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ダッカ市内city of Dhaka

このダッカ市内編では,2019年11月15日ダッカのホテルで朝を迎え,ブリゴンガ川(Buriganga river)縁のアミンバザールを訪ね,次いでショドルガートで行き交う船や人々を眺めたときの写真を載せました.

ダッカ市内付近のGoogleマップ(静止マップ)map around cityDhaka

ダッカ市内付近のマップ(Googleマップのスクリーンショット)

ダッカ市はマーカー3に位置している.

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ダッカの朝in the morning in Dhaka

ダッカのホテルから見下ろしたダッカの街並み

ホテルから見下ろしたダッカの街並み

11月15日朝が来た.Regency hotel & resortホテルの7階から眺めたダッカの街.あまり高い建物は見えず,中層建築が多いようだ.

上空は晴れ渡っているが,低い位置ではモヤか排気ガスの影響か,濁っている.


ホテルのカフェテリアで朝食

ホテルのカフェテリアで朝食

部屋にもリンゴやブドウを置いてくれていたが,ナイフがイマイチ切れないので....ということで,とにかくカフェテリアに行こう.既に同行の方の姿もあったので,種々装ってきて一緒に頂いた.きっと美味しかったと思う.

食事を終えると,荷物をまとめてチェックアウトした.ただしチェックアウト後も,夕食をこのレストランで頂く条件で荷物は預かってくれるという.


ダッカの朝車で出かける

車で出かける

チェックアウト後,例の日産小型バスで出かけた.向かうはアミンバザールである.

ダッカには地下鉄がないので,主な公共交通機関はバスだ.そして通りには,写真の如きぶつかり痕だらけ,典型的ダッカバスがたくさん走っている.車椅子ラグビーのように勝負しているに違いない.

バスドライバーは,ある程度ぶっつけ勝負に出ないと進めない.しかし怪我人が出たら大変だ.そこで怪我人が出ない程度の当たり具合を心得ていて,上手く実行するのでしょう.すごいですね.


ダッカでは新しい道路建設中

新しい道路建設中

まあダッカは極度の混雑,渋滞で名を馳せているが.ぶつかり合いだけでは限界がある.そこで写真のように新しい高架道路(高速かな)を建設中だ.

渋滞が緩和され,関取でもないのだからぶつかり稽古をしなくて済むことを願おう.

なおこの日はモズレムにとって休息日,金曜礼拝があり,学校や役所,多くのオフィスがお休みなので普段よりず~っと空いているとのことだ.


ダッカの官公庁街を通過

官公庁街を通過

この辺りは官公庁街だそうで.写真の広い芝生は首相官邸とかだったと思う.周りの喧騒が嘘のような佇まいだ.


ダッカのここは防衛省か

ここは防衛省か

戦闘機のディスプレイがあるから防衛省であろう.ここも樹木が豊かで,やはり違いますね.


ダッカのオフィス街

オフィス街

ここは一般的なオフィス街かと思われる.もちろん一階はお店,上階は住宅が多いのではなかろうか.看板は少なめでちょっと高級なエリアか.


アミンバザールAmin Bazar

ブリゴンガ川(Buriganga river)と橋,バザール

ブリゴンガ川と橋,バザール

私達の車はブリゴンガ川(Buriganga river)の畔に到着した.写真の鉄道橋と車両橋が並んで掛かる辺りに目指すアミンバザール(Amin Bazar)があるのだ.

バザールと聞けば野菜などの食料品,あるいは衣料品,雑貨などの売買所を思い浮かべるが,今回私達が見るのは砂や石炭の荷揚げや,荷揚げされた砂,石炭のトラック積み込みで,ちょっとバザールというイメージとの乖離に驚く.(食料品,衣料品,雑貨などの取引場も離れた場所にあるのかどうかは不明)


荷揚げされた砂のトラック積み込み

荷揚げされた砂のトラックへ積み込み

ここは船で運ばれて来た砂を荷揚げし,一旦積み上げて山にした場所だ.そしてこの蓄積場所から削り取り,左のトラックに積み込む.トラックは建築や道路用に消費地まで運ぶのであろう.

