バガラ(5,214m)越えgo over the Bagala pass

このバガラ越え編では2011年8月~9月ネパールヒマラヤのロアードルパのトレッキングでダニガーを発ち,バガラを越え,バガラフェディに至ったときの写真とキャプションを載せました.

バガラ周辺マップ

8月31日の行程(太線部分)

8月31日朝先ずダニガー(Danigar)からバガラ(Bagala:5,214)へと歩き到着.ここでお弁当を食べ,バガラフェディ(Bagala Phedi:4,115m)まで下り,そこで宿泊した.


ダニガーは雨で明ける

ダニガーは雨で明ける

ダニガーもまた雨で明けた.夕べ降ったのであろう,周囲の山は雪で白くなっている.右側のノルブカンは半ば雲で覆われている.そんな中,いつもと変わらないようにヤクは草場に移動して行くようだった.

私たちは朝食後,さて雨の中どうしたものか?と出発を見合わせていたが,そのうち何とか雨が上がる様子で,何時もより遅い8:45AM,2番目のパス,バガラへと向けスタートした.

出ると直ぐ川が待っていた.地図を見るとパンクランガ川(Panklanga Khola)のようである.そして今回もまたJさん,Tさんの馬の背を借りて渡らせてもらった.助かった.


西へと進む

西へと進む

トレイルは多少ガレたところや,草原状のところなど様々であるが概して歩き易い.これをどんどん西へと進んだ.残念ながら空模様が芳しくないので目に映る景色はイマイチではあるが.

暫く行くと,珍しく反対方向から馬で来た地元の男性とすれ違った.トキュウを抜けてから通行している人に逢うのは初めてのように思う.


バガラのルンタが見えてきた

バガラのルンタが見えてきた

11時過ぎ直ぐ先にバガラの石積みと五色のルンタが見えてきた.この辺りでは雪が融けて路面がぬかるむところもあった.

先を歩くは毛糸の帽子のガイドDさん.天気が悪く,標高も5,000mを超えたのでやはり少し冷えるようだ.


バガラ(Bagala:5,214)に到着

バガラ(Bagala:5,214)に到着

11:20AMバガラに到着した.バガラは狭い馬の背状の典型的形状のパスになっていた.前日のノマラは比較的広かったので小さな石積みチョルテンがたくさん築かれていたが,ここバガラでは少ないが写真のように比較的大きく積まれている.ルンタは融けた雪でビショビショ,下に貼り付いた状態だ.ルンタが風に舞う度に,そこに記された経を読んだことに相当するとされるが,これではちょっと功徳は期待薄かも知れない←何もしないでご利益だけ期待って,所詮無理だよ(^^;


雲でカンジロバ望めず

雲でカンジロバ望めず

昨日ノマラでは雲で見えなかった最高峰のカンジロバ(Kanjeralwa:6,612m)だが,今度は現れて欲しい~と暫く西を眺めるのだが....雲が動き,切れるか?いや次の雲が覆う,とまあこんな調子で雲が無くなることはなかった.

何分にも天気のことだから元より手の打ちようはない.頃合いも良し,とりあえずお弁当を広げ,平らげた.


下は,バガラ(Bagala)までの写真

バガラ(Bagala)までの眺め
バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め
バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め バガラ(Bagala)までの眺め

下りにかかる

下りにかかる

バガラには小一時間ほど留まったが,結局カンジロバは諦めてパスの反対側,バガラフェディに向けて下りにかかった.

暫く馬の尻を見ながら歩くかな?一部の(めんこい)馬は頭飾りを着けているが,写真左の馬のように,虹色の紐で結ばれた尻尾飾りを垂らす馬もいる.馬方が特別可愛がっている馬なのであろう.かと言って,特別積荷を軽減するということはないであろうが.


ヤルサグンバ(Yarsa Gumba:冬虫夏草)

ヤルサグンバ(Yarsa Gumba:冬虫夏草)

スタッフのRさんが『ヤルサグンバ見つけたよ~』って見せてくれた.土の上に同じような色でほんのちょっとだけ頭を出したものを,まあよく見付け出したものだ.大したもんだ.ヤルサグンバ(Yarsa Gunba)は特に中国で珍重される『冬虫夏草』で,特別高価な漢方薬草とされる.チベットや四川省地方と並び,ここバガラやノマラもヤルサグンバの産地として有名で,最盛期の6月頃はこの近くの老若男女,猫(あまり見ないが)も杓子も全てがヤルサグンバ採りに群がるらしい.確かに他に比べて圧倒的高値で取引されると聞けば判る気がする.

ヤルサグンバは中国語(日本語でも)の『冬虫夏草』とすると理解しやすい.簡単に言うと,ある種の蛾の幼虫の体内でこのきのこの菌が植えつけられ,幼虫の養分を利用して菌糸が成長し,夏に地面から生えて,写真の姿になる,と云うことらしい.

で,効用は?まあ,いろいろ何にでも効くとか....


バガラハイキャンプ(Bagala High Camp)を通過

バガラハイキャンプ(Bagala High Camp)通過

バカラからはアップダウンなし,ひたすら下る一方だ.4,50分すると写真のバガラハイキャンプ(Bagala High Camp)辺りに達し,そのまま通過.先方の雲は取れないが,トレイルには陽が当たってきてとても快適に歩ける.

左側には小川が現れてきた.ゴウチュン川(Ghuchun Khola)のようである.この川は更に南から下ってくる川と,目指すバガラフェディ辺りで一緒になり,マデュワ川(Maduwa Khola)と名を変えて,やがてスリ川(Suli Khola)に注ぐようだ.


バガラフェディ(Bagala Phedi:4,115m)に着く

バガラフェディ(Bagala Phedi:4,115m)に着く

緑が多くなり,やがて下方にちょっとした平原が眼に入るようになる.仔細に見ると,黄色のテントが張られている(写真中央).先に到着したスタッフの皆さんがテント張りを始めてくれているのだ.このところテントやダッフルバッグ内のもの全てが湿っっぽいので,晴れている間に広げてもらえるのはありがたい.

2:40PM,バガラフェディに到着してみると,広々した放牧場で,ヤクやナック(雌のヤク)が草を食んでいた.長閑なところだ.ただ好天は長く続かず,夕刻よりまた雨になり,慌てて干し物を取り込む場面もあった.


下は,バガラパスからフェディに着くまでの写真

バガラパスからフェディに着くまでの眺め
バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め
バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め バガラパスからフェディに着くまでの眺め

今日2つ目のパスを越えて,文字通り今回トレックの山は越えた.風邪も何とか峠を越えて収まりつつある.明日はポクスンド湖まで下るが,どんな眺めがまっているだろう?楽しみだ.



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