ラヒニ(3,800m)へtrek to Lahini

このラヒニへ編では,2011年8月~9月ネパールヒマラヤのロアードルパのトレッキングでタラコットからラヒニに行くときの写真とキャプションを載せました.

ラヒニ周辺マップ

8月24日の行程(太線部分)

8月24日朝タラコットから同日の宿泊地ラヒニへと歩く.

暫く広く,畑の緩やかトレイルを行く,そのうち北東に向きを変えたツロベリ川の高巻きを通る辺りはかなり急なトレイルが続くようになるが,いい眺めだ.さらに行き,タラップ川と名を変えた辺り以北はヒマラヤ杉が密生し,一層険しい部分が現れるようになる.


タラコットを出発

タラコットを出発

8月24日朝は晴れて明け,清々しい.幸い薬が効いているためであろう朝のうちの体温はまだ平熱近くに収まってくれている.朝食後この日はゆっくり目の8:45AM出発となった.

少し行くと,行く手の方向から谷あいの段々畑に強い朝日が射し込んで農作物が輝いている.きれいだ.


朝露を浴び畑の畦道を行く

朝露を浴び畑の畦道を行く

トレイルは程なく上述の畑にさしかかり,その畦道を通るようになる.たっぷり朝露を含んだ農作物でズボンはビショビショだ.農作物は写真左側がソバ,右側がアワまたはヒエのようだ.

この広い畑のある辺りは地図を見るとラムゴンパ(Lam Gompa)のようである.トレイル近くでゴンパは見えなかったがチョルテンはたくさん建てられていた.


なおも広い畑を行く

なおも広い畑を行く

傾斜や段々があるが畑はなおも広がっている.ジャガイモも多いようだ.こうした広い場所を歩くのは自ずとリラックスでき,実に快適だ.石造りの住宅も点在している.たまに庭からナマステーとかハローとか子供たちが声を掛けてくれる.


ヤランコット川を渡る

ヤランコット川を渡る

広い畑地帯を過ぎると川があった.地図を見るとヤランコット川(Yalankot Khola)のようである.この川はほんの少し先でツロベリ川に注ぐようだ.川幅はあまり広くないので,吊り橋ではなく,両岸の橋脚にトラス鉄橋梁を載せる一般的構造の橋だ.

橋を渡った先には2~3軒の仮設住宅的家があった.通りかかる人や道路工事の人たちにお茶や宿を提供する夏の間の茶屋(バッティ)のように見える.トレイルから遥か下にツロベリ川峡谷を望み,この辺りも実にいい眺めだ.


流れの方向を北東に変えたツロベリ川左岸を歩く

流れの方向を北東に変えたツロベリ川左岸を歩く

ヤランコット川と交わる辺りでツロベリ川はそれまでの西北方向から約90度向きを変え,北東方向から流れてくるようになる.そしてトレイルは左岸の高巻きに入っていく.


下は,タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの写真

タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め
タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め
タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め タラコットからツロベリ川が流れを北東に変えた辺りまでの眺め

アップダウンきついトレイル

アップダウンきつくなる

高巻き道はやがてアップダウンがきつくなってくる.所によっては斜面に抉られたトレイルの幅が狭く怖い箇所もある.

後ろを付いてきてくれたキッチンボーイのUさんは『な~にネパリーフラット(Nepali flat)ですよ』と調理用具を背負い,スタコラサッサと歩いて行く.確かに彼等にとってはフラットと大差ないようだ,スゴイ.


カンニがあった

カンニがあった

アップダウンが終わると,トレイルはツロベリ川に下り出した.そしてカンニがあった.あ~多分集落があるのだな,と思った.カンニの内側には四方側面に仏像,天井に曼荼羅が描かれていた.

地図を見るとラシカップ(Laisicap)或いはその先のチェダールゴンパ(Chhedhul gompa)への入り口門なのかも知れない.

このカンニを過ぎると程なくラシカップと思しき場所に至った.しかしそこには警察のチェックポストしか見当たらなかった.そしてその脇にツロベリ川に架かる大きな吊り橋があり,それを渡った.橋の先に見えるのはカニゴーン(Khanigaon)村の一部であろうか?軒先で豚数頭遊んでいたのに少し驚かされた.


