ベルガマBergama

ベルガマは,紀元前2~1世紀にペルガモン王国の都として栄えたヘレニズム都市があった地で,トロイの後でここを訪ねた.

ベルガマ市内City of Bergama

ベルガマの高校生

ベルガマの高校生

ちょうどお昼休みの時間帯で高校生くらいの子が連れ立って歩いていた.制服姿が「アジアの国」を想起させる.


ベルガマの女性

ベルガマの女性

こちらは若干オーバーウェイトの典型的(と,どうしても思えてしまう)トルコ中年女性.頭上はお昼ここで食べたMeydanレストランの看板.


ベルガマでの食事

ベルガマでの食事

イスラム教の国なのに,ビール,ワイン,強いラクーというお酒など,いろいろな銘柄がふんだんにある.コーランでは飲酒禁止の筈であるが.....あまりそのようには感じられないのはありがたい.因みに昼食,夕食で用いたレストランで酒のないところは1箇所もなかった.(なおエジプトでは一ヵ所お酒のないレストランがあった)と云う訳で毎食飲んでしまった.なおトルコ料理は世界的に知られた存在であるらしいが,私的には「アン...何とか,かんとか?」いう香料がきつくて好みとは言えない.パンがとてもおいしいのは間違いないが...


下は,ベルガマへ行く途中の風景,ベルガマ市内の路上風景

ベルガマ
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アクロポリスAcropolis

ペルガモン王国を説明するガイドさん

ペルガモン王国を説明するガイドさん

ベルガマはかつてペルガモン王国と呼ばれ,紀元前3世紀半ばから紀元前2世紀にかけて栄えた典型的なヘレニズム都市だそうだ.


ペルガモンの大劇場

大劇場

ペルガモンの劇場で,1万人収容できたそうだ.傾斜が急な高台にあり眺めはすばらしいが,階段の昇り降りが結構大変で,ちょっと怖い.


ペルガモン王国の神殿跡

ペルガモン王国の神殿跡

トラヤヌス神殿,ゼウス大祭壇の一部が残っている.20万巻もの蔵書を誇ったというペルガモン図書館や美しいコリント式やイオニア式の列柱などの一部も残っている.ここの図書館はエフェソスのセルスス図書館アレクサンドリアの図書館と並ぶ古代3大図書館の一つだという.


ペルガモン神殿の屋根

神殿の屋根

屋根部分,大理石の彫刻が美しい.ギリシャのパルテノン神殿等と基本構造や彫刻の文様はよく似ているものと思われる.


下は,アクロポリスの写真あれこれ

ペルガモン王国アクロポリス
ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス
ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス ペルガモン王国アクロポリス

アスクレピオンAsklepion

アスクレピオンの大通り

アスクレピオンの大通り

アクロポリスの南に在って,ここからアクロポリスの丘が見渡せる.ギリシャの医学の神,アスクレピオスにちなんで造営された総合医療センターだったそうだ.入所には厳しい審査があって,重病者は入れず,また入所中に回復の見込みがないくらい悪化した患者は追い出されたそうだ.そのためここの治癒率は高く,評判は遠くまで伝わったそうだ.(でも,そういう方法でいいのかな...?)


医学神話を元にしたレリーフ

医学神話を元にしたレリーフ

病が悪化し,悲観して毒蛇に噛ませて自殺しようと図ったら,どうした訳か治癒回復してしまったという,医療の神へびをモチーフにしたレリーフ.


アスクレピオン近くの集落

アスクレピオン近くの集落

アクロポリスとアスクレピオンの間にある集落.きっと昔からこうであったのではないかと思わせるような佇まいに見えてしまう.


アスクレピオンの犬

アスクレピオンの犬

治療法として日光浴や水浴,演劇(アクロポリスのそれより狭いが劇場が残っている.下のパラパラ写真参照),マッサージ,薬草の服用等が行われていたそうであるが,このような動物との触れ合い療法もあった....かも?


下は,劇場,ギリシャ式(頂部が羊の角型)とローマ式円柱(頂部が無花果の葉型)とが途中で切り替わって並ぶ通り,などアスクレピオン各所の写真

アスクレピオン
ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン ベルガマのアスクレピオン

ベルガマの歴史

紀元前3世紀アレクサンドロスの死後,その財宝を元にフィレタイロスがペルガモン王国を建設.上の写真のように山城,自然要塞であったペルガモンは,基本的にギリシャ文化を受け継ぎ,その後ローマと組んでエーゲ海沿岸の交易によって繁栄を続ける.

文化に力を注いだペルガモンでは,エジプトがパピルスの輸出を禁止したことから羊皮紙を発明し,図書館の蔵書が20万冊を越えたという.後にローマの属国となってからも,帝国下で繁栄を続けるが,ビザンチン,アラブ,トルコによって王国の特色は薄れ,次第に没落していった.

19世紀から各国の調査隊によって発掘され,特にドイツはこの時に発掘したレリーフや彫刻を多数持ち帰り,ベルリンにペルガモン博物館を建設している.

トルコ石店近くの風景Gem stone shop

世に知られるトルコ石のお店(左上写真).案内されると義理も感じるが....あまり興味がないので,外で春の農作業風景を眺めてみた.東京より若干寒いようであるが春を迎え,今は忙しそうだ.ロバが荷を運んでいる.いい光景だ.なおロバはこの辺りでは珍しく,普通 トラクタが一般的なようである.ほう~!

トルコ石のお店春の農作業風景
春の農作業風景春の田園風景

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