カナス湖(哈納斯湖)Lake Kanas

このカナス湖編では,9/18ブルチンで昼食の後,休憩を挟みながら山道に越え,途中カザフ族のゲルを訪ねてカナス湖観光ベースの街買登峪に来て宿泊.あくる日の9/19朝,ツアーバスと園内専用バスを乗り継ぎカナス湖遊覧,トワ族民家の訪問,観魚台登りを楽しみ,再びバスでカナス名所を展望しながら下り,仙峰大酒店ホテルに戻るまでの写真を載せました.


カナス湖付近のGoogleマップ

カナス湖(哈納斯湖)はマーカー9の辺りに位置している.

アルタイ山脈にあって,モンゴル,カザフスタン,ロシア国境にほど近い.

山越えpass over the mountain

ブルチンを過ぎ山道に入る

ブルチンを過ぎ山道に入る

9/18ブルチンでの昼食の後,メインの国道を離れ北に向かう山道に入る.途中九十九折りの2,3の峠を越えるのだが,ちゃんとした幅のある舗装が施されたいい道だ.アルタイの小さな支脈であろうが,岩肌の続くこの辺りは草が生えず荒涼とした景観を呈している.


途中の休憩所

途中の休憩所

カナス湖までの区間は上述のように九十九折りの山道であるのでドライバは大変だ.そのため,道に入るところのチェックポストでタイムスタンプを貰い,途中の2箇所の休憩所で30分づつの休みを取り,タイムスタンプから所定時間以降に到着するように定められているそうだ.

そんな休憩所の最初の場所がここだ.大きな屋根の下に少し整然とした市場のようにお店が並んでいるキツネやテン,ムジナ(多分),鹿....はたまたクマなどの毛皮を並べたショップが,いかにもアルタイ山脈の麓,狩猟民族の住む場所を窺わせている.なお,現在多くの野生動物は捕獲禁止だそうで,家畜として飼育された動物の毛皮です,とWさんは話している.まあ鹿などは他国でもよく飼育されている,日本では害獣として捕獲は歓迎される.でも,へえ~こんな生き物飼育できるのかな~?と思われるものも.....でもそうらしい.


空港は夏の間だけ

空港は夏の間だけ

暫く行くと放牧地の間に空港(机場)があった.カナス湖やブルチン周辺のリゾート客を運ぶために,上海方面などのフライトが運行されているそうだ.ただ冬の間はオフで,雪も多いため夏の間だけ飛ぶそうである.


白馬の羊飼い

白馬の羊飼い

冬に向かい茶色になりかけた牧草の放牧地を,カッコいい白馬の羊飼いが羊を追っている.一人で大量の羊を実に鮮やかに操るもので,生まれたときからの生活と共に培った技なのであろう.


下は,山越えでの写真

アルタイの山越えでの写真
アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真
アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真 アルタイの山越えでの写真

買登峪へget to Jiadengyu

ゲルと羊の見える谷

ゲルと羊の見える谷

更に峠を越え,延々となだらかな丘陵の続く地帯を走る.丘陵や谷の所々には遊牧民の白いゲルが見える.ゲルの近くには羊や牛がゆっくり歩きながら草を食んでいる.冬を前に食べ溜めの季節,あと少しすればラクダに畳んだゲルと家財道具一式を載せ,家畜と共に標高の低い冬の家に移動するのであろう.


カザフ族ゲルの家族

カザフ族ゲルの家族

ガイドWさんがあちこち歩き回り,訪問受け入れのゲル家族を探してきてくれた.私達は早速ゲルにお伺いし,バター茶をごちそうになった.真ん中がご主人で右が奥様,左は弟さんの奥様だそうだ.手にしているのは最近仕留めた鹿(禁止でなく狩猟対象なのであろう)で,『この角をお売りしますよ』ということだ.中国人は鹿角を漢方薬として珍重するので,日本人もそうではと思ったのであろうか.

