このボヤナ編ではソフィアの宿からボヤナへ行き,ボヤナ教会を見物したときの写真を載せました.
ブルガリアのボヤナはこの辺りに位置している.
3月21日朝,ソフィアのホテルを出て,ソフィアの街を横切って一路ボヤナへと向かった.途中畑などを通過し,ヴィトシャ山の麓を目指すのだが,残念ながら天気は悪く,眺めはイマイチだ.
ボヤナはソフィアに近く,4,50分でボヤナの村に到着した.ひなびて疎らな雰囲気の村で,道(車道)の石畳が歴史を感じさせる.
下は,ボヤナへ行くときの写真
ボヤナの村に到着すると,私たちは早速ボヤナ教会敷地への木戸をくぐった.そして林の小径を少し行くとこの古い教会に出合う.写真は右側面で,石とレンガ造りの構造が見てとれる.
ボヤナ教会はブルガリア正教会の2階建て教会堂で,元々10世紀後半~11世紀初頭に建てられたそうだ.後に幾度か改修,増築され,今見る形になったのは19世紀半ばということだ.増築されたにしては決して大きくはなく,寧ろコンパクトな教会に見える.
私たちは写真左側の正面入口から学芸員(いや監視人か?)の案内で中に入れて貰った.建物中央両側に張られたロープの内側から両側,天井の壁画(フレスコ画)を見せて貰った.学芸員は見物人がロープからはみ出ないように厳しく監視しており,ロープが少し膨らむと直ちに警告を発する.
フレスコ画は鮮明で,聖母,キリスト,聖人....等々,顔の表情が生き生きしており,信徒でなくとも理解し易い印象を受ける.ボヤナ教会が世に良く知られるのは,これら13世紀に遡るというフレスコ画があるからということだ.
ここの内部は撮影禁止なので,細部の記憶は甚だ心もとなく,ちょっと残念だ.
ボヤナ教会敷地内には小さな売店があり,写真は関連書籍やフレスコ画のコピー画像などのショーウィンドウ.他に小さなお土産品なども扱っていた.
同行の方がお持ちの絵葉書を撮らせてもらった.絵描きの名は不詳ということだが,これらの絵はその人の想像を具象化したものであろう.作者も観る私も会ったことのない人達なのに,何というかとてもリアリスティックな感じだ.
下は,ボヤナ教会での写真
この教会は『ボヤナ教会』(Boyana Church)として1979年世界遺産(文化遺産)に登録されているそうだ.