2017年の高尾山ハイキングメモ.歩いた日は1月2日,1月14日,3月4日,3月11日,3月19日,3月25日,4月15日,4月23日,4月30日,5月5日,6月24日,7月2日,7月8日,9月3日,9月10日,9月18日,9月24日,9月30日,10月8日です.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇り時々晴
歩行距離:20.48km(ログデバイス変更)
歩行+休止時間:7時間28分
痛くなったところ:まあまあか
稲荷山コースで上るときは必ずこのお稲荷さんの前を通るのだ.ところで『稲荷山』の名はこのお稲荷さんに由来するようだが,山頂は果たしてどこに在るのか?この先途中の東屋のある場所か?何度もなんども歩いているくせに甚だ無知だ.
さて一丁平のベンチに到着し,おにぎりを頬張る.
脇を見ると,オオバギボウシ(大葉擬宝珠)は朽ち始め葉が黄ばんできた.そしてこれ幸い(多分)とクモが網を張る.そしてそこに昨夜の雨が残っていた.
クモの糸は細く,メッシュはとても粗い.その上の水が透過しないで,恰もハス葉の上の水滴のように丸まっている.つまりクモの糸はぬれ性がとても低い,撥水性が相当高いということかな.カッパやザック表面をこうした素材にできれば役立ちそうだ.
ここ暫く通せんぼされていた一丁平先の北側トレイルが解放されていた.入ると北斜面の林が全面的に伐採され,トレイルは明るくなっている.ただ少しさみしい感じがする.
工事は完了ではないようで,作業用ワイヤロープが結ばれている(歩くのに支障なし)
花の種類はどんどん少なくなっているが,明王峠近くではまだツルニンジン(蔓人参)が元気に残っていた.別名ジイソブ(爺のそばかすの意)だそうで,己が顔が鏡で映し出されたような.....
天気予報通り夕べの雨が上がりハイカー,ランナーが多い.陣馬山も盛況で,概ねベンチが埋まっている.
ボランテア男性がたった一人で資材を運び,加工し,建て替え工事中の大平小屋は,この日柱が4本立つまでに至っていた.当男性の姿は見えなかった.がんばってください.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:薄曇り/薄日
歩行距離:22.7km
歩行+休止時間:7時間16分
痛くなったところ:まずまずか
暫く工事中で通行止めになっていた6号路が直ったようで,通行止めの標識が消えていた.ということでここを歩く.すると程なく琵琶滝脇に至ると,山側にトタンの落石ガードのようなものが新設されていた.きっとここが崩れていたのであろう.
そこを過ぎるとこれまで通りで,例の沢上りルートになる.沢は若干水量があるかな~という程度で基本的には水かさは大してない.沢の後は土留の階段で,かなり汗をかいた.
ここは高尾山頂から奥高尾に下る階段辺り.もみじが幾らか色づき始めた.あと一ヶ月,いや一ヶ月半くらいしたら色鮮やかになるであろう.
与瀬神社ルートに『陣馬山トレイルレース』のお知らせが立てかけてあった.11/5(日)開催でだいぶ先だが参加者は事前調査に,ハイカーは歩くコースの検討に役立つ.ググってみると陣馬山/明王峠間も走る区間になっている.参加定員は1500人というから,相当混むかもしれない.陣馬山/明王峠/JR相模湖駅区間のハイキングは遠慮した方がいいかも....
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りたまに晴
歩行距離:21.4km
歩行時間:5時間44分,休止時間:1時間29分.
痛くなったところ:右膝下の外側
6号路閉鎖は継続中で,稲荷山コースから上る.この『高尾山のヘビ』表示はず~っと以前からあったものだが,最近下の報道があったので改めて眺めてみた.
新聞で,少年がヤマカガシに噛まれた事故で,30年ほど前群馬の研究者の作った残り少ない血清のお陰で助かったニュースが伝えられていた.また続報で,新たに血清を作るのが甚だ大変,具体的には一回の治療に必要な血清作りには100匹のヤマカガシが要るのだが,先ず捕獲が大変なことなど記されていた.
この説明板にあるように,ヤマカガシの毒牙は口の奥で,余程深く噛まれない限り大丈夫....といった雰囲気だが,実際事故は稀であるらしい.その点マムシは数も多かろうし,危険度はヤマカガシの比ではなさそうだ.