橋の少し上流でタラップ川(Tarap Chu)とバールブン川(Bharbung Khola)が交わる

タラップ川とバールブン川が交わる

橋の少し上流でタラップ川(Tarap Chu)とバールブン川(Bharbung Khola)が交わり,それがツロベリ川となる.写真上側が東のダウラギリ方面から流れてきたバールブン川,下側が左(北側)から流れてきたタラップ川で,ここで交わっている.合流点以降はこれまでず~っとその脇を歩き続けてきたツロベリ川というわけだ.地図で見るとタラップ川の続きがツロベリ川のように方向的には連続して見える.しかしバールブン川の方がず~っと大きく,また濁った水で主流,細くかなり澄んだタラップ川が支流に見える.

合流点の少し上流側対岸にはチェダールゴンパ(Chhedhul gompa)が見えていた.近くに村があるように見えないが....専ら修行のゴンパであろうか?

カニゴーン(Khanigaon)近くでランチ

カニゴーン(Khanigaon)近くでランチ

合流点を越えるとこの先はず~っとタラップ川(Tarap Chu)沿いのトレイルを歩くことになる.で,そのタラップ川沿いトレイルを少し遡るとスタッフの皆さんがタラップ川脇でランチの準備をして私たちを待っていてくれた.川は比較的澄んでおり,調理にはこの水が使われたようだ.そして先ずはそれを沸かした湯で作った温かいジュースに始まり,いろいろ出してもらった.ごちそうさん.

この辺りはヒマラヤ杉が多く生え,またガンジャ(大麻草)など含め草花も多く茂っていた.


下は,カニゴーン(Khanigaon)近くの川原までの写真

カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め
カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め
カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め カニゴーン(Khanigaon)近くまでの眺め

ランチの後は結構大変な道

ランチの後は結構大変な道

食べて一休みの後ラヒニに向けて歩き出した.崩れたところや,狭いながら滝のようなところを渡ったりと,なかなか大変だ.これまでで一番大変なように思う.例えば写真の場所は渡渉の際コケるとそのまま滝の下に落ちそうで,慎重に渡った.


滝のようなタラップ川

タラップ川は滝のようだ

途中トレイルは急勾配の場所があるが,タラップ川もまた超急流となって流れる区間がある.川より殆ど滝の様相で,轟音と共に流れ落ちる様は正にド迫力だ.

ところでタラップ川Tarap ChuのChuはチベット語の川で,ネパール語のKholaに相当するようだ.なのでTarap Kholaと記載されているマップもある.またTarap ChuのTarapは2,3日後訪れる予定のドータラップ(Dho Tarap)方面から流れてくることに関係ありそうだが,詳しくは不明だ.

ところで,ランチのカニゴーンからドータラップの間に一切村やカルカはなく,目指すラヒニなどで夏の茶屋が僅かあるようだ.繰り返すが,まあエラい所な訳だ.ケータイも通じないし,クリニックももちろん無いし,ヘリも降りられないし,馬も馬方も居ないし....


ラヒニ(Lahini:3,800m)に到着

ラヒニ(Lahini:3,800m)に到着

午後4時半頃ラヒニ(Lahini:3,800m)に到着した.前後して私たちの馬9頭も馬方さんに連れられて到着した.台所用品と当日昼の食料はキッチンスタフの皆さんが背負い,馬はテントや私たちのダッフルバッグ,残りの全食料を運ぶのでお昼の時荷を解いてもらえない.なのでキャンプサイトに到着し,荷を降ろして貰った馬は先ずデングリ返りになって砂浴びをしている.砂浴びは必ずやるので,荷の当たる背中はかなり痒くなるのだと思う.

ラヒニ(Lahini)はラヒニオダー(Lahini Odar)と地図に記されている場合もある.Odarは洞穴のことだそうだが,近くを見渡しても見つからなかった.でもどこかにあるようだ.洞穴は見えないが,ここはちょっとした平らな広場になっており,4家族のテントが並んでいた.タラコットの住民だそうで,夏の4~6ヶ月間ここのテントで茶屋(バッティ)として営業しているそうだ.どの家族も夫婦に子供,つまり家族全員で夏場を過ごしているようだ.

一部テントにはタルチョーが立てられている.ガイドDさんの話ではヒンドゥーの家族もありがたい祈願旗として立てかける場合も多く,必ずしも仏教徒だと特定できないそうだ.な~るほど.


下は,ラヒニ到着までの写真.

ラヒニ到着までの眺め
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ラヒニ到着までの眺め ラヒニ到着までの眺め ラヒニ到着までの眺め ラヒニ到着までの眺め ラヒニ到着までの眺め ラヒニ到着までの眺め

この日も色々な花を見かけた.最盛期は過ぎているのであろうがそれでも結構いろいろ咲いていた.殆ど名前を知らないのが残念だ.

8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花
8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花 8月24日ラヒニに行く途中で見かけた花
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