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アジスアベバへfly to Addis Ababa

このアジスアベバへ編では,2020年1月14日成田からソウルでトランジットし,アジスアベバへと至り,アジスアベバの街でコーヒーを啜り,街の横丁を歩いたときの写真を載せました.

アジスアベバへ付近のGoogleマップ(静止マップ)map to Addis Ababa

アジスアベバへ付近のマップ(Googleマップのスクリーンショット)

このマップは前ページ(マップ,歴史,旅程)から成田~アジスアベバ間を切り出したものです.1/14から15にかけ成田1→ソウル2→アジスアベバ3へと飛んだ.

ソウルへtransit at Seoul

この日のフライトは遅い時間の出発なので,いつものように押上駅から京成アクセス特急で成田に行くことにした.天気もいいので,特段心配なかろうと,交通機関の運転状況も調べなかった.ところが押上駅で京成ホームに入ると京浜急行の不具合の影響でアクセス特急が運休という.そして「とりあえず高砂に行け」ということだ.

高砂駅に行くが,京浜急行の不具合で運行中止という表示だけで,成田行きの代替方法の案内はない.そのうち近くで同じように困っていたフィリピン行きの男性と知り合い,相談する.暫くして駅員が現れたので訊くと,佐倉までの特急が出て,そこから空港行きが出ますよ,と聞き及びそれに従う.佐倉行き特急内表示でようやく運休や代替運行の案内があった.めちゃ遅い.

成田までは件のフィリピン行き男性とおしゃべりしながら乗っていった.男性は退職後フィリピンにほぼ移住し,10年余りになるという.ただ東京に少し身体が不自由になった母親がおり,1年のうち数ヶ月は来日滞在するという.


成田空港からエチオピア航空ET673便(B787-8)で出発

成田空港からエチオピア航空ET673便で出発

ということで若干遅ればせながら無事成田空港に到着し,旅行社指定場所に行く.そこで数日前電話案内を頂いた添乗Iさんにお会いし,ソウルまでの案内を聞く.今回のツアーメンバーは自分も含めて8人(f4,m4)だ.

次にエチオピア航空カウンターで荷物を預け,写真の搭乗ゲートに行く.ラゲージは次のET135便の行き先アルバミンチまでスルーで可というので便利だ.またスターアライアンスグループなのでANAカードのマイレージに加算してくれた.


ET673便は先ずソウルインチョンへ

ET673便は先ずソウルインチョンへ

ET673便の機材はB787-8で,先ずインチョンへ向かう.この便は前年チャドに行った際にも乗ったことがあった.インチョンで一旦降りるが,その先も同一機体で進むのでトランスファーではなく,トランジットだ.

私達にとっては深夜の無駄時間であるが,成田からの搭乗率は多分1/3くらいで,インチョンからは満席になるのでエチオピア航空にとっては極めて重要なスケジュールなのであろう.

水平飛行に入るとCAが食事を配ってくれた.エチオピア航空のCAはほぼ全員エチオピア人のように見える.中東のエアラインが種々国々のアテンダントで運行しているのは対照的だ.


ET673便の夕食

ET673便の夕食

ET673便ではこんな夕食を出してくれた.辛くない肉料理(シチュー)にワインがあり結構だ.ただキムチ(赤白のカップ)も付いており,コリアン客の皆さんへの特別配慮が窺える.


インチョンで降りる

インチョンで降りる

手荷物を持ちインチョンで降りた.安全上荷物は残せないのだ.そしてセキュリティチェックを受ける.深夜なので比較的空いている.

そして搭乗ゲートに行き,元の機に再搭乗し,同じシートに座る.

離陸後しばらくしてまた夕食を出してもらったと思うが,さすがまだお腹いっぱいだった.....とは言いながらも,ワインかビールはしっかり飲んだと思う.地が出ますね.


アジスアベバへfly to Addis Ababa

ペルシャ湾を抜けオマーン上空辺り

ペルシャ湾を抜けオマーン上空辺り

フライトマップを見るとET673便はペルシャ湾を抜けオマーン上空辺りからイエメンに差し掛かったようだ.

この先はイエメン南端沿いアデン湾を進み,ペルシャ湾を渡ればまもなくアジスアベバのようだ.


