このアムジラッサ編ではセカトムを出て,ラマタールで昼食をとり,アムジラッサに着くまでの光景と,この日眺めた花の写真と記事を掲載した.
11月1日(日):セカトムの朝は以下で迎えた.
セカトムの朝,キャンプサイト直ぐ脇,グンサコーラの“ゴーゴー”唸りで目を覚ます.いつものように6時に起き,6時半朝食,7時頃出発する.セカトムもグンサコーラの谷あいに位置するので朝日はなかなか当たらない.
歩き始め少し行くと,グンサコーラの上流を望むと既に煌々と陽に輝いている.こりゃ今日もいい天気だ,気分も軽やかになる.
下は,セカトムを出て暫くの間の写真
暫く歩いていると,パンペマまでのトレックを終えて戻る途中のの4人パーティと行き交う.ガイドは連れているが,ポーターはいないようで,“ヤクハウス(夏のカルカの家であろう)などに泊まったから低予算で済むよ”と,タフな人たちだ.
この少し後に別の白人7~8人のグループも下ってきた.どこから?と問うと,一人が“UKから”と答えてくれたが,2人くらい後ろの一人が“アイルランドから”とわざわざ教えてくれた.やはり民族のアイデンティティはどこに居ても大事なのだろうと感じさせられた.
やがてトレイルはグンサコーラのすぐ脇を通過するようになる.幅は狭いので緊張感を伴いながらも,概ねしっかりした石積みでなかなかいい眺めが楽しめる.
出発して2時間半ほど,つまり9時半頃ラマタールに到着した.お昼には早いのだが,他の場所では炊事用の水が確保できないということでここになった.ラマタールはグンサコーラの左岸に位置するので,セカトムよりさらに陽が遅くなる.到着した時(写真)はまだ寒かったが,そのうち陽が当たり始め,食べる頃には暑いくらいになった.
シェフのKさんはパスタに稲荷ずしと云う一風変わった取り合わせのランチを作ってくれた.そばやうどん+稲荷ずしのセットというのは駅の立食スタンド辺りでよく見られるので,そのバリエーションであろう.
下は,ラマタール辺りの眺めあれこれ
ランチを済ますと,陽は高くなりまたトレイルも川から少し離れ,高巻くようになった.お陰さまでがんがん陽が当たりなかなか気持ちがいい.サンスクリーンは念入りに塗っておかないと後で大変なことになりそうだ.
今日はポーターの皆さんが道草を食わないで歩いたのか,先に到着し,既に3つのテント設営を終えている.あれがアムジラッサだ.川からは大分高く離れ,樹木もあまりない明るいところだ.周囲にはタルチョーを掲げた家が点在している.シェルパ族のエリアのようである.
昨晩セカトムで我々と一緒の庭にテントを張ったプラハのカップルとはここでも一緒になった.結局彼らとはグンサまで同じ場所にテントを張ることになるのだが,まあ急ぐ旅ではないし,互いに同じように歩みを進める訳である.
ここの家では犬を飼っており,珍しいことに鎖で繋がれていた.ネパールで繋がれた犬はめったなことでは見ることができない.だが,残念なことに夜間は番犬として(あるいは運動のため)リリースされるそうだ.なら,う~んトイレに行くときやはり怖そうだな~幸い気立てのいい犬で,満月のこの夜,吼えられることはなく,安心した.
下は,アムジラッサに着くまでの眺めいろいろ
若干標高が高くなったせいか,花は少なくなったように感じる.
今回の旅ではホワイトバランス設定を間違って全て“晴天”とし,晴天以外は全部カラーバランスが合っていない結果になってしまった.日陰や曇天など色温度の高いシーンではそれでなくとも長波長成分が少なめになりがちなのに一層それが増長されてしまった.撮影データ操作での回復も試みたがあまりうまくいかなかった,残念!
今回の旅では以前から所有しているものの,あまり使用していなかったカメラを持参した(軽いので).それまでよく使っていたカメラはホワイトバランス調整は,左手でボタン押下のまま,右手のダイヤル操作で可能となり,変更するのは面倒だが不用意に変わる恐れはなかった.一方今回持参のカメラは右手指のプッシュ操作のみで変更可能であり,どうやら初めの頃不用意に変更してしまったようである.筆者はホワイトバランスはオート以外めったに使わない(電球照明などで稀に使うが)ので,頻繁に使用するフォーカス位置選択と同じような場所と操作で変更されるのは甚だ具合が悪いのだ.時々ちゃんと設定を確認すれば何のことはないのであろうが,それまでの慣習で,何の疑いも持たなかった.次の旅からは気を付けねば.
ところでこの日もまあそれなりに歩いたように思う.でもまだ白い山は見えないな~