キルグスワシュクへtrek to Kirgus Washk

このキルグスワシュクへ編では,キルグスワシュク付近のGoogleマップ,2017年7月31日ユンズの朝の様子,先ずムルンギーン辺りへ歩き,休憩後池脇を通過しキルグスワシュクに到着するまでの写真を載せました.

キルグスワシュク付近のGoogleマップGoogle map around Kirgus Washk

コロコロで拡大/縮小,ドラッグで移動可能.

さて7月31日朝,ユンズ12で目覚め,先ずムルンギーン13まで歩き,休憩後歩きを再開し,池脇を通過しキルグスワシュク14に到着した.

この日のログは
歩行時間:3:50hr
休止時間:1:10hr
歩行距離:10.4km
終点標高:3,169m
終点気圧:未記録
だった

ユンズの朝in the morning at Yunzben

7月31日朝のバトゥーラ氷河

7月31日朝のバトゥーラ氷河

ユンズで7月31日朝が明けた.キャンプサイトから北のサイドモレーンに上り,バトゥーラ氷河(Batura Glacier)上流を眺めた.ほぼ快晴のいい天気だ.ただこの辺りは黒い氷河で,氷河らしくない.

とは言ってもバトゥーラ氷河は57kmもの長さがあって,黒いのはここ下流の僅かな部分に過ぎない.なお57kmという長さはバルトロ氷河の63kmにも匹敵する値だ.

源流方向を眺めるとこのバトゥーラ氷河の真ん中辺りに位置する白黒混じりに山が見える.この日上流に至るまで一日眺めることになるカンピレディオール(Kampire Dior:7,168m)だそうだ.


ポーターさん一部揃い出発準備

ポーターさん一部揃い出発準備

さて新しいポーターは果たして予定通り来てくれるか?遅れたが一部の人たちは来てくれて,荷物の計量など準備にかかった.

まだパスー村から到着していないポーターを待っているといつになるか判らない.そこで見切り発進することになった.


ムルンギーン辺りへtrek to Mulungeen

バトゥーラ氷河右岸を西に向かう

バトゥーラ氷河右岸を西に向かう

私たちはバトゥーラ氷河右岸のサイドモレーン,或いはアブレーションバレーのトレイルを辿り西に向かった.概して高低差は少なく,いい道だ.


ポーターさんが追い越していく

ポーターが追い越していく

新しいポーターさんも大体夏休み中の学生ということで,若く馬力がある.すたこら追い抜いていく.

皆こうであれば問題ないのだが,まだ来ていないポーターさんは,遅れて出発し,しかも途中で道草を食ったようで,とても遅く次のサイトキルグスワシュクに到着したのだった.


カンピレディオール(kampire Dior:7,168m)を望む

カンピレディオールを望む

今日の山カンピレディオール(Kampire Dior:7,168m)を望みながら歩いた.この日はカンピレディオール以外名のある山を見ることがないのだ.

カンピレディオールは『老婆の山』と呼ばれる伝説があるそうだ.あるとき,何処からか疲労困憊した聖者が現れ,この山に棲む一人の老婆が聖者を介抱し,元気を取り戻したそうだ.時は進み,このエリア一体を豪雨が襲ったそうだ.普通壊滅的打撃を被るケースだったが,かの聖者が現れ,このエリアの災害から守ってくれたそうだ.いい話だ.


ムルンギーン(Mulungeen)に至る

ムルンギーンに至る

そのうちムルンギーン(Mulungeen)と呼ばれる地域に至った.別段大きな木があるとか,湖があるとか,目印になるものはない.でも地元の人には放牧の過程で通るそれなりに意義ある土地で,何らかの目印を備えているのであろう.


キルグスワシュク到着get to Kirgus Washk

ムルンギーンから歩き再開

ムルンギーンから歩き再開

ムルンギーンで休憩した後,また歩き始めた.楽な道だ.

ところでバトゥーラ氷河は少なくともこの辺りでは白くきれいな氷河に変わっている.


池があり,また休憩

池があり,また休憩

ムルンギーンから行くと,今度は池があった.春先は雪解け水で水位が上がり,トレイル近くまで来るそうだ.このときは見かけなかったが家畜の水場として役立っているようだ.


池の近所で咲いていた花や実

池近くで地味な花や実があった.

白花青花赤い実

キルグスワシュクに到着しシャンプー

キルグスワシュクに到着しシャンプー

さてキルグスワシュクに到着した.一部ポーターが未着のため,食材が届かず簡易ランチとなる.

最近まで清水がたっぷり湧き出る泉があったのだそうだが,大雨でその辺りが壊れ,今はその周辺から流れ出る水を水路でテント脇まで引いている.肉眼でもかなり濁っている.ただ遅くなって,なぜか徐々に澄んでいった.

私たちは上半身裸になり,スタッフの皆さんにその水を掛けてもらいながらシャンプーした.あ~さっぱりした.


暗くなってきたが一部ポーター未着

暗くなってきたが一部ポーター未着

空はまだ明るいが,岩陰のサイトは暗くなってきた.ただ,こんなに遅くなってもまた一部ポーターとその荷が未着だ.テントも半数あまり届いていない.

そして暗くなってようやく到着した.ちょっとにわかには信じられない話だが,途中で運ぶ荷物の中のメロンやマンゴー,おせんべいを抜いて食べていたという.ポーターの常識で,また予め取り決めた約束,自分の食料や宿泊用品の持参など守っていなかったそうだ.これには驚かされた.

遅れたテントはアセチレン灯とヘッドランプの下で設営してもらった.ご苦労様でした.



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