トゥーラThula

次に同じくサナア近郷のトゥーラに向かう.トゥーラ(或いはスーラが正しい発音に近いのかも知れないが)は10世紀スレー朝といわれる時代からの城砦都市だという.

トゥーラへWay to Thula from Wadi Dhahr

チェックポイント

チェックポイント

重マシンガンで武装した兵士が警備するチェックポイントがトゥーラへと向う街道の山の中腹辺りにあった.車も兵隊もこの辺の景色に溶け込む迷彩柄だ.単にチェックポイントであれば何も迷彩柄は要らないのでは?どちらかと言うと敵に気付かれないための柄だから,やはり攻撃用と考えるのが妥当だ.平和であって欲しいものだ,と,改めて思う.


コルザの集落

コルザの集落

平原の小高い岩山に貼り付いて見えるはコルザと呼ばれる集落だそうだ.上記チェックポイントから暫く進み,休憩をとったガソリンスタンドから遠くに見えた集落だ. 地元の人もここで給油ついでに休憩している. このガソリンスタンドは標高2,500mくらいで,周辺には,主に放牧なのだろうか農家が数軒集まっている.


高原を行く

高原を行く

荒地の一本道をひた走る.道路は空いている.この地方では小型トラックの荷台に人が乗っている光景に頻繁に出会う.別に違法でも何でもないのであろう.荒地だが時々点在する集落に遭遇する.やはり家畜の放牧を生業としているのだろうか?聞き漏らしてしまった.


保護色のトゥーラ

保護色のトゥーラ

やがて岩山の麓に貼り付いたトゥーラが見えてきた.建物は背景の岩山と殆ど同じで目を凝らさないと見えない.完全に溶け込んでいるようだ,環境保全に関する1分野の解かも知れない.トゥーラは標高2,400mくらいに位置するようだ.

トゥーラ(スーラ)Thula

トゥーラ(スーラ)の城門

城門

4つあるという城門の1つをくぐるとトゥーラの街内部が見えてくる.城門のリード部分からしてそうであるが,これまで見たどの街より,建造物また街全体が強固に見える.石建築材の色が濃く,石積みが緻密に見えるためであろうか?

実際,頑丈なのは間違いないようで,かのオスマントルコの攻撃さえかわし,難攻不落で知られたそうな.
この城門を越えた直ぐ左側に貯水池があり,籠城時は文字通りライフラインであったであろうし,現在も生活用水として活用されているそうだ.

トゥーラ様式建築

トゥーラ様式

ここの建築様式もまた,1~2階は殆ど窓が無く,上の階に行くほど窓が多くなる,と云う基本形態はイエメン共通の様式である.中を見ることはできなかったが,下は店舗や家畜の部屋,中ほどは女性の部屋,上階は男性の部屋とイスラム式に分けられているのもイエメン共通の住居様式であろう.なお街には25ものモスクがあるそうで,そのうち3つは背後の岩山に位置するそうだ.


トゥーラ(スーラ)の商店街

商店街

この辺りの通りは商店街を形成している.衣料品,食料品,日用品,....などが扱われていた.なお通りは石畳で舗装してあるが,狭く,段差等もあり,車は入れない(或いは立ち入り禁止)ようである.舗装と車がないためにハドラマウト渓谷のシバーム城砦のような土埃は比較的少なかった.


下は,トゥーラの写真あれこれ

トゥーラ(スーラ)の街
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