ハノイHanoi

このハノイ編では,2018年9月6日成田空港へ行き,ハノイに飛び,ハノイのホテルへ行き,暑い中ホテル周辺を歩き,同ホテルで一泊したときの写真を載せました.

ハノイ付近のGoogleマップ(静止マップ)map around Hanoi

ハノイ付近のマップ(Googleマップのスクリーンショット)

ハノイはベトナム社会主義共和国首都で,南北に細長いベトナムの北に位置し,日本で言えば帯広辺りの感じであろうか.

別窓でハノイ周辺の大きなGoogleマップを開く

成田空港へgo to Narita airport

押上から京成アクセス特急に乗る

押上から京成アクセス特急に乗る

9/6ベトナムに向け出発の日になった.早いフライトの2時間前までに成田に行くべく,とても早い時間に家を出て,半蔵門線で押上駅(スカイツリー前駅)に来る.乗るのは6:09成田行きアクセス特急だ.

このように早い時間だとまだ通勤時間帯に入っておらず,半蔵門線はまだ混み合ってないのが幸いだ.


6:09成田行きアクセス特急はそれなりに席が塞がっている

6:09成田行きアクセス特急はそれなりに席が塞がっている

この6:09成田行きは羽田発であろうか,早い時刻ながら既にそれなりに乗客が乗り,当押上でかなり増加する.スーツケースの客が多いので成田まで行く人の割合は高そうだ.


ベトナム航空にチェックイン

ベトナム航空にチェックイン

京成は成田第一ターミナルに到着した.エレベータで上り北ウイングに曲がり,奥のJALABCで前日運んでもらったスーツケースを受け取る.次いで旅行会社さんのカウンタでeチケットや参加者リストなどを受け取る.ハノイに着いたら,イミグレーションと,荷物受け取りを済ませ,外に出れば現地ガイドが待ってますからということだ.

今回のツアーメンバーは総勢9人(m8,f1)で,ここ成田から7人,名古屋セントレアから1人,関空予定だった1人+添乗Wさんは,一昨日の台風21号のダメージで関空閉鎖のため,伊丹→羽田→成田→ホーチミンシティ→ハノイに遅い時間着の予定だそうだ.

そしてベトナム航空カウンタに行き,チェックインする.シートは通路側が確保でき,またリチウムイオン電池が入っていないかと質問された.ベトナム航空は スカイチームアライアンスであるが,スターアライアンスのANAのマイレージに積算してくれた.成田ーハノイ間のこのフライトはコードシェアしているためのようだ.


出国審査を過ぎ出発ゲートへ

出国審査を過ぎ出発ゲートへ

セキュリティチェックを受け,スタンプ押印がなくなり素早くなった出国審査を過ぎ,出発ゲートへ行く.既にボーディングブリッジには鮮やかなターコイズブルーのVN311便が横付けされている.

ただ時間が早すぎてボーディングには間がありそうだ.こうした時間はスマホだ.私のスマホは本来の用途より,こうした時間つぶしに多用される.便利なものだ.


ハノイに飛ぶfly to Hanoi

VN311便機材はA350-900で,CAのブルーは一層鮮やか

VN311便機材はA350-900で,CAのブルーは一層鮮やか

VN311便機材はA350-900で,少なくともエコノミークラス(シートは3-3-3)は満席のようだ.A350-900は比較的最近の機種で,2015年にカタール航空が運用開始したのが最初らしい.胴体の53%がカーボンファイバー,14%がチタンで軽量化され,B777くらいのボデイ幅ながらエンジン出力が小さくて済むためか,騒音は少なめらしい.シートのLCDモニターは鮮明で大型,すべてタッチパネル操作可能で,リモコンなしだ.

CAのユニホームは機体外装より一層明るく鮮やかなターコイズブルーで,良し悪しはさて置きなかなかインパクトがある.そして定刻10:00AMより若干早めに離陸した.


VN311便の食事

VN311便の食事

離陸後しばらくして食事を出してくれた.朝食か,ランチか,それともブランチか....まあどれにも当てはまろう.ご飯にお魚で結構だ.煮魚でなく焼き魚であれば一層良かろうが,エコノミークラスではちょっと無理でしょう(たまにサバの塩焼きなど出してくれるとこもあるが).


ハノイ空港(ノイバイ国際空港  Noi Bai International Airport)に到着

ハノイ空港(ノイバイ国際空港)に到着

VN311便は5時間余りのフライトでハノイ空港(ノイバイ国際空港 Noi Bai International Airport)に到着.まだ外に出てないが,ランディング前の機長アナウンスでは暑苦しそうな天気のようだ.

