このイスラマバードへ編では,パキスタンビザ取得,2017年7月24日成田空港からバンコクへ飛び,次いでイスラマバードへ飛んだときの写真を載せました.
パキスタンビザは同国大使館のパキスタンビザ申請関連ページで申請用紙がダウンロードでき,また記載方法について詳しく説明されている.
申請用紙はどうやら紙原稿を1ピクセル不良イメージセンサと思しきスキャナで読み取ったようで,縦に1本黒い線が入っている.公的ドキュメントにしては細かいことには拘らない大らかな扱いだ.私はそれ(PDF)をプリントアウトし,所定事項を手書きで書き入れた.
申請には4.5cm x 3.5cmの写真2枚に加え,以前は特段求められなかった『航空券か航空券予約書』と『ホテルの予約書』が必要とされており,今回ツアー主催する旅行社にお願いして用意してもらった(有料)
また以前は朝申請すると,同じ日の夕刻には受け取れたが,今回は翌日午後3時から受取可能だった.
取得費用は100円で,激安のまま維持されている.結構なことだ.ただ総費用的には以前のようなメリットは少なく,カナジーのように暇を持て余している人向けかもしれない.
コロコロで拡大/縮小,ドラッグで移動可能.
この日7月24日は成田空港1を発ち,バンコク2で乗換,イスラマバード3に至る.
フライトタイムは成田→バンコク=6:30hr,バンコク→イスラマバード=5:10hr,と結構長い.
時間的には普段通り押上から京成で行くにちょうどいいのだが,朝のラッシュアワー帯で,都心通過の自信がない.そこで比較的空いた電車で武蔵小杉に向かい,ここからJR成田エクスプレス(NEX)で成田へ行くことにした.武蔵小杉通過NEXは本数が少ないが混む電車より余程いい.
さて写真の車輌が停車し,ガラガラの車内に乗り込み,指定席に着席した.なぜか隣に座っていた女性が,席を立ち,別の場所に着席した.そして次の品川辺りで降車した.NEXは新幹線と違って普通の電車と同じホームで発着するので,指定券が無くとも乗れる.かの女性は多分それを実行したのでは....?
なお私はえきねっとで切符を予約していたのだが,乗車券付き指定券の他に,別途不要な乗車券も買っていた.そして2枚成田駅出口で通すとブザーがなり,脇の駅員さんに見せると,余分な切符がありますよ,ということで購入クレジットカード経由で返金してくれるという.とっても親切だ.いやはや端からドジなスタートだ.
上記払い戻し処理してもらって,なお十分余裕を持って空港第一ターミナル南ウイングに着いた.JAL-ABCで前日預けたバッグを受取り,添乗Nさんの指定場所に行く.そしてNさんよりeチケットや参加者リスト,保険証書...など受取る.搭乗券は通路側要望を伝えてくれているそうで大変ありがたい.
参加者は5人(f3,m2)で,ここ成田から3人,関空から2人,バンコクで合流予定だそうだ.皆さんどうぞよろしく願います.
さて一通り説明を聞き,次はタイ航空端末でチェックイン,通路確保.次いで荷物預入れ済ます.
出国し,搭乗ゲートへ進む.途中AKIHABARAショップの看板娘(イラスト)は,ブーツに開けた和服のような装束が強烈だ.インパクトありすぎるが,これが日本の現代カルチャー最先端なのであろう,多分.
TG643便搭乗ゲートに行くと,A330-300にはブリッジが繋がれ,搭乗準備は整っているように見えた.
そして実際ほぼ予定通り搭乗した.概ね満席のようで,改めて通路側を取ってもらったことがありがたい.
TG643便はちょうど正午離陸なので,離陸し水平飛行に入ると直ちに昼食を出してくれた.白身魚だったようだ.タイフードでしばしば用いられる変な香料は含まれておらず,普通に美味しく頂戴した.またビールはスーパードライがあり,迷わずこれを選んだ.
音楽を聞いたり,映画をチラッと観たりしているうちにTG643便は太平洋からベトナムを横切り,カンボジアを跨ぎ,そしてタイランド領内に入り西に進んだ.フライトマップではあと22分,予定より若干遅い午後4時少し前に着陸するようだ.
