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陸路トルファンからウルムチへ向かった．道は空いていてバスは快適に走った．
達阪城という所で休憩した．ここの娘は美人で唄も上手という定評があるそうだ．休憩所にこの像が立ち，達阪城的姑娘のタイトルが付けられていた．休憩所付設の大きな売店には，実物の姑娘（日本語の娘）が幾人か居たが，それほどでもなくちょっとがっかり．
暫く走ると1981年に建設が始まったという風車基地を通過する．おびただしい数の風車だ．この辺りは定常的な風が得られ，周囲には民家も無いので風力発電には好適な地のようだ．一基600kWで全部で12万kWの発電量だという．とすると200基ということになるが，もっとたくさんあるように見える．現在も増設は続いているようなので，実際発電量はもっと多いのかも知れない．
乾いた大地に羊が僅かな草を食んでいる．一般にイスラム圏では羊は最も重要な家畜だ．ガイド馬さんが，ウイグルでの肉の値段，漢人も居るので豚肉を含めて，を話してくれた．
羊肉：20元／kg（およそ265円／kgくらいに相当）
牛肉：17元／kg
山羊肉：16元／kg
豚肉：15～16元／kg
地鶏：18～20元／kg
普通の鶏：10～12元／kg
で，羊肉は値段も高めのようだ．何れもkg単位なので，日本の100g単位の値段と比べても十分リーズナブルな値段だと思う．
さて再びウルムチの街に入ってきた．いまさらではあるが，「シルクロードのまち」から想像される光景とはギャップがある．他国と比べて，中国の場合政治システムが異なるため，変わり様は特に著しい面があるようだ．
牛肉のほかに，ウイグルらしく羊肉のしゃぶしゃぶもあって，ゴマだれなどでどちらもたらふく食べた．美味しかった．
ウルムチでは再び環球大酒店に泊まることになった．ロビーの床はガラス張りで，下が池になっており，沢山の鯉が泳いでいる．水と魚はウイグル的より，中国的，漢的雰囲気だと思ってしまうのは固定観念かな？
人気のバスドライバ趙さんとここでお別れ．ここからシルクロードの出発点西安に空路で向かう．
全般的に茶色の中，麦であろうか緑の畑が広がる．成田上空のように全体的に緑ではなく，このような茶色の光景が世界的には結構多いように思う．
天山山脈の東端辺りであろう，高いところは雪が積もっている．周りに畑はなく荒地だ．ここから見える訳ではないが，暖かくなるに連れ，遊牧民が羊を連れて標高の高いところまで上がってくるのであろう．
西安には中国南方航空CZ6921便で向かった．ウイグルエリアを飛ぶときの食事はイスラムに配慮し，ランチボックスには”清真”の文字が入っている．中身はオムレツに，ロールパンに，．．．．フルーツだったか？