ハノイ空港は2012年,ここから成田に帰国するとき,ターミナルビル内が極端に混み合っており,恥ずかしながら迷い,彷徨った経験がある.あの時から6歳も年取り耄碌も増えたことだし,またはぐれてしまうかも.....

だが,いまこうして空港ビル内を歩いていると往時のカオス状態は見当たらず,広くきれいだ.迷う心配もなし.実は2012年から,円借款工事で大成建設が受注し,2015年に完成し,国際線第2ターミナルとして運用開始されたそうだ.なお元のターミナルは国内線専用に活用されているそうだ.国内線乗り継ぎには十分なキャパがあり利便性が高いのではなかろうか.


ハノイ空港で荷物を待ち,そして表へ

ハノイ空港で荷物を待ち,そして表へ

入国審査はスムーズに進み,コンベアに来て荷物を待つ.荷物はパランパランと出てきて,自分のものはなかなか出てこない.ひょっとしてコンベアを間違ってないか.....表示版を見る限り合っているが.....そしてそのうち出てきた.

そして何の問題もなく通関し,外に出る.かなり暑い.そして現地ガイドLさん(Mr)が看板を立てて待っていてくれた.そして成田からの私以外の6人,それにセントレアから1人が既に集っていた.どうぞよろしく.なお成田組の中には福岡から来られた2人や,静岡の方など成田で前泊の皆さんもおられた.


ハノイのホテルへgo to silk path hotel

ハノイ空港(ノイバイ国際空港)から都心へと南下する

ハノイ空港(ノイバイ国際空港)から都心へと南下する

ガイドLさんの案内でマイクロバスに乗り込み,ハノイ空港から都心へと南下した.途中大きな川の鉄橋を通過した.川はソンホン川,別名ホン川(Song Hong River/紅河)のようである.中国雲南省に源を発し,下流で紅河デルタを形成し,トンキン湾に注ぐということだ.

以前訪れた陶器のバッチャン村はこの川沿岸,ハノイの少し下流に位置しているようだ.


ハノイの都心に入っていく

ハノイの都心に入っていく

川を渡ると都心に近づき,建物が増えてきた.建物は間口が狭く奥が深く,4階建てくらい,所謂うなぎの寝床スタイルの典型的ベトナム様式建築が目立ち,あ~ベトナムに来たんだな~と感じ入る.

こうした狭い間口で奥に長い構造は,ある王政時代の税制で,この間口(5mだったか)をスレッシュホールドにして固定資産税が急変したのが始まりらしい.ただガイドLさんによると現代の税制ではこの間口サイズで課税額が急変することはないのだが,人々はこの伝統様式がやはり馴染めるということで,新たな建築もこれが多いのだそうだ.

この写真のように狭い間口の建物のサイドは隣家と接しており,窓は一切なく,表と裏以外の部屋はあんどん部屋であろう.なお写真のように隣家と完全にくっついて建てるのは横倒れ防止のためでもあろう.

なお社会主義国なので土地は国の所有で,土地使用権で貸与されるが,建物は所有権が認められているそうだ.まあ,どちらも不動産取引の対象であるのは変わりないようだ.そしてそうした取引で巨額の利益を得るのも中国などと同じようだ.


官公庁や共産党の建物が目立ってくる

官公庁や共産党の建物が目立ってくる

都心近くになると当然官公庁や共産党の建物が目立ってくる.西湖やその近くのホーチミン廟辺りには緑豊かな公園や並木道も立派だ.


下町的繁華街に入る

下町的繁華街に入る

ホテル近くの下町的繁華街に入ってきた.道幅は狭く,ハノイでは最も賑やかなエリアだという.比較的高級感を抑え,小奇麗で親しみやすいエクステリアのショップが多いように見える.

看板はベトナム語の他は元宗主国の仏語より英語がず~っと多いように見える.観光客はやはり仏人が多いそうだが,それ以外の外国人は,合わせれば圧倒的に多いのであろう.


Silk Pathホテルに到着

Silk Pathホテルに到着

その下町的繁華街のど真ん中にSilk Pathホテルがあり,チェックインする.いいところだ.シルクパスと言うからにはシルクロードの小型ルートか?南のタイランドはシルクの産地として知られるし,ベトナムシルクもまた有名なのだそうだ.そしてそうしたシルクが細々と運ばれる長安辺りに向かうルートがあったのであろうか....などと想像してみる.