ところでこの日の午後与瀬神社ルートを下っているとき,比較的細い黒っぽいヘビがトレイルを横切った.シマヘビではないし,アオダイショウならもっと大きく,緑っぽい筈....と先入観があったが,改めてこの看板右側を見ると,アオダイショウはかなり黒っぽいのもあるようだ.それにしてもお彼岸のこの頃まで地上にいることに少し驚かされた.
景信山の先に,トレイル両側にヒキオコシ(引き起こし)の茂る区間がある.ちょうど花季で,その白く小さな花をかき分けて進む.
ヒキオコシとはまた面白い名だが,弘法大師が山道をトレッキングしていると,倒れている行者に出会った.そして大師は近くの草(つまりこの草)をしぼり,そのジュースを倒れた行者の口に含ませたところ,元気をとり戻して旅を続けることができた.そして倒れた人を引き起こすということから,この名で呼ばれるようになったそうな.
実際ヒキオコシの草を乾燥したものは生薬で延命草と呼ばれ,消化不良の改善,食欲増進,腹痛緩和などの効用があり,またある種の抗癌作用も見つかっているようだ.ただ服用は医師の処方のもとで.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:ほぼ晴れ
歩行距離:21.4km
歩行+休止時間:7時間38分
痛くなったところ:左胸脇辺り
この日深夜,関東地方を台風18号が通過していった.自宅では未明の1~2時頃,ひどい風音で目を覚まされた.幸い再び眠りに就き,遅くなって目覚めた.
遅くなったが天気が良さそうなので出かけることにした.高尾山口からケーブルカー駅脇を通ると,相変わらず6号路閉鎖の表示があった.ということで今日も稲荷山コースから始める.
台風18号は強風と共に,これまた常のように多量の雨ももたらしたようだ.トレイルの保護囲いが恰もプール壁のようになり,池ができていた.ただこうした池は然程多くはないし,泥濘もまあ想定される範囲内だ.
ただ台風が過ぎてまだ数時間内なので,泥濘が酷いのでは....と思った人が多かったのか,この日はいつもと比べてハイカーやランナーは少な目であった.
景信山の先,明王峠手前,切り拓かれて明るくなった丘には青空が覆い,陽が燦々と降り注いでいた.
以前はこんもりした森であったが,全部伐採された.どうした理由か,今も解らないが,まあ明るくなったのもいいかも知れない.
陣馬山の後,明王峠に戻り,与瀬神社経由で相模湖駅に下った.与瀬神社境内は未明の強風で煽られたのであろう,小枝やや銀杏が散乱していた.
銀杏は大量にあり,集めて所定の処理を施せば,多分立派なつまみや茶碗蒸しなどの材料になるのではないでしょうか.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:薄日/薄曇り
歩行距離:22.0km
歩行時間:4時間59分,休止時間:2時間18分(GPS誤動作?多分)
痛くなったところ:OK
先週に引き続き6号路はまだ閉鎖のようだ.6号路はハイシーズンでは上り一方通行になるが,全部通行止めは稀だ.補修工事ならやむを得ない.
稲荷山コースもどんどん階段や踏み板張りが進んでいる.この中ほどの階段は比較的初期に整備されたところだ.本物の木材造りで立派だが,取替え頻度は高いであろう.
薄日が射すまあまあの天気だ.京王電鉄が設置したという白馬像は,『おかしなものを置いて,こらっ』と怒っている人もたまに見かけるが,かなり多くの人がこの前で記念写真を撮っている.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴れたり曇ったり
歩行距離:21.5km
歩行時間:5時間7分,休止時間:2時間29分(GPS誤動作?多分)
痛くなったところ:左ひざ少し痛い.
京王線高尾山口に降り,ケーブルカー駅前を通過した.すると同駅入り口には巨大な天狗のお面が掲げられていた.去年まで見たことがなかったように思うので,今年7月8日以降(私の訪れた最終日)に掲げられたようだ.同駅には既にケーブルカー待ちのお客さんが列を成していた.
さてその脇を通り,6号路に行こうとしたが,『土砂崩れの補修工事で,閉鎖中』の案内があった.ということで,稲荷山コースに改めた.稲荷山コースも意外と葉っぱのある樹木が多く,あまり暑くはなかった.
