや~見事だ.
今回の目的は,過去に訪れた北ベースキャンプ(パンペマ)からは望めない,このように赤く焼けたカンチェンジュンガであったため,個人的にはまあ目的のかなりは達成させてもらったと言っても良かろう.
カンチェンジュンガより少し標高の低い山が順次輝き出す.この遷移時間帯はトレッキングで至福の時だ.きれいだ~
左はカブルー南,北であろうか?ここからだとどっしりした姿が素晴らしい.
下は,朝日のビューポイントまでの写真
朝日の峰々が徐々に白く変わる頃,ゴーチャラ峠に向け再び歩き始めた.山は明るくなったがトレイルには陽が射さずまだ暖かくならない.
写真は確かツェマタン(Tzmathang)と呼ばれる砂地の平らなところだったと思う.どうしてこんな所にあたかも浜辺のような砂地があるのか不思議に思ったところだ.
大分陽が高くなってきた.そして私たちも尾根へと登り始めた.
この辺りまだ雲があまりないが,少しずつ出てきているようだ,峠でも展望はさてどうだろう?
歩いていると,岩の間に毛皮のようにフサフサした植物が生えていた.花,いや実?それとも葉っぱ?葉っぱの可能性が高そうだが,他では見えなかったのでここ辺の環境だけに適応しているのだろうか.
9時半頃,今回トレッキングの最高地点ゴーチャラ峠(Goecha La/5,000m)に到着した.ここで記念撮影,皆の満足そうな笑顔が状況を物語っているようだ.背後はゴーチャピーク(Goecha Peak/5,127m)だと思われる.ただしガイドLさん,添乗Kさんはフォークドピーク(Forked Peak/6,108m)だと言っている.でも地図を見るとやはりゴーチャピークだと思うが.....
ゴーチャピークの右手にはカンチェンジュンガが聳えているのだが,雲が架り完全には取れない.まだ早い時間なのだが高い所だけに早く雲が沸くようだ.
サーダーのLさん初めお世話になっているガイド(シェルパ)の皆さんだ.ありがとうございます.
慣れていても結構寒いと見えて,皆さんもダウン姿だ.
ゴーチャラ峠からは下方にターコイズ色の湖が見える.上部にはたくさんの氷河が見えるし,この色からして氷河湖であろう.湖に山,空,雲....豪快な眺めだ.
下は,ゴーチャラ峠(Goecha La)までの写真
ゴーチャ峠からはパンディム,テンジンカン,ジョプノー三山少し南に位置している.それなのでここから下るときは三山北面が楽しめることになる.
最初はパンディムで,覆いかぶさってくるような迫力であるが,少し雲が架かってきたようだ.いや~なかなか素晴らしい.
引き続き下りを継続する.やがて見えるピラミダルな白く美しいこの山はテンジンカン北面だったと思うが....確信はない.
往きでも通過した砂地のツェマタン(Tzmathang).ほんとどうしてこのような地形が山の中に形成されたのでしょうね?不思議だ.
大分下ってラムエのサイトに近くなった.往きは暗くて見えなかったが大きな湖があった.この水も綺麗だ.魚はいないという.サミティ湖(Samiti Lake)と称するようで,プレック川はここから始まっているようだ.
少ししてラムエのキャンプサイトに戻り,これでこの日の行動は終わった.早い時間であったが,後は食べて寝転がっているだけだ.そんなこと見越してか天気は徐々に悪化し,夕方からは雪になっていった.まあ,前日であったなら今日のゴーチャラ行きは無かった可能性が高く,戻ってから降り始めたのはすこぶるありがたいことだった.
下は,ゴーチャ峠からラムエのキャンプサイトに戻るまでの写真
さてこれで今回のシッキムトレッキングの大方は終わったことになる.後は下るだけだが,夜間雪はどうなるだろう?