このウルムチ後半編では,9/24イーニンからウルムチへ飛び,二道橋バザールと紅山公園を見物し,夜遅く北京へと飛び,翌朝北京から成田へ帰国したときの写真を載せました.
イーニンはマーカー14,ウルムチ(烏魯木斎)は2,北京は1に位置している.
私たちはイーニンを発ち,ウルムチに降り見物し,次いで北京経由で成田に帰国した.
9/24朝,伊犁大酒店で早めの朝食を用意してもらい,頂くと,Cさんのバスでイーニン空港へ行った.空港はイーニン中心から然程距離はなく,僅か15分程度で到着した.新疆の夜明けは遅く,窓に映る空には僅かに朝焼けが残っていた.
Cさんはこれから空のバスでウルムチまで戻るそうだ.長い期間遠距離を運転して頂きありがとうございました.お気を付けて!
30分ほど遅れたが中国南方航空CZ-6973便はウルムチに向け飛び立った.機材はB737-700で,満席だった.
イーニン上空から見ると,夥しい数の温室(ビニールハウス)が,南に向いて並んでいる.日本のかまぼこ型と違って,南側は円弧場透明シート,北側はソリッドな壁で,ちょっと翼断面のような形態だ.
機は程なく天山山脈上空に差し掛かった.好天に突き刺す鋭いピークと谷部の白い雪の対比が美しい.
新疆の天山山脈は富士山と同じように今年夏ユネスコ世界遺産に指定された.
小一時間ばかり飛ぶと,高度を下げ始め,天山から離れていく.そして双耳峰の高い頂きを望むようになった.多分ボゴダ峰であろう,着陸はもうすぐだ.
ウルムチ国際空港は2010年オープンしたという南方航空専用ターミナルに降り立った.ここでは新しいバスとドライバYさんが待っていてくれた.どうぞよろしく.
バスは空港直ぐ近くの天縁酒店レストランに行って昼食となった.空港に近くの,なかなかいいホテルで,エアラインクルーの利用者も多いようだ.中華料理の昼食はとても美味しかった.
Yさんのバスで二道橋バザールに向かった.途中古い建物の少ないウルムチだが,高速脇に歴史のありそうなモスクが見えた.それでなくてもイスラムの香りの少ないウルムチでは貴重な眺めだ.
バスは二道橋バザールに着いた.モスク風の建物は只のショッピングモールで,ちょっとがっかり.以前来たこともあったが,それ以来ず~っとモスクと思い込んでいた.
ただ周囲を行き交う人や,モールの商品はウイグル風な香りを漂わせており,漢人の多いウルムチの中では一応イスラム的エリアであろう.
この周辺はウイグル文字が漢字に併記されている.街でウイグル文化の保護に努めているのであろう.
な~んだモスクではないのか,との声に応えてガイドWさんは本物のモスク『南大寺』に案内してくれた.でもこれを見せられてまたびっくり,一瞬『うそ~っ』と思ってしまった.仏教の寺,いや道教のお堂...としか見えない.実はウイグル族ではなく回族のイスラムモスクで,回族は漢字を使い,漢族の文化を大いに採り入れているのだそうだ.驚いた,世界各地で眺めたモスクのイメージとは随分違う.
それでも,屋根の上に月のマークがちゃんとあるし,白いキャップの回族の人たちが屯しているし,れっきとしたモスクであることに違いはなさそうだ.
バザールに踏み入れると,そこはウイグルの香りでいっぱいだ.トルファンやカシュガルのバザールの再現だったり,北疆の露店のような雰囲気であったりする.
日常のお使いはここで間に合うことも多いのではなかろうか.
シシカバブはウイグルでも,中央アジア各地のイスラム圏でも,最も一般的な食べ物だ.まあ,日本のヤキトリもこれに準じるであろう.ただ惜しむらくはイスラムなのでビールのないことであろう.(日本でビールのないヤキトリ屋なんて想像できない)
下は,二道橋バザールでの写真
バスは都心部を通過して紅山公園へと向かった.通りは結構混んでいる.信号はあと何秒で切り替わるか表示されるところもある.
ウルムチ市で最も高い(934m)場所という紅山公園にやってきた.なかなか広い公園で,サルビアやラベンダーなど咲き,市民の憩いの場になっているようだ.
紅山の名は褐色の山肌に由来するそうだが,現場で地面を眺めても,加工された面が多いしよくは判らない.
なかなか立派なお寺がある.Wさんによれば,大きなお寺だがお坊さんが常駐しているのではなく,法事か何かで使われるらしい.
中国で一般的な結婚写真の撮影が行われていた.カメラマンとアシスタントは下のアングルから結構大変な姿勢だ.腰を痛めないように気を付けて.
山頂には清の時代の政治家という林則徐の像や,その頃建てられたという九層の紅山宝塔があった.
ここからはウルムチの街がよく見渡せた.改めて大きな街だな~と思った.
下は,紅山公園での写真
ウルムチの観光を終え,私達は北京に飛ぶため夕方ウルムチ空港にやって来た.セキュリティチェックの後,中国国際航空CA-1478便のチェックイン.これで準備万端,2階のレストランで今回旅行最後のちゃんとした食事を頂戴した.やはり美味しくて,大満足.
全て完了し,ガイドWさんとはここでお別れ.Wさん長い間ありがとうございました.ゆっくりお休み下さい.
CA-1478便(B737-800機)は結局1時間ほど遅れて北京国際空港に到着した.空いていたし,機内食もあった(ただしビールはなし).中国で遅れは普通だが,何分にも既に深夜12時過ぎなので堪える.
遅くなったが空港出口には新しいガイドCさんとバスが待っていてくれて,直ぐに珀麗酒店に向かう.
珀麗酒店に着いたのは午前1時20分だった.なかなかちゃんとしたホテルのようだが,遅すぎて人影も疎らだ.
ちょっと狭目だが設備は良さそうだ.ただ時間が遅いし,明日(いや今日)の朝は速いので,そそくさとお風呂に入り,直ぐにベッドに潜り込む.
翌9/25早朝珀麗酒店からバスで北京空港に向かった.途中のトールゲートでこんな写真のものがあった.なかなか奥ゆかしく,面白い.
まだ朝焼けの残る北京国際空港に到着した.CA-181便のチェックインを済ませ,朝ホテルで渡されたお弁当を食べる.これまでの食事が美味しかっただけに,お弁当の不味さが際立つ.お腹も空いてないし,まあいいか.
CA-181便はA321機で確か結構空いていた.北京空港を飛び立つと,4時間半程度のフライトで羽田に到着した.荷物を受け取り,皆さんとお別れし,京急,JRで帰宅した.楽しかった.
同行の皆さん,添乗Kさんお世話になりました.ありがとうございました.