Silk Pathホテルの客室

Silk Pathホテルの客室

全体的になかなかいい部屋だ.だた電動カーテンの外は隣の建物の壁で,電動ブラインドの外もハノイの雑多な光景といったところだ.

バスタブやwifiもあるし,テレビはBBC,CNNも映る(普通共産党一党支配の国なのでLさんの話では普通映らないそうだ.BBCが北海道で大地震が起きた.日本では台風21号に引き続き一週間で2度めの大災害だ,と報じている.被害が大きくならなければいいが.....

なおこのハノイのホテルを離れると,BBC,NHK,CNNなどは入らなくなる.政治的な理由らしいが....


明日の朝はフォーだ

明日の朝はフォーだ

部屋にはメニューが置いてあり,朝食のページを見てみる.コンチネンタル,アメリカン,それにベトナミーズ(フォー)が載っている.フォーはビーフかチキン2種あり,195,000ドン(1,000円くらい)と出ている.明日朝はこれを食べなくては.ただ私達のツアーには全てインクルードされているので,フォー以外にもいろいろ装って食べてみた.ハノイを離れると食べ物はあまり期待できません.....と言われてますので,はい.

ところでベトナムの通貨,ドンの額は大き過ぎて,とっさには判りにくい.昔のトルコリラなどど比べればまだマシだが.


周辺歩きwalk around the hotel

Silk Pathホテル前の通り

Silk Pathホテル前の通り

Lさんの案内でSilk Pathホテル周辺を歩き,ときに車で移動しハノイの街を巡ることになった.なお大阪組の皆さんと添乗Wさんはまだ到着せず,深夜になるということで不参加.

先ずはSilk Pathホテルを出て,前の通りを眺める.通りは狭く路線バスは運行していない.代わりにバイクが圧倒的に多く,乗用車も相当多い.もちろん繁華街なので歩行者も多数だ.自転車は少ない.

バイクの3人乗りなどごく普通であるが,父母ドライバーがヘルメット着用するも,お子さんが着けてないのはちょっと心配だ.なおベトナムでは2,3人乗り,ときに4人乗りのため50ccでは足りず,125ccくらいが普通なようだ.


結婚準備撮影

結婚準備撮影

Silk Pathホテル横のお店(ケーキ屋さんだったか)前の歩道で,カメラマンとリフレクター助手,衣装とメーク担当総掛かりで結婚式に向けてきれいな花嫁さん(と花婿さん)の写真撮影をしていた.

こうした文化は中国や台湾でも盛んで,中国人など外国まで出かけて撮影しているのを見ると,まあよくやるよ,と個人的には感じるが,余計なお節介かな.


ごちゃごちゃ感あふれる街

ごちゃごちゃ感あふれる街

歩道にはバイクや陳列商品が並び,路面もところどころ傷み,ごちゃごちゃ感あふれ,親しみやすい街並みだ.歩道では床屋さんも営業しており,ガイドLさんによればおよそ缶ビール一本と同じくらいの料金だそうだ.近年日本でも安い床屋さんが増えたが,さすがビール一本分とまでは行くまい.

歩いているうちに汗びっしょりになってきた.今年の東京並み,いやそれ以上に暑い(多湿).ハノイの9月旅行なんて,普通常識外れなわけだが,これも北辺で実りの棚田を眺めるプランのためだ.


ハノイのアートギャラリー

ハノイのアートギャラリー

油絵で,ポートレートや花模様のような抽象画が多く展示されている.特にポートレートがいい.奥の方には漢字の額が掛かり,2階に上る階段が見えている.そこがアトリエになっているのであろう.


釈迦頭も並ぶ果物屋さん

釈迦頭も並ぶ果物屋さん

歩道に張り出した果物屋さんには各種果物が並んでいる.写真右下は日本では少ない釈迦頭だ.美味しそうだな~


カエルも並ぶ鮮魚店

カエルも並ぶ鮮魚店

ヤツメウナギ,雷魚,はまぐり,そして手前茶色はカエルだ.仏料理でフロッグレッグなど食べるし,かつての宗主国であるのでカエルは普通の食材なのでしょうか.

でもレッグ料理にはちょっと小さいかな....なお私は,レッグ料理でも,食べるとき全体の姿をどうしても思い浮かべてしまうので,昔一度だけ試みて以来口にしたことがない.


ミニチュア傘を飾った菅笠屋さん

ミニチュア傘を飾った菅笠屋さん

かわいいミニチュア傘の看板を飾った菅笠屋さんだ.菅笠の他にザルやカゴも扱っている.