バンコクのスワンナプーム国際空港に到着し,次のイスラマバード行きTG349便へのトランスファーゲートに向かった.そして既に到着し,待っていた関空組お二人と合流した.どうぞよろしく.
TG349便は1時間ほど待ち時間があり,ゲートの近くにはネット接続されたPCが備えられ,日本語も使えて便利だった.ただここで忘れ物をしたのは痛かった.添乗Nさんにもご苦労かけ済みませんでした.歳は取りたくないものだが,避けようがないか.
イスラマバード行きTG349便搭乗時刻が近づき階下のゲートにエスカレータで降りる.白っぽいカミーズ(kameez:シャツ)とシャルワール(shalwar:パンツ)の男がちらほら見えて,イスラマバード行き便の雰囲気を醸している.
カミーズとシャルワールは女性も普通に着用し,上下セットでデザインされているようであるが,男性用は上下同色(大半は白っぽい)無地のシンプルデザインが多いようだ.
さて時間になりTG349便に乗り込む.ほぼ満席のようだ.離陸後暫くして夕食を出してくれた.イスラマバード行きなのでイスラム教徒は多い筈できっとハラールフードなのであろうが,異教徒(いや希望者)にはちゃんとビールを出してくれる.ただバンコク発なのでアサヒビールは備えず,ハイネケンとかになる.
これがパキスタン国際航空(PIA)であれば成田から北京経由直行便で短時間で行けるのだが,もちろんビールやワインなし,食事も10年一日の如くぱっとしないということだ.で,多くの人は時間が掛かってもTGを好むと聞いた.
TG349便はバンコクを出て,ミャンマーを通り,一旦ベンガル湾を通過し,インドを横切り,パキスタン領内に入っていった.
イスラマバード(Islamabad)のバード(bad)はウルドゥー語で街を指す接尾語で,イスラムの街ということになろう.バードの付く地名は他にもこれから行くカリマバードなどよくある.
なおパキスタン(Pakistan)のスタン(stan)はバードより規模が大で,~の国,国家といった意味合いだそうで,例えばウズベク人の国:ウズベキスタン,タジク人の国:タジキスタン,キルギス人の国:キルギスタン.....等々いろいろある.だがパキ(Paki)だけは事情が異なり,パキスタンを構成する五大地域であるパンジャーブのP,カイバルパクトゥンクワ州に住むアフガン人のA,カシミールのK,シンドのS,バローチスターンのTANを表すとされるそうだ(他説もあるらしいが).つまり元より色々な民族の集まり国家統治はなかなか大変な国なのかもしれない.
ただ例えばキルギス人の国:キルギスタンとは言っても,同国には実際ウズベク人,ロシア人などキルギス人以外も多く暮らし,現に民族間紛争は起きている.
さてTG349便は無事イスラマバード国際空港,正式にはベナジルブット国際空港に到着した.空港はラーワルピンディー寄りに位置し,名称は2008年暗殺されたベナジルブット元首相にちなみ改称されたということだ.
別に問題なく入国し,通関もノーチェックで表に出ると,遅い時間ではあるがカミーズとシャルワール姿の出迎えがずらりと並び,あ~パキスタンに来たんだな,と認識を新たにする.子供も一丁前にこの伝統服姿で可愛い.東京並みに暑いこの地の気候に合っているのだろう.
旅行社の現地法人ガイドAdさんがマイクロバスを伴い迎えに来てくれた.そして30分ほど走ったであろうか,都心のHillviewホテルに到着した.
明日朝イスラマバードからギルギットに飛ぶ予定だが,フライト可能性は半分程度で,もしキャンセルの場合陸路このマイクロバスでベシャムに行き一泊,明後日ベシャムからカリマバードに進む予定になっている.これは以前経験があるが無茶苦茶ハードな行程になる.
次の日知ることになるが,幸い翌朝PIAギルギット便は無事飛び,私達もドライバさん,ガイドAdさんも大いに助かったのだった.
Hillviewホテルにチェックインし,客室に入る.ごく普通のいい部屋で,バスタブを備え,透明なお湯(次のカリマバードはかなり濁っている)が出る.
さて明日朝フライトはどうなるか?現時点では判らないが飛んで欲しいな~