ゲル前にはソーラーパネルを設けてあり,スマホや小さな家電は使える.ゲルによってはパラボラアンテナも見える.また一台のバイクも備え,道路を行くときは馬より手軽で,速いであろう.なお,携帯電話アンテナは広範な草原をカバーしており,かなりの僻地でも使用可能だが,さすが郵便は移動の民だけに配達できないそうである.

このご家庭から引き上げる途中,別のゲルの奥さんに声をかけられ,ゲルを覗かせてもらった.そして私のカメラを見ると,よそ行きのカザフ衣装を纏い,『撮せ』とボディランゲージで言ってくれた.ありがとうございます.


羊の道路横断

羊の道路横断

羊はいつも集団行動の動物だ.なので英語でも単複同じsheepだ.道路横断もパラパラでなく,小旗こそ翳してないが小学生のように一緒に渡り,ドライバにとっても見分け易くていいと思う.ただ横断歩道でないのがちょっと問題だが,羊からは『横断歩道自体が無いじゃないか』との反論がありそうだ.


カナス方面は雪あり

カナス方面は雪あり

さてカナスの入り口,目指す買登峪に大分近づいてきた.カナス方面の山は前日降ったと云う雪で白くなっている.きれいだ.


買登峪仙峰大酒店に到着

買登峪仙峰大酒店に到着

午後6時過ぎ,この日の目的地買登峪(かくとよう)の仙峰大酒店に到着した.結構な部屋数のあるこの宿は街一番のホテルだそうだが,造りは質素で設備も貧弱だ.まあでも山の中であるし,山小屋と比すればもち論随分立派なものだ.

部屋のテレビは最近珍しくなったCRTのレトロタイプだ.CCTVのニュースは安倍総理の集団的自衛権発言に関する反論を述べ,別チャンネルでは旧日本軍の蛮行ドラマを延々と2時間もやっている.まあ,殆ど毎日どこかのチャンネルに流れるが.小学校低学年からの歴史教育などと合わせ,残念なことだが強い反日感情が育てられるのは間違いなかろう.


買登峪で眺めるアルタイ山脈

買登峪で眺めるアルタイ山脈

仙峰大酒店ではマウンテンビューの部屋だった.正面にアルタイ山脈が見えている.高いところではないがまあそれなりに山の光景が楽しめる.

屋外では中国の観光客の皆さんが,三脚にカメラを載せアルタイの夕焼けを待っている.中国の人たちはどうやら大きな長玉の好きな人が多いようだ.夕焼けは僅かに赤味が掛かったが,期待したほどではなく終わった.

夕食はホテルレストランで中華料理だった.ホテルオーナーはイスラムのカザフ人ではなく,漢人の筈だがビールを出さない(無い)と云う.一同ガックリorz リゾートホテルなのにどうしてでしょうね?


下は,買登峪へ行くときの写真

買登峪へ行くときの写真
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買登峪へ行くときの写真 買登峪へ行くときの写真 買登峪へ行くときの写真 買登峪へ行くときの写真 買登峪へ行くときの写真 買登峪へ行くときの写真

カナス湖遊覧cruising Kanas

カナス湖風景区の入り口

カナス湖風景区の入り口

さて,買登峪仙峰大酒店での一夜が明け,9/19朝となった.先ずはCさんのバスでカナス湖風景区に向かう.そしてバスは5分ほどで風景区駐車場に着いた.

カナス湖一帯は国家風景区で,この入り口ゲートで入場料を支払って入る.既に大勢の観光客が詰めかけていたが,聞こえてくる言葉は概ね中国語のようだ.


カナス湖周辺黄葉しているが天気イマイチ

黄葉しているが天気イマイチ

入り口からは園内専用バスでカナス湖に向かった.ダケカンバなどであろうか,黄葉しているが天気はイマイチで,正直なところ彩どりは物足りない.


カナス湖バス,懸命に説明してくれるが中国語

懸命に説明してくれるが

カナス湖バスのガイドは,懸命に説明してくれるのだが,中国語で,皆目解らない.45分間も乗るだけにくやしい.九寨溝などでは日本語ガイドの園内バスが走っているが,ここは外国人は疎らで,とてもそんなことは考えられない....と云ったところであろう.

