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アンマンからマダバとネボ山に向かった．
アンマンの南西およそ30kmの地点，マダバの街に到着した．
マダバは，ビザンチン時代にこの地域のキリスト教の中心地として栄えたそうで，キリスト教会はいくつかあるようである．見学させてもらったところは下の写真にあるように看板には「ギリシャ正教教会」と記されていた．現在ももちろん教会として機能しており，礼拝堂では神父さんが仕事をしていた．
マダバはまたモザイク地図で有名で，上の教会の床に描かれたモザイク地図を見せてもらった．地名がギリシャ文字でなかなか読み難いが，6世紀（だったと思う）のエルサレムを中心とするパレスチナ全域の地図が描かれている．形は歪んでいるがトポロジカルには現在の地図に結構近いようである．
下は，マダバの街とモザイク地図を見せてもらったギリシャ正教教会の写真
マダバを後にして数十分，車は次の目的地，ネボ山に到着．出エジプトを果たしたモーセが，40年間の放浪の末にたどり着いたのがこの山だとされている．
これにによれば，左に死海が広がり，ヘブロン，ベツレヘム，エルサレムなどの地が点在している．ただこの日は霞がかかったようであまり遠くまで見渡すことはできなかった（いや，老眼のためかも）．この丘の上からモーセは「見よ，あれが約束の地カナンだ」と言ったそうだ．ただモーセ自身は，この山から主に「約束の地」を見せられながらも，実際にその地を踏むことなく息を引きとった．
モーセの終焉の地とされるここネボ山山頂に建てられたモーセ記念教会の内部．エジプトから来た修道士達によって4世紀ころに建てられたという旧教会の跡と，ビザンチン時代とされる古いモザイク画が残されている．1930年代にフランシスコ修道会が買い取り，発掘し，モザイク画等の遺跡を雨風から守るための屋根を取り付けたということだ．モザイク画は，いろいろな花や動物，召使いを連れた狩猟の様子など具象的で判りやすい．
下は，ネボ山とモーセ記念教会の写真あれこれ
