パスーガーへtrek to Passu Ghar

このパスーガーへ編では,パスーガー付近のGoogleマップ,2017年7月28日ボリット湖上キャンプの朝,予定より大分遅れたがパスー氷河脇トレイルへ向け歩き始め,パスーガーへと歩いたときの写真を載せました.

パスーガー付近のGoogleマップGoogle map around Passu Ghar

コロコロで拡大/縮小,ドラッグで移動可能.

さて7月28日朝,ボリット湖上キャンプ(赤い線の下端)で目覚め,先ずパスー氷河脇のトレイルまで歩き,着くと氷河脇トレイルを西に歩き,パスーガー8に到着した.

この日午前(ボリット湖キャンプ→パスーガー8)のログは
歩行時間:2:25hr
休止時間:1:29hr
歩行距離:6.55km
終点標高:3,282m
終点気圧:687hp
だった

ボリット湖キャンプの朝in the morning at upper Borit Lake Camp

ボリット湖キャンプに朝が来た

ボリット湖キャンプに朝が来た

予定外のボリット湖(上)キャンプで快適な一夜が明け,好天の朝を迎えた.

テント間近にモスク相当の集会場があるのだが,予め聞いていたように,夜明けのアザーンはなかった.いや昨日暮れにも聞こえなかった.宗教的にはカリマバードと同じようである.


グルミットタワーとグルミットピークが朝日に輝く

グルミットタワーとグルミットピークが朝日に輝く

岩峰グルミットタワー(Gulmit tower)と白いグルミットピーク(Gulmit peak)が輝いた.大して高くはないのだが,周囲との対比でなかなか神々しい様子である.


陽が当たるとぱっと開くピンク花

末広ぼんぼりのような5花弁ピンク花が,陽を待っている.そして陽射しが来るとぱっと開くのだ.なぜかは解らぬが,現象は解りやすい.

陽の当たる前のピンク花陽当たり後のピンク花
↑陽の当たる前↑陽当たり後

ボリット湖キャンプサイトの花

サイトには色々咲いていたが,幾つか写してみた.

黄花1ピンク花1
ピンク花2黄花2

ボリット湖キャンプの朝ポーター集まり始め,計量にかかる

ポーター集まり始め,計量にかかる

さて今日は,前日のトレック中止のあおりで,計画の2日分歩くように変更された.そのため5時起床,6時朝食,7時出発と気合をいれたスケジュールで進められた.

だが念を入れたポーター手配だっが,またしても時間になっても来ない.ただ暫くして徐々に集まってきて,運ぶ荷物の計量が始まった.計量はネパールなどと違って,大変細かくシビアであることが,何度も何度も繰り返している様子から窺える.


ボリット湖キャンプの朝杏子積みでもやるか

杏子積みでもやるか

でもポーターは一部来てくれただけ,全予定者は未だ揃わない.私たちは手持ち無沙汰で,周囲にたくさんある木の下で杏子積みに興じた.ところで今『あんずつみ』をかな漢字変換(Google日本語入力)すると『杏子罪』になり,ギクッとする.アラーはちゃんと見ておられたのだ.


ボリット湖キャンプのこれが美味しい杏子の実

これが美味しい杏子の実

これが美味しい杏子だ.美味しさに加えて食べるのが簡単,両手で摘んで開けば,パカっと開いて,種子から離れる.簡単に食べれることバナナといい勝負だ.


ボリット湖キャンプを見切り出発

見切り出発

7:00発予定が,10:15になってもまだ全ポーター集まらず.ただ電話連絡でポーターは家を出て,このサイトへの途上を歩いているという.

と云うことで,そのポーターたちの荷物をここに置き,私たちは出発することになった.


パスー氷河脇トレイルへtrek to Passu Glacier trail

パスー氷河脇トレイルへ向かう

パスー氷河脇トレイルへ向かう

キャンプサイトからパスー氷河脇トレイルへ向かって歩き始めた.この区間は前日車で往復した道だ.先方にはトポップダン(パスーカテドラル)が聳え,脇には夏村の住居や畑,樹木が見えている.


杏子を日干し作業中

杏子を日干し作業中

種を抜いて平たくした杏子を,ザルに並べて家畜囲いの上に置き,日干しの作業中だ.杏子の木の下には大量に落ちた実がごろごろ,多くは腐ったり,腐りかけているが,こうしてちゃんと収穫し,ドライ加工で仕上げもするのだ.


パスー氷河脇トレイル手前やがて緑はなくなる

やがて緑はなくなる

そして緑はなくなり,典型的乾燥地帯になっていった.やはり緑は美しいと,未練がましく振り返ってみた.


パスー氷河脇トレイルへ上る

パスー氷河脇トレイルへ上る

山道の車道は終点になり,ここからパスー氷河脇トレイルへ上っていった.上った先にパスー氷河が見える筈だ.


パスーガーへtrek to Passu Ghar

パスー氷河脇トレイルに入る

パスー氷河脇トレイルに入る

氷河脇トレイルに入ると,パスー氷河の白い流れと,それに続く比較的短い黒いエンドモレーンが目に入る.

また平らな敷石の舗装が見事だ.平らな石は直ぐ左脇に見える層状岩の山から切り出すのであろう.粘板岩の一種なのであろうか,うまい具合に板になってくれたものだ.


平板敷石はなくなり,普通のがれ道

平板敷石はなくなり,普通のがれ道

平板敷石はそう長くは続かない.そのうち普通のがれ道や土の道になった.ただ一部を除き歩き易いトレイルだったように思う.


パスーガー手前のトラバース路

パスーガー手前のトラバース路

やがてパスーガー手前のトラバース路に入ってきた.脇のパスー氷河は大荒れの海のように波立っている.プロでもこうした場所は横断できそうもない.

パスー氷河源方面にはパスーピーク(Passu peak:7,295m)が聳えているのだが,あいにく雲が完全に取れることなく全容は見辛い.

なおトラバース路は一部砂地で崩れやすい箇所もあり,急ぎ渡ったように思う.


パスーガー(Passu Ghar:3,210m)に到着

パスーガーに到着

午後2時過ぎであったか,無事パスーガー(Passu Ghar:3,210m)に到着した.途中休憩や遅れて出発した筈のポーター待ち(結局まだ追いついてなかったが)時間を含めて4時間弱要したか.

パスーガーはフサイニ辺り住民の夏の放牧の基地若しくは避難小屋として使われているしっかりした小屋が建てられている.


パスーガー小屋裏手から遅れたポーター到着を見続ける

パスーガー小屋裏手から遅れたポーター到着を見続ける

パスーガー小屋裏手から氷河右岸トレイルを見守った.想定時間を大幅に越えているが,遅れて出発した筈のポーターが到着しないことには,次のルズドゥに向け出発できないのだ.

添乗NさんやガイドAさんは午後3時くらいまでにここに到着しなければ,この日はここで宿泊と考えていたそうだが,それでもポーター頭の偵察で,何とか3時半くらいには到着できそうだとの知らせが入る.


パスーガー小屋で昼食を頂く

パスーガー小屋で昼食を頂く

シェフNさん以下キッチンスタッフ,食料は一番早く到着していたので,昼食を用意してもらい,小屋の中で頂戴した.メインはチキン料理だったか?(なおチキンは最初8羽いて,徐々に減っていく)ただデザートフルーツは遅れているポーターが運んでいるということで,別のものをだしてもらった.


さて結局大分遅れたが,ポーターが到着し,修正された次のステップ『ルズドゥ行き』に進むことになった.良かった.


Cannergy'sホームへ