草ぼうぼうの一丁平手前北側トレイルを歩いた.前日まで雨だったが,その割に泥濘は軽度だ.草ぼうぼうの中にシモバシラ,タテヤマギク,カラムシ....といった比較的地味な花が所々に見える.
陣馬山山頂ベンチに座ると,前のテーブルに赤とんぼが止まった.9月に入ると赤とんぼの季節なのであろう.
そう言えば高尾山は元々セミが少ないのだが,この日はその鳴き声は皆無だった(と思う).住んでいる平地は今も毎日うるさく鳴き続けている.多分鳥とかの天敵の多さに関係しているのか....
陣馬山から明王峠に戻り,下った.階段には色鮮やかな落ち葉があった.パレットに絵の具を落とし,絵筆で混ぜ合わせたような雰囲気だ.秋の色だ.
写真左上の男性が,古くなった大平小屋の建て替え工事中だった.男性はたった一人,ボランテアだそうだ.通りかかったときは,ちょうど旧建物を倒し,ちょっと一休み中で,お話を伺った.
その座っているベンチも以前同氏が設置したそうである.ところで倒した小屋は,土に直接柱も立てる,所謂掘っ建て小屋で,耐久性が良くない.そこで次の新しい小屋はコンクリート土台にして改善したい.コンクリートは固まる前に凍ると駄目なので,早期に打ち込みたい,ということだ.また屋根は透過性あるプラスチックとし,明るい小屋にしたいと目論んでいるそうだ.
また新しい小屋の柱や梁は既に用意して,脇に転がし,一部垂木など不足分はこれから他所から運ぶという.柱や梁の重いものは200kgもあるというから,一人で運んだのは凄いと思う.怪我がないようお気を付けください.
色々咲いていた.この他にも見かけるが,新顔には出合わず.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴ときに曇り
歩行距離:(21kmくらい?)
歩行時間:6時間28分,休止時間:1時間38分.
痛くなったところ:まあまあか.
この日は晴れ(=暑い)の予報,富士山見えず,まだ比較的早い時間....などの理由か,高尾山頂の展望デッキはとても空いていた.
6号路経由でここに上がるまでに大汗をかいたので,ここで飲んだ水は美味しかった.
もみじ台南トレイルを歩いていると,結構大きな木だが,まあ,きっと木苺の仲間であろうと思い,2,3個摘んで口に入れてみた.甘くてそれなりの味に感じられた.
ところがである,食べ終わった後,舌に何かしら微小な異物がへばりつき,非常におかしな感触が残り,慌てる.ぺっぺとツバを吐いても異物は取れない.そして改めて実の付いている枝を見ると,赤い実の脇には毛のモジャモジャした青い実がたくさん見える,何れにしても苺ではなさそうだ.
帰宅後調べてみると,これは苺とは大違い,ヒメコウゾ(姫楮)の実で,食べることができるが,食後,舌や口腔内に小さなトゲが刺さり,後味は悪さは最悪....と載っていた.きっとこれが最初で最後の体験となるであろう.
先週この小仏峠手前辺りはひどい泥濘であったが,この日はとても路面状態が良かった.強い陽射しはヒノキが覆ってくれて助かる.
花の種類はぐっと少なくなった,それでも,☆ヒメコウゾ(姫楮)の実,☆ヤマガシュウ(山何首烏)は今回初めて見た.何首烏とはツルドクダミの中国名だそうで,聞いただけでは全く見当つかない.
なおヒメコウゾ(姫楮)の花は以前見かけ,高尾山2015年5月2日(土)のページに載せた.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:ほぼ曇り,たまに薄日
歩行距離:21.7km
歩行時間:5時間46分,休止時間:1時間38分.
痛くなったところ:まずまずか.
今日7月2日(日)は都議選の日だ.高尾山口駅の先には9人のポスターが貼られている.
当日夜8時の開票結果は圧倒的に都民ファーストの会が得票したようだ.まあ,私は都民でなく部外者なので....
普通稲荷山コースは比較的乾いているのだが,この日は泥濘でいっぱいだった.きっと前日若しくはこの2,3日相当降ったのであろうか.ただ緑はますます勢いづき,緑のトンネルをくぐり行くのは爽やかだ.
