メオバックMeo Vac

このメオバック編では,2018年9月16日ドンバン日曜市見物後,バンに分乗し出発した.先ずQL4C街道を下り,メオバックの町に入り日曜市を見物,その後アオザイザオ族ヌンフィン村を訪れ,さらにDT176街道を西進し,イェンミンを再訪しランチ,食後おっぱい山を再び訪れ,ハジャンに再び到着したときの写真を載せました.

メオバック付近のGoogleマップ(静止マップ)map around Meo Vac

メオバック付近のマップ(Googleマップのスクリーンショット)

16日ドンバン15で日曜市見物後,車でグリーンのトラックをたどる.先ずQL4C街道を南に向かい,メオバック16に着く.ここの市場の後,これまた新しい左のDT176街道に入り,そのまま西進し,往きでも通ったイェンミン14に出る.ここからは往きとは若干異なるショートカットでおっぱい山を見て,往きと同じQL4C街道でミンタン13を経由し,ハジャン12に到着した.

別窓でハジャン周辺の大きなGoogleマップを開く

QL4C街道を下るgo alomg QL4C road

ドンバンの駐車場から出発

ドンバンの駐車場から出発

ドンバン日曜市見物後,ラムトゥンゲストハウスに戻りチェックアウトした.お世話になりました.

チェックアウトを済ますと,駐車場に回り,フォードバンに分乗し出発した.


QL4C街道谷あいの地に村と棚田

QL4C街道谷あいの地に村と棚田

QL4C街道は前日通った北側のQL4Cの続きである.そして同じように山また山で,その谷あいに疎らではあるが棚田と村の見える光景が現れた.


QL4C街道こちらは段々畑の村かな

こちらは段々畑の村かな

こちらは棚田ではなく段々畑の村のように見える.村から街道までの往来はかなり大変そうである.


QL4C街道ハザン省の山と渓谷はどこまでも続く

ハザン省の山と渓谷はどこまでも続く

ハザン省の山と渓谷,この辺りは深い峡谷だがどこまでも続くイメージだ.QL4C街道はずいぶんと曲がりくねっている(トラックはデータ間引きし単純パスに加工).それに坂も多いし,ドライバーさんは気が抜けない.


QL4C街道展望点の山草販売

展望点の山草販売

QL4C街道展望点で停車して眺める.よく分からない山草を販売するブースが2,3あった.私たちのメンバーでも詳しい人がおられ,幾つか買い求めていたようだ.


ライダーがQL4C街道を上ってくる

ライダーがQL4C街道を上ってくる

展望点目掛けてライダーがQL4C街道を上ってくる.車は少ないので遊びであればバイクは楽しいのではなかろうか.


メオバックの日曜市Meo Vac Sunday Market

そのうちメオバック(Meo Vac)の街に到着した

メオバックの街に到着

そのうちメオバック(Meo Vac)の街に到着した.この街ハジャンで駐車場から,市場方向に歩くと行政機関と思しき建物に加え,スタンド付きグラウンドが見えた.盛んと聞くサッカーや,それに社会主義国故政治集会にも使われるのかな~などと思ったりする.


メオバック日曜市の大きな建物

メオバックの日曜市の大きな建物

メオバックの日曜市は大きな建物と,その周囲,先の広い牛市場などから成り立っている.

最初大屋根の建物に入ると果物市場などから始まっていた.果物や野菜の種類はとても豊富で,比較的涼しい地方のリンゴや梨から,南国的パパイヤ,ドリアンまで揃っている.


メオバック日曜市の広いフードコートは大繁盛

広いフードコートは大繁盛

大屋根の下には広いフードコートも備えられ,フォー店はもちろん,焼き鳥屋さん,餅店....など揃い,大繁盛している.日曜でもありアルコールを楽しむ人も多い.


メオバック日曜市牛の取引場

牛の取引場

大屋根から暫く先に柵で囲われた牛取引の広場がある.売り方は一人1~3頭くらい引き連れて来るようだ.買い方はしげしげと牛を眺め,肌の状況から健康具合を判断したり,肥え方から肉の見積もりをしているのだろうか.素人には難しいところだ.