積み込まれるトラックはいくらかデコトラ風ですが,パキスタンのそれと比べると随分マイルドですね.やはり同じイスラム教徒でもかなり思想が異なり,それが東西パキスタンの分離(独立)になったか(仰々しく考えた)


トラックに砂積み込み作業

トラックに砂積み込み作業

頭に砂を積載したザルを頭に載せ,トラックの荷台に架け渡した板を登り,そこで吐き落とす.見るからに重労働だ.女性もいるし,中には年端も行かぬ少年も混じっている.


少し先の石炭下ろし場へ

少し先の石炭下ろし場へ

少し先に石炭下ろし場があり,そこに歩いた.道端には焼きそばのようなちょっとしたスナックの売店や,駄菓子の露店があったりする.

向こうからこちらに向かってくる婦人は頭に大量のヤカンのようなものを載せているが,両手とも添えることなく歩いている.お見事.


ブリゴンガ川の船

ブリゴンガ川の船

前述のように砂や石炭はこのブリゴンガ川の船で運ばれてくる.ただそれ以外にも一般的なフェリーや貨物船も航行している.やはりバングラデシュは水の国ですね.


アミンバザール石炭の荷揚げ

石炭の荷揚げ

次は石炭の荷揚げ場だった.桟橋に繋がれた船から人力で陸の蓄積場まで運ばれる.一度に30kgの石炭をザルに入れ,頭に載せ運ぶそうで,相当の重労働だ.

石炭はインドネシア,インド,中国辺りからの輸入が多いという.

先ずここで石炭を見てびっくりした.私の石炭イメージは真っ黒で,拳サイズくらいある塊である.しかるにここで見るのは,砂利より小さな粒状で,しかも真っ黒くない.黒くないのは化石化純度が低いのかな~という気がするが,そのためにまた塊に成長せず,小さな粒状のままなのであろうか?


アミンバザール運ぶ手間賃は安い

運ぶ手間賃は安い

上述のように石炭は人力で陸の蓄積場まで運ばれるのだが,一度に30kgの石炭をザルに入れ,頭に載せ,船から蓄積場まで運ぶ手間賃は3タカ(5円くらい)だそうだ.

写真で中央ストライプシャツの男性はこれから次の石炭運びのため船に戻るところで,右空色シャツ男性からトークンの色付き石ころ一個を受け取っている.これが3タカの仮想通貨のようなもので,仕事を終えたとき実際のタカ貨幣に替えてもらうという.仮に100回往復しても500円程度なので,確かに安く,気の毒だ.

それにしてもベルトコンベアを繋げればもっと簡単に素早く,安く上がるのでは.....との考えが浮かぶが,労働人口の多いお国柄の雇用確保の難度に鑑みるとそう簡単には行かないのであろう.

因みに平均寿命は75歳,男性73歳ということだ.石炭の粉塵は有害と認められており,少しは影響しているかも知れない.


アミンバザール雇用側の経理担当

雇用側の経理担当

こちらは多分雇用側の経理担当で,次に到着する石炭の運搬費用見積もりのため,仮想通貨色付き石のカウントを始めている(完全に想像).もしくはこれまでに済ませた運搬費用が運搬した荷物量と合致しているか検算している(これももちろん想像)ところであろう.色付き石は単におはじきに使われるのではない.


ショドルガートSadar Ghat

ダッカの鉄道脇

ダッカの鉄道脇

アミンバザールの後はダッカ旧市街の渡し場ショドルガートに向かう.ダッカ旧市街の前に鉄道上の橋を通過するのだが,上から覗くと線路脇は繁盛している.掘っ建て小屋が数多く並び,細やかなショップも営まれている.イスラム国なので,ザカート(喜捨)もあるし,温暖な気候でもあるので,こうしたライフスタイルも有りなのではないか.


旧市街との境界辺りか

旧市街との境界辺りか

少し進むと川があり,そこを渡る.川なので旧市街の境界になっているのかな~と思った.ホントのところは不明だ.

それにしてもこの辺りは実に緑豊かだ.これが続けばいいと思う.


川を渡るとモスク

川を渡るとモスク

ここに限らずモスクは当然あちこちにある.この位置だとはっきりしないが,バングラデシュでは本堂の上にミナレットが置かれることが多いが,ここもそうかも.

それと外壁の文字がベンガル文字でなく,アラビア文字で記されているのも特徴的かもしれない.どのみち読めないのだが.