前日7月1日が富士山の山開きで,その様子をTVで見たが,あいにくの天気で登る人にはちょっと残念な様子だった.今日こうして城山から眺めると好天とは言えないが,一応雨はないか,あっても強くはなさそうだ.ただやはり相当寒そうな気配だ.雪は谷筋に見えるが普通の登山道には多分残ってはいないであろう.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りと晴れ交互に
歩行距離:(22kmくらいか)
歩行時間:5時間54分,休止時間:1時間12分.
痛くなったところ:まあまあか.
ここは陣馬山手前,枝が茂り,葉の量が多くなり,またその緑が濃くなった.強くなった陽射しを和らげてくれるので助かる.
この日は意外と気温が低く,この辺りで温度計を見たら23℃だった.
久しぶりに歩いたのだが,こうして陣馬山山頂に来ると5月と比べて人出は少ないようだ.今日こそ低目ではあるが,暑気を警戒する人が多くなるのだろう(それが普通だ)
既に落ちたのが多いようだが,所々にモミジイチゴ(紅葉苺)の実が残っている.高尾山の野いちごの中では,このモミジイチゴがずば抜けて味がいいと思う.と云うことで見つけると食べていた.
花の種類はぐっと少なくなっていいるが,新しいのもちらほら見える.
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:22.1km
歩行時間:6時間8分,休止時間:2時間23分.
痛くなったところ:まずまずか.
さてこの日はこどもの日,高尾山口駅前はハイキングスタートの人でいっぱいだ.私はこの連休中上り一方通行となる6号路に入り,途中稲荷山コースに逸れた.
やがて小仏峠(上側)に来て,南を望むと富士山西側は雲で覆われ,東側は辛うじて頭を覗かせている.
中央高速はちょっと不思議なのだが,朝のこの時間帯,下り方向がかなり渋滞している.これが午後,写真相模湖のJR駅に下る時間帯では逆に東京に向かうレーンが渋滞していた.なおJR中央線も混んでおり,相模湖駅では乗り込めず,諦めて次の列車を待つ人もあった.
景信山から進み,送電鉄塔の少し手前(200mくらいか)に至ると一人の人が倒れ,数人が取り囲んでいた.うまく電話が繋がらないので,別のトレイルランナーに救助依頼伝言を託し,景信山付近を歩いていた八王子消防署員(私が出会ったときは3人おられた)もしくは景信茶屋まで,走ってもらったという.
私が通りかかった直後,間を置いて数回口の動きがあったが,やがて静止したように見えた.救助依頼が来るまで,部分的ながら知識を持ち合わせた人もおり,喉部が開くように枕を置いたり,ベルトを緩めたり,心臓マッサージをした.私も軽い体重をいっぱい載せて2~30回胸を押した.
そして八王子署の隊員が駆けつけてくれ,心臓マッサージと人工呼吸を交互に繰り返した.ただこの段階で心肺停止状態であったが,あいにくトレイル隊員も景信山の2つの小屋もAEDは所有せず,ヘリの救助隊を待つことになった.
また倒れた方の関係者に連絡のため,ランニングザック内を調べたが,2つのスマホはロック解除のパスワードが分からないため開けず,名刺数枚は皆外国の住所ということで判らないということだった.
そして東京消防署レスキューヘリが到着し,ホバリングし,複数隊員がAEDや担架と共にロープで降下した.幸い風が弱かったので高いヒノキ林のトレイル切れ目に降りることができた.
直ぐにAEDを試みたが,心臓が再鼓動することはなかったようだ.倒れてから30分以上経っているので難しいのであろう.
そしてホバリングするヘリに引き上げられ,(多分)病院に向かった.なんとか病院で蘇生してくれればいいのだが.
その後歩きを再開し,やがて陣馬山に到着した.信玄茶屋には先日来の鯉のぼりが今日も,いや最も相応しいこのこどもの日に舞っていた.
この後はいつものように,明王峠経由でjr相模湖駅に下った.
コース:京王高尾山口→病院横→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:終日快晴
歩行距離:23.3km
歩行時間:6時間44分,休止時間:1時間44分.
痛くなったところ:疲れたがOK.
病院横から上る道の名前は不明だが,2号路に入るまでは急坂が続く.6号路とかと比べるとぐっと歩いている人は少ないのだが,この日は結構ハイカーに出会った.しかもこの早い時間帯で既に下ってくる人の多いことに驚かされる.