普通牛一頭売ると日本円換算5,000円程度の利益になるらしい.つまり子牛または痩せ牛を仕入れ,大きくし,飼料を買ったり,或いは栽培したりして,牛の売値(100,000円くらい)からそうした経費を差し引いた額が5,000円くらいということだ.ちょっと利益率が低い気もするが....まあ,たくさん取引が成立すればいいであろう.


メオバック日曜市子豚はここでも多い

子豚はここでも多い

子豚はどこの市場でも取引の主役的立場だ.豚は牛以上に需要が多いので,飼育する農家が多いのであろう.実際これまで立ち寄った村で豚はよく見かけた.


メオバック日曜市大きな豚を買ったよ

大きな豚を買ったよ

大きな豚も少ないが取引されている.この女性はこの大きな黒豚を仕入れたようだ.珍しいので撮影されている.

この黒豚は大きなお腹を見せているので,子豚を孕んでいるのでしょう.そして子豚が生まれたら少しの間養い,上写真くらいの大きさまで育て上げ,それをこの市場に運び販売するのでしょう.子豚の出産や乳幼期の育成に特別なスキルが要るはずで,その分利益が出せるのであろう.以上想像です.


メオバック日曜市子犬と子猫

子犬と子猫

リードに繋がれお座りの可愛い子犬,それに竹のバスケットには子猫が入っている.子犬はしばしば売られており,将来自宅警備員への道が開かれている.その点子猫はここで初めて見たような.....そう言えば,村でも猫はあまり見かけなかった.家の中に居るからかな.


メオバック日曜市闘鶏用ニワトリ

闘鶏用ニワトリ

下のニワトリは殆どハゲタカと同類,つまり闘いの返り血を浴びても毛に染み込まないように,首には毛がなく,赤い肌が顕になっている.

一方上の一羽は首に豊かな羽を持っているが,ハゲニワトリに対峙し,その羽を逆立て,今にも襲いかかろうという態勢だ.

すごい迫力なので暫く見とれていたら,少年がちょっと近づけ過ぎたようで,上のニワトリが羽を広げて下のハゲニワトリの襲いかかり,ハゲニワトリは羽を大きくバタつかせ応戦した.少年は急ぎ引き止めに入ったが,実に迫力満点だった.


メオバック日曜市民族衣装のオーダーメイド即時販売

民族衣装のオーダーメイド即時販売

もちろん刺繍などは無理であろうが,プリント布地であれば,その場で縫製可能なようで,このようにミシンで仕上げている.さすが慣れた手付きです.


メオバック日曜市サンダル草履店

サンダル草履店

クロックスとかでないノーブランドのサンダルや草履類を販売している.まあこうした市場の典型的アイテムの一つであろう.

ところでこの女性は去る9月8日お会いしたファンソリン村ザオカウ族のヘアスタイルや装束と似ているように見える.多分ザオカウ族(Dao Khau)でしょうね.


メオバック日曜市大屋根周囲の衣料品店

大屋根周囲の衣料品店

大屋根周囲には上のサンダル草履店や,この衣料品店などこれでもかとばかりに並んでいる.これだけ市が盛んだと一般の常設店などあまり流行らない,極端な場合営業できないということになるでしょうね,きっと.


メオバック日曜市外のカフェも盛況

外のカフェも盛況

大屋根の下に大きなフードコートがあり繁盛しているが,外にもこうしたカフェが揃っている.ここは焼酎もさることながら,ビールのお客さんが多いようだ.ベトナムビールは若干薄目だが中国ビールよりは大幅にマシなように思う.


アオザイザオ族ヌンフィン村Aodai Dao Village

アオザイザオ族ヌンフィン村に至る

アオザイザオ族ヌンフィン村に至る

メオバックの日曜市を十分見物し,再び車でDT176街道を駆ける.そして暫くしてアオザイザオ族ヌンフィン村に入った.

アオザイザオ族(Aodai Dao)のアオザイ(Aodai)は,サイゴンなど南の方の高校生が着ているのをよく見かける細めのワンピースのあれだ.元々Ao=長い,dai=服の意だそうだ.


ヌンフィン村アオザイザオ族伝統衣装

ヌンフィン村の奥さん

ヌンフィン村一軒の奥さんが伝統衣装姿でお孫さんの面倒を見ておられた.そして私たちにアオザイの素材にもなる藍染め布を見せてくれた.

