ジイリジャンDilizhan

セバン湖からさらに北上しジイリジャンまでやって来た.修道院のある片田舎だ.

ハガルシン修道院Agartsin Monastery

山道を行くと霧は深く木の枝は白く,寒々とした光景が続く

山道を行く

セバン湖から暫くは山間の谷を下る.進むに連れ高度を下げるので雪は少なくなる.しかし霧は深く木の枝は白く,寒々とした光景が続く.所々に牛や豚が餌を食んでいる場面に遭遇すると少しほっとする.


巡礼の外国居住アルメニア人

巡礼の外国居住アルメニア人

ジイリジャンに到着し,ハガルシン修道院に向かって暫く歩くと同修道院のとんがり屋根が見えてくる.礼拝を終えたのであろう,2つほどのグループに遭遇した.ハジミクさんの解説では外国に住まうアルメニア人のグループだと言う.どうして判るか?と問えば,「アルメニア語と外国語を交えて会話しているから」ということだった.


ハガルシン修道院

樹木が茂る山と谷の景観の中にハガルシン修道院があった.これまでに訪れた教会や修道院同様中世の香りを漂わせている.実際中世アルメニアで,重要な文化的役割を担っていたようであるが,現在常駐の修道僧は居ない様子だった.

ハガルシン修道院ハガルシン修道院ハガルシン修道院

周囲は殆ど山であるが,僅かな農家が点在している.雪肌の山を見るとまだ時期が早い気がするが,農家の軒先に青い養蜂の巣箱が並べてあった.間もなく花も多くなるのであろう.


パン焼き釜と寺守り

パン焼き釜と寺守り

この寺守りの方が一人でここ全体の管理をされているようだ.巡礼者や見学者が来ると,礼拝堂や食堂のカギを開け,蝋燭を渡したり説明をしてくれる.この写真は大きなパン焼き釜で,かつては大勢の修道士のために焼くのに使われていたそうである.現在は多分自分自身のために細々と焼いているのであろうか.....


下は,ハガルシン修道院の写真あれこれ.上左から3番目は食堂の建物内部で,大きな丸太のテーブルや椅子がこの地にマッチしていようか.席順がエライ人は奥,修道士のランクが低い程入り口近くだったそうで,日本の会社のようでなかなか興味深い.

ハガルシン修道院の写真
ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真
ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真 ハガルシン修道院の写真

ジイリジャンの家庭Dilizhan Family

ジイリジャンの村

ジイリジャンの村

ハガルシン修道院見物の後,ジイリジャンの村に戻り昼食をとることになった.この村は中央に川が流れ,その両側に結構な戸数の農家が見られるが,山間の地ゆえ畑は殆ど見当たらない.聞けば,果樹栽培や家畜の飼育などで生計を立てているようであるが,なかなか厳しそうな印象を受ける.


ジイリジャンの家庭料理を頂戴する

ジイリジャンの家庭料理

坂を登ったところにDILI VILLAという看板を掲げた民宿のようなお宅を訪ねた.大きなダイニングルームを備えた立派な家だ.壁の油絵がいかにもアマチュア風で,家庭の雰囲気を醸し出している.ここで家庭料理を頂戴したが,1,2度くらい食べて,その名を聞いても2日後くらいには完全に忘れ去っているので,さて何ていう料理だったか....


ジイリジャンの家庭のご主人と奥様

ご主人と奥様

2階に上がる階段の踊り場が温室になっており,そこで写した.この上がキッチンになっており,殆ど奥様一人で賄っている様子.団体客が来るとてんてこ舞いのようだった.


ジイリジャンの家庭のアトリエ

アトリエ

一階部分の広い部屋にはピアノが2台とたくさんの絵が並んでいた.ご主人の趣味が油絵だそうだ.下段右側に裸婦像があったので,「奥さんですか?」と訊いたら,「ロシア人のモデルです」ということだった.



Cannergy'sホームへ