ショドルガート近くの町

ショドルガート近くの町

ショドルガートに近づいたようで,通りが混んできた.ここもダッカ市内なので,電動リキシャは禁止で,伝統的人力車が幅を利かせている.

リキシャワーラーは胴元のオーナーに120タカ/1日のレンタル料を支払い,それ以上の売上分が稼ぎになるという.これを越える売上は大変だが,Nさんレポートによると,それでも地方から上京する労働者の受け皿になっているそうだ.


リキシャアート

リキシャアート

リキシャワーラーとして頑張って,やがて自家用リキシャを保有するに至ったワーラーは,リキシャのキャノピーを好みのデザインに仕立てるそうだ.写真のリキシャはなかなか凝ったデザインだがそうした一例かも知れない.

またリキシャアートのデザイナーも多数いて,人気デザイナーに依頼すると当然コスト高だが,注文が絶えないそうである.


オートリキシャも負けないよ

オートリキシャも負けないよ

一方オートリキシャも負けてはいない.こちらも意味は分からないがベンガル文字や絵をいろいろ書き連ねている.


ショドルガートの渡し場(HDRi)

ショドルガートの渡し場(HDRi)

ショドルガートに到着した.先ずは小型ボートの渡し場に行ってみる.ここは完全に手動,つまり一人の船頭さんだけで刺し竿一本で運行する木造小型船が出入りする桟橋だ.多分短距離の運行区間,タクシーで言えば初乗り区間,のような距離ではなかろうか.


大型フェリー乗り場へ(HDRi)

大型フェリー乗り場へ(HDRi)

ショドルガートには大型フェリーも多く着岸している.まるで太平洋岸の港のようでもある.

こうした大型船は一般に遠距離航行するそうである.ただし船体にはベンガル文字のみで,アルファベット表記がないので,国外には出ないのではなかろうか.


大型フェリーのアンカーウインチ

大型フェリーのアンカーウインチ

大型フェリーに入れてもらった.入ったのは2等船室で,ただのだだっ広い広間で,見るところがない.それと舳先のデッキだった.

船室の外れにアンカーウインチがあったので写してみた.これも全然味のあるものではないが,一応.


大型フェリーデッキでの眺め

大型フェリーデッキでの眺め

大型フェリーデッキでの眺めはこんな風だった.隣に停泊中のやはり大型フェリーや,近づいてくるフェリーが見える.

感想としてはやはり,鉄道線路は結構あるが,実際走っている列車は殆ど見れない.それに対比すると航行している船は多い.私にとってはインパクト大だ.


着いた小舟から上陸

着いた小舟から上陸

4つ上のと逆に到着する小舟が着岸する岸壁だ.ここに着くと,岸に降り立ち,階段を上り道路に出る.使う人は市バスと同感覚であろう.いやぶつかり合いがない分快適かも知れないな~


ショドルガート上陸地点ではリキシャや果物屋さんが待つ

上陸地点ではリキシャや果物屋さんが待つ

上陸地点の階段を上がるとリキシャが待っている.駅前のタクシーと同じ光景ですね.他に果物屋や駄菓子屋さんなども移動屋台を並べてる.こちらはまあ,駅のキヨスクのような感じだ.


ショドルガート反対側は商店街(HDRi)

反対側は商店街(HDRi)

道路を挟みショドルガートの反対側は商店街になっている.左はチャパティ屋,右は肉屋さんのようだ.

それに客なのか,お店の従業員なのか分からない男どもが山ほど突っ立っている.多分後者,従業員かな.でもこれでは客が気軽に入れる雰囲気ではないじゃないか....日本人感覚か.


広告だらけの集合住宅

広告だらけの集合住宅

ショドルガート見物が終わり,車で次のショナルガオンに向かった.

出発して暫くはまだダッカ旧市街の範囲のようで,どこも人だらけ,露店だらけだ.集合住宅の一階は他国同様お店になっているが,上階住宅部分の壁にも広告がこれでもかとばかりにペイントされている.この一棟に限らず周囲の集合住宅は皆こうした広告があった.東急とか京王で,編成全車両が単一クライアント広告列車を走らせることがあるが,まあこれと同じようなノリだ.ただ壁ペイントは交換が一筋縄では行かないからな~