ET673便の朝食

ET673便の朝食

ET673便がアジスアベバ近くなり,現地時間で朝が明ける頃になった.そんな折朝食を出してもらった.エチオピア風なものではなく,オムレツ,ソーセージ,クロワッサンにカットフルーツといったごく一般的な食事で,トマトジュースを添えてもらった.


窓が開き明るくなる

窓が開き明るくなる

食事が終わる頃窓が明るくなった.B787は物理的ブラインドに代えてエレクトロクロミックブラインドを採用しているので,全窓一斉に透過光をコントロールできるのだ.

ただ私の席は中程で外界の天気の様子は窺えない.アフリカだから多分晴れてる....との先入観で想像しているが.


アジスアベバに着陸

アジスアベバに着陸

日付は変わり1月15日,定刻朝7時半頃アジスアベバ空港(ボレ国際空港:Bole International Airport)に着陸した.アフリカなら暑い,と思いきやそんなことはなく,適温だ.アジスアベバの標高は2,334mで,平地と比べ14℃くらい低くなるのが普通であろうから,まあこんなものであろうか.ただし,陽射しは強力で,その下では当然暑い.


エチオピア入国

エチオピア入国

ボレ国際空港は2019年に中国の援助で拡張され,エチオピア航空の本拠地であるとともに,アフリカの代表的ハブ空港として機能しているそうだ.ただ駐機している機体はエチオピア航空機が大半のように見えた.

エチオピアはビザが要る.そのビザが一風変わっている.一般にパスポートにシールを貼るか,大きなスタンプが押される.エチオピアは別用紙で,パスポートには貼らない.無くさないようにせねば....

そのビザとパスポートを提示し,イミグレーションを通過した.その後ラゲージ受け取りはないし,通関も別に問題ないので無事入国.


ボレ国際空港の両替店

ボレ国際空港の両替店

ボレ国際空港の出口方面に進むと両替店が並んでおり,エチオピア通貨ブル(Birr,略号B)を買う.お店によって多少レートが異なるが,私が両替したお店はUS$1=約31.9ブルだった.US$100だけ替えたが,これで夕食時のビールと,帰国時挽いたコーヒー豆(もちろんTomoca Coffee)を買うのにちょうど間に合った.エチオピアンビールは安く美味しい.


出口でガイド氏出迎え

出口でガイド氏出迎え

出口に行くとガイドFさんが出迎えてくれていた.Fさんは帰国まで全期間案内してくれるという.よろしく願います.


駐車場に向かう

駐車場に向かう

ターミナルビルを出てバスの待つ駐車場に向かった.振り返って眺めるとなかなか立派な建物だ.中国資本はここエチオピアに限らずアフリカ諸国に大きく投下されているが....所謂債務の罠に嵌まらないことを願う.


ボレ国際空港からの眺め

ボレ国際空港からの眺め

空港出口辺りから眺めると糸杉やアカシアなど予想以上に緑が豊かで,向こうには山も見えるし,予想(というほどではないが)通り青空でなかなか素晴らしい.


アジスアベバの街city of Addis Ababa

ボレ国際空港国内線ターミナルに回る

ボレ国際空港国内線ターミナルに回る

駐車あるいは乗降スペースの制約か何かの都合で国内線ターミナルに回った.この辺りは地元のお客さんでいっぱいだ.

男性は普通の都会人の服装であるが,女性は白いスカーフの人もいる.イスラム教徒もかなり多いそうなのでそうした女性ではないかと思う.


小型バスでアジスアベバの街へ

小型バスでアジスアベバの街へ

私達は小型バスでアジスアベバの街へ繰り出した.そして計画に従い伝説のマラソンランナーアベベの墓お参りに向かった.


ボレ国際空港を離れる

ボレ国際空港を離れる

アベベの墓のある国立墓地は一旦アジスアベバの都心を通過しないと行くことができないそうだ.そこで先ずはボレ国際空港を離れ,都心に向かう.

空港近くは緑が多く,アカシアの木などはいかにもアフリカらしさを醸している.


アジスアベバの都心に近づく

都心に近づく

さして時間を要せず都心に入って行った.中高層の住宅や商店,オフィス建築が多くなる.