さてこのルートは初めにまとめて上りで,一旦2号路に至れば,その区間は短く,また3号路はほぼ平らな区間が長く続く.そして終わりにかしき谷園地辺りの上りで締めくくる.
この日は終日快晴だった.そしてその範囲は広かったようで,遠く富士山方面まで雲がなく,まだ雪の多く残る富士山が望めた.ただ大気は既に夏の様相で,モヤが掛かっている.それでも見えると嬉しいものだ.
景信山のベンチから北東方面を眺めると,微妙に異なる色合いの新緑が入り交じる山を望む.樹木の違いがこうした色合いの違いを生むのであろうが,なかなか面白いものだ.
なお背後の茶店のベンチはもの凄い人出で,驚くばかりだ.
若干標高が高いためか,陣馬山の桜はまだ見頃だ.大まかには山桜の種類に属するのであろうか.
陣馬山の後は,いつものように明王峠まで戻り,そして与瀬神社経由で相模湖駅に下った.
サルトリイバラ(猿捕茨)は名前の通り茎のトゲは刺さると相当痛いようだ.気をつけよう.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴時々曇り
歩行距離:22.1km
歩行時間:6時間27分,休止時間:1時間17分.
痛くなったところ:まずまず
この日の6号路は繁盛していた.沢の水はいつものようにチョロチョロなので快適に歩ける.
実は沢を上りきった先から始まる階段上りが大変なのだ.十分汗がかける.
高尾山から奥高尾への,石の下り階段は大きなパーティが列を成して下っていった.
この他にも大きなグループに2,3出会った.本格的シーズン到来ということであろうか.
最近あちこち標識がリニューアルされている.ここは桜咲く一丁平手前.前夜雨だったので濡れた標識に舞い降りる桜の花びらが貼り付く.この時節ならではの光景だ.
景信山への尾根道から中央高速方面を望むと,常緑樹の濃緑と落葉樹の淡い緑とがパッチワークを織りなし,それに桜も彩りを添えていた.
まだ午前だが少し渋滞が見える.事故の影響か?
陣馬山頂きは晴れて爽やかだ.先週より時間が少し遅いためか,ベンチは空いており座ることができた.
ただこの日は高尾山からここ陣馬山までの間,富士山は隠れたままだ.まあ春であるから見えない方が多かろう.
花の本格シーズンも到来した.その中の幾つかをピックアップした.
最初の花はウグイスカズラと記されることがあるが,つる性ではなく木なのでウグイスカグラ(鶯神楽)が正しいそうだ.名は鶯の鳴く時期と関係しているそうで,確かに歩いているとホーホケキョと聞こえてくる.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴時々曇り,終盤小雨ぱらつく
歩行距離:22.2km
歩行時間:5時間48分,休止時間:1時間59分.
痛くなったところ:両足指先.
日の出が早くなったが,谷の6号路には陽が射さず,ハイカーが静かに上って行く.
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)は花期が長いようで,所々に群生が見られた.
上の方では初めてカタクリの花,20mほど離れて2株だけ咲いているのを見た.少し小振りで,野生的だ.
高尾山頂の桜は満開(或いはそれに近い)ようだ.まだ早い時間で,人は少ない.いい天気なのであと1,2時間もすればすごい人出になろう.
もみじ台先,北側ルート入り口は桜とミツバツツジ(三葉躑躅)双方が見頃を迎えていた.ミツバツツジは一般のツツジと比べて開花が早いようだ.
明王峠手前,南側が全面的に伐採されたところでは,例のぐちゃぐちゃ上りトレイルに立派な階段が築かれていた.他にも幾つかの場所で木のステップが加えられているが,ここは特に長い距離築かれている.前回3月25日(土) 歩いたときには無かったので3週間以内で仕上げたようだ.
大変ありがたいことかも知れないが,どんどん人工的になっていく.
先ずは陣馬山に着いた.隣のベンチの男性と言葉を交わしながらおにぎりを頬張る.この日は息子さんもお孫さんも付き合ってくれなかったので一人高原下までバスで来て,そこから上ってきたそうだ.向かうは高尾山口という.
さてその後いつものように明王峠に戻り,与瀬神社に下った.与瀬神社では白膜が張られ氏子の皆さんがお祭り行事を執り行っているようだった.