この布地はターバン素材にもなり,とても長いため,毎朝巻くのは一仕事だそうだ.

奥さんのアオザイは私のイメージした,つまり高校生のアオザイ(単色でシンプル)とは全く違っていてびっくりした.

そうだ,考えてみれば(いや考えなくとも)こちらは刺繍やデコレーションパッチが施されたザオ族(Dao)伝統装束なのだ.一方高校生は主にキン族であるし,別に伝統とかない最新制服ファッションなのだ.


アオザイザオ族ヌンフィン村若奥さんが染色作業中

若奥さんが染色作業中

若奥さんが染色作業中だった.大きめのバケットに藍染めの粘度ある藍染料を入れ,そこに染色する布地を入れ,藍染料とかき混ぜる.次にそれを絞り,広げて写真のように天日干しに掛ける.

一回の染色では十分染まらず,乾いた布地は同じ工程を複数回繰り返し,十分な濃度に仕上げる.『青は藍より出でて藍より青し』のことばのように,染料の藍草は濃くないが,染められた色はそれより濃い,ということであろうが,繰り返しでさらに濃くなるのが奥さんの染色作業から理解できた.もちろん本来弟子が師匠の学識や技量を超えることのたとえではあろうが,それはそれとして.(←違ってました.藍染料は草の藍から採るが,それはもとの藍草よりもっと青い,と云うことです)

藍染めは日本でも愛好家が多いが,確かにシックで味のある色合いだと思う.


ヌンフィン村アオザイザオ族の縫製作業

アオザイザオ族の縫製作業

お向かいの縁側で若いアオザイザオ族の娘さんが縫製作業を行っていた.伝統衣装の一部でしょうか.なおミシンはやはりこちらが楽なのか電動タイプですね.


DT176街道西進go West along DT176 road

DT176街道西進

DT176街道西進

ヌンフィン村を過ぎ,DT176街道をなおも西進した.まだまだカルスト地形は継続する.


厳しい土地にトウモロコシ栽培

厳しい土地にトウモロコシ栽培

DT176街道はどこまでも続く.道路脇厳しい地盤のほんの一画,猫の額ほどの一応畑には,既に収穫を終えたがトウモロコシが栽培されている.頑張ってます.


イェンミンでランチlunch at Yen Mihn

イェンミンに到着しレストランに

イェンミンに到着しレストランに

イェンミンに到着し,先ずは前にも訪れたレストランに行った.COM PHOの看板の架かるお店だ.ちなみにCOMは白ごはん,PHOはフォーだ.他は全く判らないがこの2つだけはいつも見ているので覚えた.


イェンミンでこの日のランチ

この日のランチ

この日のランチの特徴は中程上の白とパープルの一品,おこわであろう.添乗Wさんがメオバック日曜市で仕入れ,持ち込みで出してもらったのではなかろうか.

他は野菜サラダ,春巻き,麻婆豆腐(風)などかな....


イェンミンの街を抜ける

イェンミンの街を抜ける

食事が済むと,また車に乗り,共産党旗と同党スローガンバナーの架かるイェンミン大通りを走り抜けた.やはり街の中も空いており,結構なことだ.


おっぱい山再びNui Doi again

ショートカット道を行く

ショートカット道を行く

さてイェンミンの街を抜け暫く往きと同じQL4C街道を西に行った.そして途中からQL4C街道をショートカットする道に入った.この辺りでQL4C街道は大きく凸状に大回りしているので,かなり時短できるのであろう.

ところが途中崖崩れか何かの復旧工事で待ちが生じた.子どもたちは大胆にチャリを路肩に運んでここを通過している.崖下に落ちなよう気を付けてね.


工事区間を過ぎ順調に走る

工事区間を過ぎ順調に走る

工事区間を過ぎると,後は順調に走った.そしてクアンバの街辺りに来るとショートカット道はQL4C街道に合流した.


再びジオパーク展望台に上る

再びジオパーク展望台に上る

車はジオパーク展望台入り口駐車場に到着した.日曜日であるが特段混み合っている様子は見られない.

そして私たちはまた,展望台への階段を上った.そしてここから眺めると,前回よりモヤが少なく,おっぱい山を含めて,無数の山々が結構先まで見えている.素晴らしい.