たまたま乗り合わせた隣のシートの婦人は北京からだそうで,このカナス湖の黄葉は丁度今が見頃,たった2週間の期間内ですよ,と教えてくれた.ついでに北京の観光地についても話してくれた.最近問題の大気汚染については触れなかった.


モンゴル族トワ人(Tuva)のオボ

モンゴル族トワ人(Tuva)のオボ

45分のバス乗車後,カナス湖畔行きシャトルバスに乗り換え,こちらは5分ほどの乗車で到着した.バスを降り,整備された木道を行くと,チベット仏教のオボ(チョルテンの一形式ではないか)があった.オボはチベットやモンゴルでも見かけたことがあるが,もっとシンプルで単なる盛り土や石塚のようなものが多かった.

私は特に3本立っている3又の矢に驚いた.これはヒンドゥー最高神シバ神の持つ槍とそっくりではないか?モンゴル族もトワ人も仏教徒(チベット仏教)なのに....,シバ神の槍とは偶然の一致か?どなたかぜひ教えて下さい.


カナス湖遊覧船乗り場

カナス湖遊覧船乗り場

歩道を歩きカナス湖遊覧船乗り場に着いた.深いエメラルドグリーンの綺麗な水を湛えている.私達は45人乗りの遊覧船に乗り,カナス湖の途中まで往復した.

カナス湖は標高1375mに位置し,長さ25km,幅1.6kmと細長いが,厳密には湖ではなく,川の途中の膨らみのようである.ただ深さは最深部197mと相当深いそうである.


カナス湖遊覧船は走る

遊覧船は走る

遊覧船はカナス湖を進んだ.雪をいだいた山の背景が湖面を引き立てた.カナス湖にはカナッキー(またはハナッキー)と言われる怪物が棲むと云ういわれがあり,実際体長10m,重さ52kg,イトウ亜種のタイメン若しくはアムールイトウ(Hucho taimen)と称される淡水魚が捕れたことがあるそうだ.体長10mはちょっと聞き違えかも知れないが,重さは他所ではこれ以上のも報告されているようだ.

カナス湖は冬に凍結し,トワ人は氷の上でお祈りするそうだ.カナッキーを含めたシャーマニズムの世界であろう.


下は,カナス湖遊覧での写真

カナス湖遊覧での写真
カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真
カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真 カナス湖遊覧での写真

トワ族民家訪問visit a Tuva family

トワ族民家訪問

トワ族の村

カナス湖遊覧を終え,私達は再びシャトルバスでトワ族(またはトゥバ族/Tuva)の村を訪れた.この辺り一帯(バイハマ,ワキ,カマスなど)で人口は僅か2100人程度で,中国政府が少数民族と認定するには少な過ぎる数だそうだ.モンゴル族系で,文字は持たないが独自の言語を話し,元々狩猟などを生業とする民族だそうだが,政府の定住化政策でこうした村を作り,今は農作や観光業を主な仕事にしているそうだ.

丸太造りの家の本体は頑丈そうだが,薄く隙間だらけの屋根は著しく不釣り合いに見える.これで雪の冬は大丈夫なのだろうか?不思議だ.

ところで以前モンゴルでもトワ族(トゥバ族)の人に会ったことがある.ここでもカザフ族が圧倒的多数を占めるウルギー県の少数民族で,トレッキング荷運びのラクダ使いとして働いてもらった青年だった.


トワ族民家の客間

トワ族民家の客間

一軒のトワ族家庭に案内してもらった.観光を主な仕事に転換したため,別棟の大きな客間を設け,先ずはここに案内された.ジンギスカンの末裔だそうで,床の間にはその大きな肖像画が掲げられている.モンゴル本国でももちろんジンギスカンは英雄だが,故国を離れた人たちにも依然尊敬されるのに感心する.尤も現在の政治的国境は人々にとって必ずしも自然なものではないであろうが.

