このワラス編では,2014/5/31(土)コノコーチャ峠を経てワラスに到着したときと翌6/1朝の光景,および2014/6/6(金)トレッキングを終えて下山し,ワラスの街を見物したとき,そしてその夕べの写真を載せました.山としてはワスカラン,ワンドイ,ランラパルカ,バユナラフなどがあります.
標高3,050mのワラスの街(3)はワスカラン国立公園の麓にあって,ブランカ山群トレックのベースとなっている街だ.赤いピンで示したワスカランはペルー最高峰で,初登頂は1932年ドイツ/オーストリア隊によって成されたということだ.
なおワスカラン国立公園は1985年ユネスコ世界遺産に登録されている(自然遺産)
別窓で大きなGoogleマップを開く2014/5/31(土)コノコーチャ峠を越えた私たちのマイクロバスは無事ワラスに入り,Andino Clubホテルに到着した.ホテル玄関にこのように一風変わった牛の歓迎があった.この辺りにはカトリックに加え,昔からの土着信仰が残っていると聞いたことがあるので,そうした宗教的意味合いを含むのか訊ねてみた.するとそうした含みは全くなく,単に地元アーチスト制作の純アートということだ.正直『な~んだ』とは思ったが,表現しているアートが未だに解らない......
ホテルにチェックインし,部屋に入った.殆ど暮れようとしているが,正面にワラスの街とその上に聳えるワスカラン(Huascaran:6,768m)を望むことができる.左が南峰であろう.なかなかいいロケーションだ.
左側,ピークが幾つもある山は多分ワンドイ(Huandoy:6,360m)であろう.
Andino Clubホテルで一夜が明け,2014/6/1(日)朝となった.窓を開けると快晴の空の下,ワラスの街とそれを見下ろす如くワスカランが立ちはだかっていた.
ワラスの街を仔細に眺めてみると,キリスト教会が幾つか見えた.人口6~7万人ということだから,所定区画毎に建っているのであろう.今日は日曜日,カトリック信徒の皆さんはミサに出かけることであろう.なお,後でガイドVさんに聞いたことであるが,ワラスの街にはプロテスタントの信徒も比較的多いそうである.
下は,ワラスの朝での写真
私たちは6/1(日)朝ホテルレストランで朝食を頂いた後,車でラフコルタ湖(4,250m)に出かけ,少しだけ歩き,再び車で降りる.ただここワラスではなく,次の宿泊地カルワス(2,650m)に行く予定になっている.ワラスに戻るのは暫く後,トレッキング完了後の6/6(金)の予定である
--------- ここまで6月1日 ---------
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この間は5日間離れている
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--------- ここから6月6日 ---------
2014/6/6(金)トレッキングを終えた私たちは,途中カルワスで預かってもらった荷物を引き取り,ワラスの街に戻ってきた.
車はワラスの街に入り,街の中心部アルマス広場へと向かった.ワラス市街の建物はレンガ構造が多いようだ.
街の中心部には南米の街のお約束通りアルマス広場が設けられ,正面に大聖堂が建てられていた.大聖堂が傷んでいるようであるが,現在は傷みのためかどうか定かでないが使用されて居らず,その右手の三角屋根の教会が大聖堂として機能しているそうである.
スペインの征服した街はどこも中心部にアルマス広場が設けられるのであるが,ワラスの街はインカの時代既にこうした広場が設けられており,それがそのまま転用されたということだ.
アルマス広場の一画に据えられている.ワラスの街(いやワラスのある州か?)で最初に知事に就任した人の像だそうだ.人相からすると明らかにスペイン人であるようだ.
この日の空は晴れ,ワラスの街から山も綺麗に望めた.さてこの豪快な峰はランラパルカ(Ranrapalca:6,162m)であろうか.
大聖堂脇の路地とその横の建物にはお土産屋さんが集積して入居している.バッグや織物の衣類,素朴なアクセサリー....といった品々が,どの店もあまり変わりない品目で並べてある.チョコやドライフルーツなど観光地で一般的な品々はあまり見かけない.まだ観光地としてより,地元の人が主な客層なのかも知れない.
下は,ワラスの街での写真
夕方と言うにはまだ早い時間であるが,久しぶりに風呂を浴びるためAndino Clubホテルに引き上げた.庭には燦燦と陽が降り注ぎ,注水ホースが花に水を注いでいた.
ゆっくり風呂に浸かり,出てからCNNを眺めていると暗くなってきた.街の中心部のレストランで夕食のため,車で出かけた.多分歩いても大した距離ではないのだろうが,やはり物騒なので車がいいようだ.
レストラン名は記憶していないが,この辺りでは知られたお店のようで写真のような流しの歌手が演奏し,唄ってくれた.客は殆ど外国人観光客で,地元の人はあまり見かけない.つまりまあ,観光客専門店であろう.
で,夕食であるが,地元の名物料理XXであるそうだ.牛肉と野菜であるが,特段くせのある味とかではなく,ごく一般的な馴染み易い味だった.銘柄は覚えてないが,ビールも美味しく,小瓶ながら3本も頂戴した.ごちそうさまでした.
下は,ワラスの夕の写真
ここで右から3番めはホテルの部屋から眺めた峰でランラパルカ(Ranrapalca:6,162m),右から2番めはバユナラフ(Vallunaraju:5,686)というそうである.
こうしてワラスの一日は終わり,明日はリマへと引き返し,帰国の途に就く.