シリアSyria

国境は北部はトルコ，東部はイラク，南部はヨルダン，西部はパレスチナ，レバノンに接している．イラク国境付近に関してはいろいろ問題を含み，外務省から，イラクとの国境付近：「渡航の延期をおすすめします」（事情の許す方の退避をおすすめします）（継続），との危険情報が出されている．（2006/7現在）．しかし今回のツアーは単なる遊山旅行に過ぎず勿論この付近には行かなかった．シリア中部は山岳，北部はアラビア半島に続くシリア砂漠を含む半乾燥地帯だが，南部には肥沃な土地が広がり，シリアの国内農業生産の殆どを賄うそうだ．”中東”に位置するため一年中灼熱と想像しがちだが冬季には気温が氷点下，積雪も見られるなど気温差が激しいようだ．我々の訪れた７月は盛夏なので昼間の屋外はメチャ暑かったのは言うまでもないが．．．．

住民は，アラブ人が90%，他にクルド人，アルメニア人などで，言語はアラビア語（公用語），クルド語，アルメニア語となるようだ．宗教は，イスラム教スンニ派が74%，他のイスラム教の宗派（アラウィ派など）が16%，キリスト教が10%であるそうだ．総じて国民性は質実剛健でイスラム教の教えが厳格に守られている，と言われているようだ．

2006年9月現在シリアのヒズボラ支援をはじめ，アラブ世界の中ではイランなどと共に反米感情が強い．シリア経済は，バース党の強力な計画経済により農業，商工業，鉱業ともに偏りがなくバランスがとれているものの，経済は低迷状態が続いているそうで， 2004年の政府発表の国内失業率は20%を超えているそうである．