与瀬神社から中央高速の橋を渡ると,ここも桜は満開で,その下にはたこ焼きなどの出店が幾つか見えた.祭りと花見同時ですばらしい.時々雨がぱらつくが大したことはなかろう.
さてJR相模湖駅に到着し,今日のハイキングは終わった.相模湖駅は暫く前に改装が済み,ガラス張りで明るくなった.
駅舎前には町内練り歩きを終えたのであろう,(与瀬神社の)重そうで立派なお神輿が置いてあった.見つめる男の子も雅やかな祭り衣装だ.
☆印は初めて出合った(気が付いた)花
ミヤマカタバミ(深山傍食)は普通のカタバミと同じようにハート形3枚の開閉する葉っぱだ.ただ花が黄色ではなく白いところが圧倒的に違う.またその形もトランペットの先のように末広がりではなく,むしろ閉じ気味だ.
ググってアブラチャン(油瀝青)の花と知る.チャン(瀝青)とは初めて聞くことばだ,中国語か?いや日本語で,コールタールやピッチの意だそうだ.そして写真のようにまだ葉っぱはなく,無数の黄色い花を付けている.雌雄異株で,この写真は雌花のようだ.秋なると実を結び,その種子は茶色で,名の如く油を多く含むということだ.
ミヤマシキミ(深山樒)の赤い実は,甘いが実は猛毒で『悪しき実』が名の由来という(広辞苑).油断ならぬものですな~
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴のち次第に薄曇り
歩行距離:20.6km
歩行時間:5時間18分,休止時間:55分.
痛くなったところ:疲れたがまずまず.
高尾山口駅を降りた少し先の桜は既に見頃だ.ソメイヨシノはまだのようなので,これは多少早めの品種なのであろう.
以前この辺りには公衆トイレがあり便利だったのだが,暫く前に撤去され不便になった.お陰で朝の京王高尾山口駅内のお手洗いは激混みだ.
これより奥高尾付近では富士山方面に雲がなく,きれいに見えていた.雪の位置はまだ真冬と同じくらいまで残っているように思う.
この後徐々に雲が広がり,小仏峠辺りでは頂きが覆われていた.
高尾山~陣馬山~さらに先まで,は『関東ふれあいの道』の一部で,現在あちこちで整備工事が行われている.トレイルの土留や階段,ロープ張り,標識建て替えなどだ.写真は資材の木杭を小型キャタピラーキャリアに載せて運んでいる場面だ.ごくろうさまです.
ありがたいことではあるが,どんどん人工的になっていくのも些かはてな?の気もする.
明王峠の桜も花季の早い種なのであろう,2,3部咲きくらいに見える.小振りの一本だが,それでも華やかだ.
この日明王峠茶屋は開いていなかったが,茶屋のオーナーは大変ハイカーに温かい方だ.前庭草木の維持や最近では新しいベンチの増設など,ありがとうございます.
陣馬山手前は一番霜柱ができやすい場所なのだが,3月末と言ってもまだ夜間は相当冷えるようで,数センチ長さの霜柱が見える.皆が歩く頃にはこれが融けてぬかるみとなる.
陣馬山に着いた後,再び明王峠経由で与瀬神社トレイルを下った.謎の白い柱群は先週と同じまま設置されていた.
コース:京王/JR高尾駅→日影→小下沢林道→関場峠→堂所山→明王峠→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:朝のうち晴れ,昼から曇り,下山後また晴れ
歩行距離:21.98km
歩行時間:6時間28分,休止時間:1時間21分.
痛くなったところ:まあ何とか
この日は日影と小下沢のハナネコノメがどうなったかな~?とまた高尾駅→日影→小下沢林道を行くことにした.
駒木野から小仏関跡を通り,蛇滝口辺りの街道脇は今なお梅が盛りだ.一口に梅と言っても,その種は多様で,花季がずれ,しかも一本の梅の木も花の期間が長い(桜などと比べて)のではなかろうか.
さて日影に着き,沢に下りるとハナネコノメは一部は盛り,一部は若干過ぎた頃合いのようだった.群生はなかなか見事だ.
2周間前はまだつぼみであった小下沢沿いのハナネコノメが,今回は咲いていた.
