このルズドゥへ編では,ルズドゥ付近のGoogleマップ, 2017年7月28日午後,パスーガーを離れパスー氷河右岸を西進,そしてパスー氷河を横断し,ルズドゥに到着に至ったときの写真を載せました.
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さて7月28日午後は,パスーガー8を出発し,パスー氷河右岸を西進,そしてパスー氷河9を横断し,ルズドゥ10に到着した.
この日午後(パスーガー8→ルズドゥ10)のログは
歩行時間:4:52hr
休止時間:3:04hr
歩行距離:10.44km
終点標高:3,496m
終点気圧:669hp
だった
午後3時半過ぎ,パスーガーから歩き始め,パスー氷河右岸を西進した.そしてそのうちトレイルはアブレーションバレーへと降りていった.
アブレーションバレーも,その内側のサイドモレーンも氷河に運ばれた石がゴロゴロしている.ただ水が供給されるのであろう,草や灌木も育っている.
トレイルには白い花が咲いていた.ノコンギク(野紺菊)とカントウヨメナ(関東嫁菜)とかの仲間であろうか.いやそれにしては花びらの幅が広いか.
アブレーションバレーからサイドモレーンを越えてパスー氷河に入った.氷に砂や石が堆積しているが石は小さく,また量的にも多くはない.
ポーターさん,キッチンスタッフの皆さんがルートファインディングしながら先を行ってくれる.
パスー氷河はクレバスが多いし,またルートは分かり難く,行き止まりや難所も目立つ.氷河は常に流れているのでトレックトレイルも変化する訳で,地元のスタッフの皆さんもこれまでの経験を踏まえながら,比較的安全なルートを探しながら進んでいる.
脇のクレバスを覗くと,白い氷の下に青く綺麗な水を湛えている.落ちれば一巻の終わりだから慎重に進む.
写真の余裕はなく,一枚もないのは残念.
そのうち堆積する石が無く,白い氷だけの中央部になった.このパスー氷河はこの白い部分の幅が広く,とていもきれいだ.
横断の途中,ちょっと休憩した.氷河上は少し冷えるのでウインドブレーカー一枚を羽織った.
急斜面は滑り落ちがちで,そうした場面ではガイドAさんやポーターさんがピッケルでステップを刻んでくれた.ありがとうございます.
先を歩きルートファインドし,難所で私達を手助けするために待機してくれているポーターさん.ルートは分かり難く,自力だけでは危ない場所がかなりある.ありがとうございます.
対岸に近づき,また石の堆積がみられるようになった.
ここの結構幅あるクレバスだけは飛び越えなければ向こうに渡れないという.自力で飛び越えた人もあろうが,少なくとも私を含め何人かはスタッフの皆さんに手で掴んでジャンプさせてもらった.ありがとうございました.
さてこうしてようやくパスー氷河対岸(左岸)に至り,土の上に立った.滑らないのでほっとする.
対岸からいま来たルートを振り返って見ようとしたが,その手がかりは全く見分けられない.ここは登山家は別として,やはり地元のプロ先導以外渡りようがないであろう.
対岸到着後サイドモレーンを越え,アブレーションバレーに下り,そこのルズドゥ放牧地に到着した.午後6時を少し回っていた.
ルズドゥはアブレーションバレーにあり,草や灌木の茂る夏の放牧地で,夏用石室小屋が建ち,現に牛が放牧され,『も~っ』と動き回っていた.
先に到着していた荷物分のテント設営に続き,例の遅れたポーターも陽の落ちる前に到着し,何とかテントも夕食も準備できた.暗くなってあの氷河を渡るのはたとえ地元民でも危険そうなので,まあ無事渡れて良かったと思う.
キャンプサイト脇のサイドモレーンは低く,せいぜい4~5mか,も一度上って氷河を眺めてみた.やはり他の氷河と比べて白い部分が多くきれいだ.
さて明日はパトゥンダスに向かう丘の途中で見ることになるかな.