このヤマコラル編では,2014/6/5(木)朝タウリパンパのキャンプサイトを出て一旦北の展望の丘へ登り,パロン/パリア,ピラミデ,アルテソンラフ,キタラフ,アルパマヨなどを存分に眺め,その後ハトンコチャ湖へ下りランチを頂き,そして途中花などを眺めつつヤマコラルへ下ったときの写真を載せました.
タウリパンパ(13)から,一旦北の展望の丘へ登り,パロン/パリア,ピラミデ,アルテソンラフ,キタラフ,アルパマヨなどを眺め,その後ハトンコチャ湖(13-14ルート上で右側)へ下りランチ.その後ヤマコラル(14)へ下る.
別窓で大きなGoogleマップを開く2014/6/5(木)朝タウリパンパのサイトを撤収し,北の丘に登った.ここから元のタウリパンパの方向を見下ろすと,アルテソンラフ(Artesonraju)の基部が大きく崩壊し,サンタクルス谷に土砂が流れ込んでいる様子が土砂の色の違いからよく見てとれる.また土砂はサンタクルス谷の相当下流まで続いている.数年前に起こった大規模な山崩れ跡だそうで,家畜などやられたが,幸い人的被害は免れたそうである.
崩落した谷の左側で,一番ウニオン峠に近い位置にパロン(Paron:5,510m)が聳えていた.パロン山はパリア(Paria)と称することもあるそうだ.裾野の豊かな雪原が印象的だ.
パロンの右,アルテソンラフの左に位置したピラミデ(Piramide:5,885m).パリア谷でも三角形に見えたが,そことは大分異なるビュー方向ながらやはり三角形だ.きっとピラミデの名の由来であろう.
北の方角に目を転じると,キタラフ(Quitaraju:6,036m)がクリアに見えた.タウリパンパのサイトからの見え方と大差ないのであろうが,青空を背景にした眺めはまた格別だ.
タウリパンパのサイトからだと右側がケラれるのだが,この丘からは真打ちアルパマヨ(Alpamayo:5,967m)が全幅で望めた.あたかも縮織の如く,細かく揺れる襞の織りなす山肌が印象的だ.晴れて良かった.
丘から下るときによく見えるのだが,アルテソンラフ(Artesonraju)の右(西)にはこんな峰も見える.地図を参照するとカラス(Caras:6,025m)ではないかと思われる.
サンタクルス谷を下るとき南の壁の背後になり隠れるのだが,谷に流れ込む沢の窪みからまた覗ける場所もあった.
下は,展望の丘での写真
展望の丘で山を眺めて,再びサンタクルス谷(Santa Cruz valley)へと降りていった.
サンタクルス谷は山崩れ土砂で流れ出た白っぽい土砂で覆われていた.周囲の樹木肌に残された痕跡を見ると,土石流の深さは1m以上あるようで,相当な深さだ.流れが収まって堆積した土砂もまた相当深そうだ.そして堆積した土砂の上には新しいルピナスの木が根付き,花を咲かせている.
サンタクルス谷の脇には大きな樹木が現れるようになった.きっと高度が下がったのであろう.
なお土石流で押し倒され,枯れた樹木も多く見られる.
暫く下ったサンタクルス谷の右手(右岸)にはこのような山が見える.写真手前(右)がキタラフ(Quitaraju)で先(左)がアバスラフ(Abasraju:5,785m)かな~?
ハトンコチャ湖(Jatuncocha lake)に到着した.エメラルドグリーンの湖面が美しい.やはり典型的氷河湖の色あいだ.
概ねお昼の時間で,先行してここに至り,調理してくれたキッチンスタッフの皆さんがランチを出してくれた.いただきます.
ただこの辺りは牛などの放牧地にもなっており,ハエもいたように思う.
下は,ハトンコチャ湖へ至るときの写真
ハトンコチャ湖畔で昼食後,再びサンタクルス谷を下り始めた.そして暫く行くと,またエメラルドグリーンの湖があった.イチクコーチャ湖(Ichiqcocha)だそうだ.Ichiq=小さい,qcocha=湖,で安易な命名だが,先ほどのハトンコチャ湖(Jatuncocha)のJatun=大,だそうで,そうであれば,まあ解りやすく大小を頭に関したものと納得できよう.きっと他エリアにも同名の湖はたくさんありそうだが.
谷を振り返ると右岸側には先ほど同様2つの峰が見えた.左アバスラフ(Abasraju:5,785m),右キタラフ(Quitaraju)か....自信ないが.
湖からは小川が流れ出ている.途中横からも流れ込むので徐々に流量が増し,やがてユンガイなどに流れるサンタ川に注ぐようだ.
水辺には何と言うのか,白黒の鳥がいた.他に鴨や,鶴も見えた.きっと餌になる小魚も棲息しているのであろう.
この近くで休憩中の若い福岡の女性トレッカーに出会った.ガイド,ポーターなしの単独で,テントや,大型の水タンク,食料....大きな装備を背負っている.私たちのお気軽トレックと違って見上げたものだ.どうぞお気をつけて旅を続けてくださいね.
早い時間にヤマコラルのキャンプサイトに到着した.私たちのテントや他パーティのテントが既に張られていた.陽の当たるうちは暖かいが,暮れると結構冷えてきた.
ダイニングテントでお茶を啜っていると,私たちのお隣りに,馬に揺られたトレッカー一人が入ってきた.怪我をしたのであろう.アシスタントガイドFさんに連れられた馬もこんな場合に助けてくれるのであろう.
下は,ヤマコラルへ下るときの写真
ヤマコラルに下る際に色々見かけた.中央の赤花のようにかなり変わったものもあった.
さて明日はトレック最終日.カシャパンパ村(2,900m)に下ることになっている.