水際でなかなか風情があり,それを表現したかったのだが.....全然水の流れのように見えないな~(涙)
関場峠から堂所山を経て明王峠に至り,腰を下ろした.暖かくなりハイキング日和だ.旅行社主催の大パーティも陣馬山方面からここに来て一休みだ.隣に座った方と言葉を交わすと,高原下から陣馬山に上り,ここ明王峠,景信山を経て小仏に下るコースだそうだ.
明王峠から陣馬山に至り,間食する.そしてまた明王峠に戻り,そして与瀬神社トレイルを下った.
大平の東屋を少し越えた辺りには,前回不思議に思った白柱状の物体が依然並んでいた.今度は更につぶさに眺めてみるのだが.......う~ん,やはり分からない,謎はむしろ深まるばかりだ.
白柱状物体周囲のヒノキは伐採されているように見えるが,何らかのヒントになろうか......
コース:京王高尾山口→6号路→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:晴のち曇り
歩行距離:21.04km
歩行時間:6時間17分,休止時間:1時間.
痛くなったところ:まずまずのようだ.
大震災から6年目のこの日,特集ラジオを聴きながら6号路に入った.
朝の6号路は南側尾根に陽が遮られ,薄暗い.初夏の頃は暑くなくてちょうどいいのだが,この時期は陽の光が欲しいところだ.
ただこの陽の光の少なさが植生に影響するようで,ニリンソウ(二輪草)やユリワサビ(百合山葵)がかなり咲いている.
6号路にもハナネコノメ(花猫の目)が咲いていた.日陰のハナネコノメと比べて,花が一回り小さいような気がするが.......気のせいかな?
ヒノキで覆われた深い森のあった場所だ.随分と大規模に切り拓かれ明るくなった.何故大規模に伐採されたのか未だ理解していないし,また別の苗木に植え替える様子も見えない.
陣馬山手前のトレイルにはまだ数センチの霜柱ができている.これが融けてぐちゃぐちゃになっている.まあお彼岸の頃にはあまり冷えなくなり,霜柱もなくなろううか.
朝のうち晴れていた天気も,徐々に雲が広がり陣馬山ではほぼ全天覆うなった.そして頂上で少し休憩後再び明王峠に向かうことにした.トレイルには下る人,上ってくる人いつもの光景だ.先方の富士山は完全に雲の中だ.
明王峠に来て,南側の与瀬神社トレイルを下った.大平の東屋を越え,少し行くとダルシンのような白い布,若しくは角柱であろうか,非常にたくさん立てられている.
さてこの不思議なものは何でしょうか,宗教的なものかな......?
この日はJR相模湖駅から乗り,途中友人宅のある駅で途中下車し,久しぶりに少し飲んだ.色々な話を肴に美味しかった.
コース:京王/JR高尾駅→日影→小下沢林道→関場峠→堂所山→明王峠→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りときに晴
歩行距離:22.02km
歩行時間:6時間,休止時間:1時間4分.
痛くなったところ:何とか大丈夫
いつもは京王線高尾山口に降りるのだが,この日はハナネコノメに期待し,日影を目指すため高尾駅に降り立った.3月初旬の早朝はまだ日が明け切らぬようで,ヘッドライトを灯した車も走っている.
少し歩き始めると,あっと言う間に明るくなり,高尾の街からやがて裏高尾方面への道に入っていった.そして脇に梅の花など眺めながらどんどん進む.この辺りは梅の木が多く,『梅まつり』の催しなども見える.
1時間ばかり歩くと,日影沢入り口の日影に到着した.そして木道から沢に降りると,はたして期待のハナネコノメ(花猫の目)が咲いていた.まだ咲き始めだがきれいだ,嬉し~い.
最初誰も居なかったが,そのうちどんどん車が脇の駐車場に入り,見物者が詰めかけた.この群生地はやはり素晴らしい.
日影から少し先で小下沢林道に入った.すると程なく木下沢梅林の梅が見えた.個体差があろうが,概ね満開のように見える.なかなか見事だ.
放列と言うには若干大げさながら,大勢のカメラマンが三脚を立て,長玉を梅林方向に向けている.陽や雲の位置によって微妙に変わるシーンを狙っているのでしょう.
木下沢梅林から継続して緩やかな小下沢林道を進んだ.そしてその行き止まりで北の斜面を上ると,写真の関場峠に至る.
そして関場峠からは西の堂所山に進むのだが,このトレイルはなかなかの急坂で,かなり汗をかいてしまった.