しかしながら普段でも渋滞気味とのことだが,たまたまこの日は政治集会が催されているそうで,バスはなかなか進まない,困った.


計画変更

計画変更

道路はますます混み,バスは遅々として進まない.この午後は国内線でアルバミンチへのフライトも待っている.そこで添乗Iさん,ガイドFさん,ドライバさんの協議で計画変更し,アベベの墓は後日に回し,都心この辺りでエチオピア一番のカフェ,トモカコーヒーボレロード支店でコーヒーを味わい,界隈散策することになった.いろいろ大変です.


トモカコーヒー店店内

トモカコーヒー店店内

ボレロード支店は都心の一等地に在るトモカコーヒー店ということだ.普通の珈琲店の2倍くらいの料金で高給取りのビジネスマンが客層という.まあコーヒーはエチオピア原産で,その中の老舗店であれば味も格別であろう.ただコーヒーが大変好みのカナジーは,他の感覚と同時に味覚の著しい衰えで,格段の違いも果たして識別できるや否や....

ところでお客さんが座る椅子はなく,皆さん立ってコーヒーを啜るのですね.ロンドンのパブのようです.これはちょっとゆっくり味わうに適してませんが,人気店なので客の回転率を上げるにはいい方式でしょう.


トモカコーヒー店の3Dロゴマーク

トモカコーヒー店のロゴマーク

店内の壁にあった鬼というか,ナマハゲというか....トモカコーヒー店の3Dロゴマーク.

歴史上エチオピアには高原でコーヒーの実を食べて興奮しているヤギを見て,ヤギ飼いのカルディがその実を食べてみたことでコーヒーが人々に広まったと言う"カルディ伝説"があるそうだ.ナマハゲはそのヤギであろうか?

で,実際は現トモカ社長の父が,アジスアベバにイタリアよりコーヒー職人を呼び寄せ,イタリアの機械を導入しコーヒー焙煎専門店としてオープンさせたのが始まりで,ナマハゲはかつてエチオピア皇帝の象徴ライオン,Kは最初のコーヒーが見つかったKaffa地方の頭文字ということだ.

なおカルディは日本でもあちこち店舗があるが,エチオピアにも,スタバクラスの大衆的な「カルディコーヒー店」が広く展開されているそうだ.ただ同じ名ながら両者全く無関係とのことだ.


トモカコーヒー店のマスター

トモカコーヒー店のマスター

この方がトモカコーヒー店のマスター(いや一従業員かも)がイタリア式コーヒー抽出機でコーヒーを入れてくれた.立ち席なので滞留時間が短く,マスターは忙しい.


トモカコーヒー店のコーヒーとシナモンロール

トモカコーヒー店のコーヒーとシナモンロール

これがトモカコーヒー店で出してもらったコーヒーとシナモンロール.なかなか美味しかった.シナモンロールは4人に一つだったかな.


ボレロードの横丁に入る

ボレロードの横丁に入る

コーヒーの後ボレロードの横丁に入ってみた.東京で言えば大手町クラスの第一級ビジネス街も,一歩脇に入ると壊れた路面が整備されず,庶民的色彩の濃い街になる.

折しも所々ジャカランダがちょうど盛りを迎えている.ただジャカランダは同じ種でも個体毎に咲き始めが異なるようでまだつぼみのものや,それすら見えないものも混じってる.桜とは違いますね.


アジスアベバの街のエチオピア正教会

エチオピア正教会

横丁には比較的最近造られたエチオピア正教会があった.なかなか立派な造りだ.エチオピアのおよそ半分余りはエチオピア正教徒というから,この辺りも信徒が多いのでしょう.


アジスアベバの横丁の大衆食堂街

横丁の大衆食堂街

横丁の道脇,いや歩道には半ば露店形式の大衆食堂がズラ~リ軒を並べている.プラスチックの椅子やテーブルがいかにも安食堂といった趣だ.ということで朝から飲むに躊躇いないお店で,実際多くの人が飲んでいる.この後あちこち巡るがエチオピアでは少なくとも非モズレムの皆さんはお酒を好む人が多いように見えた.それが自然であろうが.