手前中央は亡くなった先代のご主人で,一帯トバ族の有力者だったそうだ.左はウイグル自治州からの客人を迎えた際の現在のご主人.

私達は席に座ると,ミルクティーを頂き,代表者に牛乳酒(初めて聞いた)が振る舞われた.牛乳酒は天と,地と,皆に,自分に....と幾度か頭上に掲げてから口にする慣わしに従い飲んでいた.

並べられたお茶菓子に白い塊があったのでかじってみた.どうやら乾燥チーズのようで,固く塩っけが多く,あまり美味しくはなかった.食べておきながらすみません.


トワ族民家でソウルの演奏

トワ族民家でソウルの演奏

近所に住むトワ族男性が『ソウル』という縦笛を演奏してくれた.ソウルはサラットという葦のような植物から作り,上述の先代当家ご主人の発明だそうだ.

で,演奏は単に笛を吹くというに留まらず,喉から発生する音声と合わせた音楽であるのが特徴だ.モンゴル本土のホーミーが喉だけで,超低音から超高音まで発声するが,ソウル演奏は,そうした発声と同時に笛の音色も組み合わせるというものだ.ホーミーだけでも超難しいと思うが,それに笛も同じ人が同時に吹くのだから想像を絶する難度であろう.実際これを演奏できる人は非常に少ないそうだ.まあそうでしょうね.

音の周波数範囲そのものは,ウランバートルで聴いた普通のホーミーが広いように感じられた.ところでモンゴル系の人たちはどうしてこのような声帯の幅を越える周波数の音声を好むのでしょうね?


トワ族民家でトワダンス

トワダンス

続いて3人のトワダンスを見せてもらった.特に左端ご主人の膝を後ろに折り,後頭部が床に着くまで折り曲げた位置からの起き上がりは,もの凄い筋力で驚かされた.大相撲のモンゴル力士のあの粘り腰の強さと同根であろうかと思えたときだった.


トワ族民家の主寝室

トワ族民家の主寝室

客間だけでなく,本宅の居間や写真の主寝室も覗かせてもらった.何か趣味が悪そうな行為だが,これも観光に組み込まれた範囲で,私達だけでなく圧倒的に多い中国人観光客もちゃんと覗いている.

全般にそれとなく,ゲルの移動生活から定住に移りました,と云う風なインテリアに感じられる(あまり根拠 ないかも).そして天蓋のある派手なベッドやアコーデオンにはどうしても目が行く.アコーデオンはソウルと一緒に演奏されるのだろうか?


トワ族のお子さん

トワ族のお子さん

庭で遊んでいた侍の月代(さかやき)のようなヘアスタイルのお子さん.いつも観光客が寄るので慣れているようで,これまたユニークなポーズをとってくれた.ありがとうさん.


下は,トワ族民家訪問での写真

トワ族民家訪問での写真
トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真 トワ族民家訪問での写真

最初の写真は園内シャトルバスの乗り場風景で,我先に乗り込むという悪評判の様子が見えている.シャトルバスは短距離で,立っている人もいる.ここで私達ジジババ隊が乗り込むと,どうぞどうぞと席を譲ってくれる先客が何人もいたのだ.距離はいくらでもないが,その意気には驚き,感動だ.全ての場面でマナーが悪いとを決め付けていた自分が恥ずかしい.

観魚台登りclimb the fish Watchtower

観魚台に登り始める

観魚台に登り始める

園内のカフェテリアで昼食後,中型バスで観魚台という展望台登り口にやってきた.観魚台とは例の怪物カナッキー,実態はアムールイトウがカナス湖湖面に現れるのを望むという高台だ.

上まで1068段あると云うよく整備された階段を登り始めた.頂上の標高は2060mだそうだ.


観魚台途中随所に展望点

途中随所に展望点

歩き始めると,脇の所々に柵で囲まれた展望点があった.少し雪が降り出したが,まだカナス湖の綺麗な湖面を望むことができた.