私もここではないが,後日サパで帽子を忘れ菅笠を買った.ビール1~2本くらいの値段だったと思う.ベトナム傘は四国遍路で被った和式と違って円筒形枠がないので,ズレ易いがその換わり痛くもならない.


墓石のプレート

墓石のプレート

墓石に嵌め込むプレートを扱う専門店があった.名前(多分俗名),生年,没年などが基本で,これにカラー写真や漢字の『福』など添えたタイプもある.

また『泰山石敢當』(たいざんせっかんとう)の石標も見える.中国発祥で,魔除けのようなものらしい.日本でも沖縄県や鹿児島県でしばしば見かけることができるそうだ.

ベトナムでは漢字使用が排され,アルファベットになったが,一部知識人や少数民族は今も理解するようである.

ガイドLさんの説明では,ベトナムは漢字で越南,越=Viet,南=Namということだ.越は呉の国も,越の国もあった紀元前6世紀など古代中国で揚子江以南の地域名,南はそのまま越の南を意味するということであろう.ただ南=Namは中国語でも近い音であろうが,越は中国語でyueのような感じの音で,Vietとは著しく違っている.これは想像だが,日本語で漢字の音読み(中国語に準ずる)に対して,もひとつ訓読みがあるように,ベトナム読み(中国語に準じない独自発音)Vietを割り当てたのかな.....?


西湖の畔はガジュマルなど緑豊か

西湖の畔はガジュマルなど緑豊か

汗をいっぱいかいて次は車で西湖周辺を走った.湖畔は公園になっておりガジュマルなど緑豊かだ.ベトナムは電動だけ許可される中国の大都市と違って,まだガソリンエンジンが幅を利かせている.ただベトナムは木の成長が早く,緑豊かなので,まだCO2増加を抑えるのかな~と期待したい.


市民マラソンのスタートのようです

市民マラソンのスタートのようです

横断歩道前で横に並んで待つバイクはあたかも市民マラソンのスタートのようです.ベトナムの都市はどこもバイクがメインの交通手段で,大量に走っているのでどこでも見られる光景だ.

中国も昔々は自転車,近年はバイク,そして現代は車に変わってきた.ベトナムも少し先には車に変わっていくことでしょう.


ワイルドライスレストランで夕食

ワイルドライスレストランで夕食

ハノイの汗かきウオーク後,バスに乗りワイルドライス(Wild Rice)レストランに入った.五穀米とかのような感じかな~などと想像したが,とてもきれいな個室で,春巻きなどとても美味しかった.

ハノイビール330ml✕2本で80,000ドン(400円)と安い.結構なことだ.


多分キン族のウエートレスさん

多分キン族のウエートレスさん

こちらが担当してくれたウエートレスさん.今回は少数民族を訪ねる旅だが,ここは首都の真ん中なので多分人口の86%を占めるというキン族(ベト人)のお一人でしょう.とても親切な方でした.


ハノイで一泊stay overnight at the hotel

Silk Pathホテルで一夜明けレストランへ

Silk Pathホテルで一夜明けレストランへ

Silk Pathホテルで一夜明け,9月7日朝になった.2階レストランへ行くと,知らない人ばかりだが既に多くの宿泊客が食事中だ.

朝食はごく普通のバフェスタイルだ.


フォーとチーズ,フルーツなど

フォーとチーズ,フルーツなど

最初にフォーコーナーに行く.そして麺を湯に通し,碗に入れ,汁を注ぎ,薄いビーフや薬味を入れてもらう.麺は予め調理済であるのであっと言う間に出来上がる.駅のき蕎麦(最近少なくなったが)と同じだ.

次いでチーズやフルーツを更に装い,席に着くき,食べる.いや~美味しい.実は今回ツアーで朝食は毎回フォーだった.毎回食べたが飽きることなく美味しかった.


ロビーで全員集う

ロビーで全員集う

朝食を頂き,ロビーに降りた.そして関空組,実際は伊丹→羽田→成田→ホーチミンシティ→ハノイの長旅で,深夜回ってからここに到着した方と添乗Wさん,それに予定通り到着していた成田組,名古屋組の皆さんが一同に会した.そしてWさんからすべてお任せ下さいとの力強いご挨拶を頂いた.よろしくお願いいたします.

窓の外を眺めると,既に朝のラッシュ,いやいつもそうか,で大量のバイクが行き交う活気に満ちた光景が展開されている.いよいよ私達もスタートだ.



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