このヴァケリア編では,2014/6/3(火)朝ヤンガヌコ峠で日の出を見た後ヴァケリアへ行き,ヴァケリアからトレッキングを開始し,ワリパンパ谷を歩きチャクララフを眺めつワリパンパの村へ至るとき,及び途中で見た花の写真を載せました.
ヴァケリアはヤンガヌコ峠からモロコーチャ谷を東に下った(9)に位置している.ヴァケリア(9)から歩き始め,北東のワリパンパ谷に降りて,谷あいのトレイルを北西に進み,ワリパンパの村(10)辺りに来ると赤マーカーのチャクララフが姿を見せてくる.
別窓で大きなGoogleマップを開く私たちのマイクロバスはヤンガヌコ峠からモロコーチャ谷(Morococha valley)をどんどん下った.目指すヴァケリア方面は濃いガスで覆われている.天気大丈夫かな~?
私たちの白いベンツは無事ヴァケリア(Vaqueria:3,700m)に到着した.そしてその横の簡素なお店で朝食を頂いた.さてこれで出発の準備は整ったことになる.
これまでもキッチンスタッフの方にはお世話になっているが,ここからさらに加わる.以下の通りだ
これまで通り(1)シェフ:1,アシスタントコック:1
+(2)荷役ロバ:10頭,ロバ方:2人
+(3)荷役リャマ:4頭,リャマ方:1人
+(4)緊急サポート馬:1頭
とまあ,こんなメンバーが続々とヴァケリアに集結してくれた.
ヴァケリアの村は斜面のあちこちに分散した農家から成るようだ.農地も山間の斜面に展開され,穀類やトウモロコシなどが栽培され,牛や豚,羊などの家畜が見える.
午前9時少し前,ヴァケリアからトレック開始した.先ずはワリパンパ谷(Huaripampa valley)に下る.ワリパンパ谷の底にトレイルが這っているのだ.
パーティの最後尾にはアシスタントガイドFさんが馬を引き連れて歩いている.私たちが怪我をした時など,これに乗せて運んでくれるそうだ.何とも手回しのいいことだ.これまでパキスタン,ネパール,インドとかのツアーではこうした経験はなかったが,ツアー会社の方針であろうか?
なお,皆トレッキング終わりまでこの馬のお世話になることなく済んだのは幸いだった.
こんな山奥(失礼)の民家壁にも選挙広告がペイントされている.ペルーの街道筋にはもち論大量に候補者名がベタベタペイントされている.前回破れたがフジモリケイコさんの名前などもまだ残っているところもあった.紙でないので簡単には消せないのだ.いや,それが狙いか?
私たちのリャマ4頭がリャマ方(リャマドライバー)のおやじさんに引き連れられていく.リャマ方さんは2人いるロバ方さんのうちの一人のお父さんだそうだ.リャマは思ったより大きいが,荷物は少な目だ.ロバと違って蹄がないのであまり踏ん張りが効かないのだとか....
反対方向に歩くトレッカーとは幾度も行き交った.前日までのラフコルタ湖やウルタ峠では人っ子一人会うことは無かったので,やはりこちらのコースは相当ポピュラーなのであろう.
なお私たちは超スローモーなので,同方向のトレッカーにもしばしば追い抜かれていた.
私たちのロバ10頭が,テントやキッチン用具,私たちのダッフルバッグなど背負い,追い抜いていった.リャマと較べて重そうだ.ロバはやはりかわいそう.....かな?でも頼みますね.
下は,ヴァケリアからトレック開始したときの写真
ワリパンパ谷のトレイルを暫く進むと,前方にマッターホルンのように天空を刺すような形の山を望むようになった.チャクララフ(Chacraraju:6,112m)だそうである.
こんな急峻な山だが,クライマーはやはり登るのだそうで,凄いとしか言いようがない.
ワリパンパの集落(とは言っても疎らだが)に入ってきたようだ.この集落の後,トレッキングが終了するまで民家は見なかったのでワリパンパ集落は最奥の集落であろう.標高はヴァケリアと大差ないのではなかろうか.ここのトレイル脇の庭では幼児たちが遊んでいた.幼稚園(または保育園)だそうである.子供たちにはいい環境だと思う.
農家の庭先で食用のクイ(cui)が飼育されていた.ちょっと陰になり不明瞭だが....
クイはネズミとかモルモットの仲間だというが,ペルーではよく飼われているようだ.
ワリパンパ集落の奥さん方であろう,トレイル脇に露店を並べていた.マフラーや手袋など,手織りの品が多いようだ.疎らな通行量に対して店舗が盛大過ぎるような.....何も買わずにすみませんでした.
ワリパンパの村外れになかなかユニークで美しいデザインのキリスト教会があった.やはり最奥の教会ということになる.ペルーでは9割方カトリック教徒と聞くので,カトリック教会であろうが,ユニークなデザインだけに非信徒の私にも印象が残る.
ワリパンパの更に外れの放牧草場に到着した.ここでランチを用意して貰い,羊達と一緒に食事を楽しんだ.ごちそうさま.
下は,ワリパンパまでの写真
色々見かけた花の幾つか.最初の薄いピンクの花は,花びらの元が筒状の長い部分がある.
午後はこの日の宿泊地Paria谷の出合まで歩くことになっている.