このタウリパンパ編では,2014/6/4(水)午後,ウニオン峠に登った後にサンタクルス谷を下り,タウリパンパのキャンプサイトに着くまで,および翌朝タウリパンパ風景の写真を載せました.山としてはタウリラフ,アルテソンラフ,キタラフ,リンリヒルカ,アルパマヨなどがあります.
タウリパンパ(13)はウニオン峠(12)からサンタクルス谷を下ったところに位置している.タウリラフを背後にしながら,左手にアルテソンラフ,右手にキタラフを見ながら下ることになる.
別窓で大きなGoogleマップを開くウニオン峠下から,これから下るサンタクルス谷(Santa Cruz valley)を眺めるとこんな風に見える.谷は広いU字谷で,先方に大きな湖が見える.ハトンコチャ(Jatuncocha)だそうだが,今日はあれより遥か手前のタウリパンパまでだ.
谷の左側にある山はアルテソンラフ(Artesonraju:5,999)だそうで,タウリパンパはこの山の手前左横の谷の麓になるそうだ.
また谷の右手,三角錐状の山はキタラフ(Quitaraju:6,036m)だそうだ.
ウニオン峠直下に小さな氷河湖,タウリ湖(Taullicoch)があり,先ずはこれを巻くトレイルを下り始めた.湖はエメラルドグリーンの典型的氷河湖で,美しい.
この湖を基部として聳えるのはリンリヒルカ(Rinrijirca:5,810m)だそうだ.この山はタウリラフ(Taulliraju:5,830m)の西にあって,連山を成している.
こんな風にして私たちは高度を下げていった.
下は,ウニオン峠から下るときの写真
サンタクルス谷U字底のトレイルに入ってきた.殆ど傾斜のないフラットなトレイルだ.まだ午後4時過ぎだが,谷の底であるため陽が無くなったのかちょっと暗い感じになってきた.
小川の辺りに立つテントが見えてきた.私たちの黄色の他に赤黒など他グループのテントも見える.タウリパンパのサイトだ.
Taullipampa:4,250mの標識があった.私たちの頂戴したリーフレットには4,100mとある.多分後者が正しかろうということだ.まあ,大差なかろうが.
通ってきた方向を振り返ると,若干見え方が変わったタウリラフ(Taulliraju)があった.この山は2日間に渡って見続けてきたのだが,雲が完全に取れることがなく,いつも一部覆われていたのはちょっと残念だ.
アルテソンラフ(Artesonraju:5,999)上空だけは雲が少なく,比較的クリアになった.
アルテソンラフはパラマウント映画の出だし画面の山のモデルになったらしい,との添乗Hさんの話を聞き,へえ~と思う.こういう話に私はミーハー的に乗りやすく,ちゃんと覚えていた.
で,帰りのフライトでパラマウント映画を選択し,出だし画面を撮ってみた.ちょっと違うが,パラマウント画像は多分CGで,ここより少し西側から眺め,スリムなアングルをモデルにしたのではなかろうか.右側の凸凹斜面稜線辺りのイメージは少し似ているように思う.
ところでこの映画のタイトルは『Jack Ryan:Shadow Recruit』で,経済学のドクターコースを中断し,海兵隊に志願した愛国者ジャックライアンのストーリーだ.海兵隊でライアンは瀕死の重傷を負い,何とかリハビリで体が動くように回復.リハビリをサポートしたインターンの医師とは後で一緒になる.ライアンの頭脳と海兵隊で発揮した身体的能力はCIA上層部に見込まれ,学位取得後CIA情報分析班のアナリスト,さらにエージェントとしてモスクワに乗り込み.....とまあ,なかなか面白い活劇だった.
タウリパンパに2014/6/5(木)の朝がやって来た.アルテソンラフ(Artesonraju)が焼けた.見事だが,パラマウント映画出だしにはやはり,も少し西で,しかも遠距離の高い位置から眺めないとならないだろう,多分.
アルテソンラフの反対側にはキタラフ(左側:Quitaraju:6,036m)とアルパマヨ(右側:Alpamayo:5,967m)があって,赤くとまではならなかったが,朝日で輝き始めた.
アルパマヨは見るアングルにもよるのであろうが,『世界一美しい』との評も聞かれる山だ.
2日間雲が無くなることがないと,上に書いたが,3日めの朝にしてようやく雲がとれた.ただ惜しむらくは逆光であまり見栄えが良くない.横光線が入ってくれればいいのだが.....欲望には限りがない,何とか煩悩を断ち切らなくては....
ヴァケリアから4頭のリャマを引き連れてきてくれたロバ方のおやじさんはここで任務完了し,元の道を引き返すという.ご苦労様でした.
私たちトレッカーには,あちこち要所で,『絵になる』として,リャマもおやじさんも写真モデルとして大変好評を博していた.どうぞお気をつけてお帰りください.
下は,タウリパンパの朝の写真
さて,今日はサンタクルス谷下流のヤマコラルまで行く.