観魚台に着いたが雪で視界なし

観魚台に着いたが雪で視界なし

観魚台に着いた.しかし雪が激しくなり,展望塔の周囲デッキにも吹き込み,全く視界は開けない.まあ自然の成せるワザで致し方なかろう.

この日9/19の雪は例年より早めだそうで,ちょっと運が悪かったかも知れない.ただ夏に引き続き,出掛けるときも酷暑だった関東地方から来て,この涼しい(寒い)場所が体験できたのは良かったかも知れない.


観魚台から下る

観魚台から下る

何も見えないのですごすごと引き上げることにした.下りルートは上りとは別な道が用意されている.しかも登りが木の階段であるのに対して,下りは雪でも滑り難い石の路面となっており,実によく設計されていると感心した.ホテルのトイレやバスの設備などではしばしばおかしな施工が見られるだけに,このトレイルの良質な施工が雪のために際立って良く見えた.

バス乗り場まで下ると,視界が悪いので途中でギブアップした人たちが待っていてくれた.またまだ戻っていない人たちもいて,30分ほど待ち,シャトルバスに乗り込んだ.


下は,観魚台登りでの写真

観魚台登りでの写真
観魚台登りでの写真 観魚台登りでの写真 観魚台登りでの写真 観魚台登りでの写真 観魚台登りでの写真 観魚台登りでの写真

カナス名所展望the main sights of Kanas

カナス名所展望

遊歩道を整備中

観魚台からのシャトルバスから,メインの園内バスに乗り継ぎ,朝来た道を下り始めた.朝は一気に行ったが,帰りはカナス湖の名所各地に寄りながら下る.

バス通りの脇を見ると,延々と木道が整備中だ.これが完成すれば,ハイキングやサイクリングにとても良さそうだ.完成の折には観光客も増えるであろう.


カナス湖神仙湾

カナス湖神仙湾

ここは神仙湾.中国語を全く理解してない私が知る由もないのだが,多分往きのバスガイドさんが名前の由来を懸命に説明していた筈だ.まあ,でも良い光景だ.


カナス湖月亮湾

カナス湖月亮湾

『月』は沈むときの上弦の月の形に関係するか?では『亮』の諸葛亮孔明の亮だが.....う~ん,やはり解らない.

この悪天候の月亮湾をガイドWさんは,山上は雲で覆われ,中ほどに霞が掛かり,しっとりした実に良い光景だ,と絶賛する.いや~Wさん,風流ですね~

しかし情けないことにそうしたワビサビ的世界を全く解しない私は,やはり晴天下の色鮮やかな風景が好みで,叶わぬこととは知りながらも,晴れてくれ~と思った.


カナス湖臥龍湾

カナス湖臥龍湾

水と黄色の木立が美しい.ここは湾,若しくはその一部が臥せた龍に似ているからであろう.で,目を凝らして眺めたのだがどこを指して言うのか....解らないorz

臥龍という地名は四川省にもあって,ここの大熊猫研究センターはよく知られている.

また臥龍は諸葛亮孔明の別名でもあるそうだ.中国で龍は皇帝の印でもあるし,特別のものであろう.


バスは下り,ホテルに戻る

バスは下り,ホテルに戻る

園内バスは小雨で霞む道を下り,入り口の駐車場に到着した.そして待っていてくれたCさんのバスに乗り移り,前夜と同じ買登峪の仙峰大酒店に戻った.

夕刻ホテルのレストランで皆集まり,『ビールないんだよね~』と言っているところに,ガイドWさんがワインと月餅を持って現れ,『どうぞ』と差し出してくれた.うれしい!この日9/19は中秋節で,Wさんが気を利かせてくれたのだった.ありがとうさん.


下は,カナス名所展望辺りでの写真

カナス名所展望での写真
カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真 カナス名所展望での写真

こうしてカナス湖の観光は終了した.明日は,来るときに通った道でブルチンまで南下し,以降はウルホ(烏爾禾)方面に向かう予定だ.



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