棚田は最適タイミング過ぎ

棚田は最適タイミング過ぎ

おっぱい山手前の棚田群はくっきり見えているのは確かだ.ただ前回訪れた9月14日から2日間経過し,大分稲の刈り入れが進み,茶色の地べたが広がったのはチト惜しい.

なおおっぱい山の麓に,同山のベトナム語 Nui Doi が植木であろうかくっきり書かれているのが,前回よりはっきり見える(画像クリックで拡大)


おっぱい山展望台階段を下り駐車場へ

階段を下り駐車場へ

階段を下った.展望台も階段も人は疎らでいい散歩道になる.

下の駐車場に着くと大きな鍾乳洞の看板があり,ハジャン省役人Kさんに訊いてみた.するとここから20分程度の近い場所にあるXX鍾乳洞で,規模は小さいがとても美しいという.有名なフォンニャケバン洞窟より遥かに小規模だが,美しさは上だということだ.


ハジャン再びHa Giang again

QL4C街道を南下

QL4C街道を南下

さて駐車場でまた車に乗り,QL4C街道を南下した.このルートは往きで通過したのと同じである.

途中きれいな棚田風景に出合った.手前は刈り取った稲わらの乾燥であるが,右側には3つの藁山が見える.これはこの内部に何らかの酵母を入れ,家畜の飼料用に発酵させているのではなかろうか.


きれいな川が流れている

きれいな川が流れている

往きでこんなきれいな川があったかな~

何にしても泥川でないのに驚く.清流だとやはり全体の景色も良くなる.


ハジャンの街に近くなる

ハジャンの街に近くなる

ハジャンの街が近くなったが,山もあり,畑もあり,清流に橋もある.良い光景だ.要因は晴れていたことが一番かも知れない.


ハジャンのハアンホテルに到着

ハジャンのハアンホテルに到着

この日の観光日程は終わり,ハジャンのハアンホテルに到着した.3日前に泊まったホテルと同じだ.

そしてこの山形階段を上ったところにあるレセプションでチェックインする.


ハアンホテルの部屋

ハアンホテルの部屋

キーをもらい部屋に入った.前回と同じような間取りかな,前回補修してもらったエアコンは今回問題なく動作した.


少し休憩し夕食に出かける

少し休憩し夕食に出かける

部屋で少し休憩し,暗くなって夕食のため外のレストランに向かった.

ホテル前通り(QL4C街道)に,煌々と輝くニワトリ家族の山車と言うか,ねぶたというか,まあそう云った大きな物体が置かれていた.で,これが何であるのか,ガイドLさんも,ハジャン役人Kさんも,ホテルの人も誰もわからないのだそうだ.そんなもんですかね~まあ物騒なものではなさそうなので気に掛けないのでしょう.


ハジャン再び前と同じレストランに行く

前と同じレストランに行く

お店の名前は覚えてないが,3日前に伺ったレストランに入った.リザーブされていたので既にテーブルには手回し良くいろいろ並んでいるようだ.


ハジャンこの日はハマグリ鍋

この日はハマグリ鍋

この日はハマグリ鍋だった.それとこの写真を見るとフライドポテトとピーナッツ(残り僅か)はあったようだ.

それにしても冬でもないのに鍋ものを,しかも頻繁に食べるなんて....全く想像してなかった.これがベトナム北辺では普通のことなのだ.幸いベトナム鍋料理が日本のものと基本的には大差ないので,さして違和感がないのも確かだ.例えば豆腐など完全に同じと言ってもいいだろう.


ホテルに戻りお目付け役Kさんがお役目御免

ホテルに戻りお目付け役Kさんがお役目御免

ハマグリ鍋の夕食から戻ると,ハザン省役人,お目付け役Kさんは,これで私たちが明朝ハザン省から出るため,これでお役御免で帰宅するそうだ.確かハザン省に入る日,9月12日から私たちのグループに加わったので,5日間同行したようだ.ご苦労さまでした.

なおこのハジャンエリアは規制地域で,政府のパーミットが要るのだが,私たち一人ひとりのパーミット(Entry Permit to the restricted area, border area)を返してくれた.このパーミットは国境近くのチェックポストでパスポートと共に提示したものだ.



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