3月に入った土曜日で天気もまあまあ,陣馬山は人出が多く見られた.途中霜が融けた泥濘はところどころにあるが,雪融けのそれと比べれば大したことはない.
この日は概ね曇りだった.富士山も半分は雲の中だ.
陣馬山の後はいつものように,明王峠に戻り,与瀬神社経由でJR相模湖駅に下った.歩き始めが早い時間だったので,駅にも早く着き,雲天は青空に変わっていた.おしまい.
この日はまだ花の種類は多くないようだった.ただこの先は急増すると思われる.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→一ノ尾尾根→落合→JR藤野駅
天気:晴れときどき曇り
歩行距離:22.23km
歩行時間:6時間12分,休止時間:1時間2分.
痛くなったところ:なんとか大丈夫そう.
この日は比較的早い時間に高尾山口駅に着き,稲荷山コースに入った.最初はまだ若干暗く,ヘッドランプを着けている人もいるが,それほど暗いわけではない.そして凄い速さで明るくなり,傍らのヒノキ林を赤く照らし出した.なかなか美しい.
おそらく昨年末辺りが盛りだったのではないかと思われる(その頃は行ってない)が,今も壊れてない茎が残っているようで,ところどころに霜の花(シモバシラ)を見かけることができる.ただサイズは概して小振りである.
陣馬山に到着した.上空は比較的青空を覗かせていたが,南アルプス,富士山方面は雲が架かり見えなかった.
陣馬山頂上から信玄茶屋を眺めるとまだ残雪が残っている.そして同茶屋はこの日も営業中の旗を掲げている.今夜は数十年ぶりの大寒波襲来で降りそうだが,明日はどうかな.....
久しぶりに一ノ尾尾根を下ることにした.一ノ尾尾根コースは与瀬神社コースに比べて楽だ.ただこの日は途中まで残雪が結構あった.昼過ぎでも寒いので凍っており,滑らないように注意して降った.
落合辺りに下り,向こうの山を眺めるとこんな風に見える.積雪が少ないので,木の先が版画のように山を描いている.面白い.
山の木の織りなす模様も興味深い.淡い色の部分は新芽の色かな.....いやまだ早すぎるかな....
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→小仏峠→景信山→陣馬山→明王峠→与瀬神社→JR相模湖駅
天気:曇りのち晴れ
歩行距離:20.16km
歩行時間:6時間24分,休止時間:1時間18分
痛くなったところ:左膝
高尾山口から歩き,ケーブルカー駅前を通った.時刻は7:30,ケーブルカーは7分間隔運行,とのディスプレイが流れている.薬王院参拝者で賑わっているのであろうが,それにしても随分短い間隔で運行可能なものだな~と感心した.
私はケーブルカー駅脇の稲荷山コースを上った.この日歩き初めはどんより雲が厚いが,気温は高めだった.歩いている人はさほど多くはないようだ.
稲荷山コース上部に至ると雲が少なくなり,晴れてきた.そして写真のように葉っぱがカールした木(蔓性か)など照らされてきた.一見弱った個体ではなかろうかと思ったが,こうした木は複数本見えるので,多分朝の内或いは寒いときに葉を丸める種ではなかろうか.
温かいのでもみじ台北側ルートには霜の花(シモバシラ)は一欠片も見えない.そして先を行くと,階段のある上り区間になる.脇のすすきの影が投影されたトレイルを反対側から歩いてきたハイカーとすれ違った.
やがて一丁平に来る.上空には見事なほど青空が広がった.ただ富士山方面は雲で,全く見えない.
一丁平を越える辺りに見えるこの白い木がとても美しい.この木はもちろんいつもここに在るのだが,周囲の様子と青空の配色から特別輝いて見えていた.
これまで殆ど見えなかった富士山だが,陣馬山まで来ると,未だ雲が架かり,半ば埋没した感じではあるが一応望めた.
ラジオニュースを聞いていると,滑落事故で亡くなった人がいるそうだ.氷の斜面や強風など厳しい環境にあるのだろう.
陣馬山から一旦明王峠に戻り,与瀬神社ルートを下った.いつもひっそりした与瀬神社であるが,この日は参拝者の姿が見えた.結ばれた多くの白いおみくじを見るのも久しぶりだ.