このギャブラへ編ではアムジラッサを出て,中間点を経て,ギャブラに到着まで,この日の花の写真と記事を掲載した.
11月2日(月):アムジラッサの朝は以下で迎えた.
晴れた朝,これまでより冷えるようになったようだ.いつものように粥やチャパティの朝食を済ませ,この日からは手袋を着け,7時頃出発した.
トレイルは曲がりくねり,また上下し,路面も多様であるが,この日は比較的日当たりのよい南面が多いようだ.写真のように石楠花の林も通過した.石楠花の木は日本のそれと比べると大きいがアンナプルナ方面,例えばゴラパニ辺りの巨木と比べれば小さい.尤もツアリーダーSさんによればネパールでもゴラパニ辺りだけが特別巨木なのだそうで,他ではこの辺りと同じくらいの大きさだそうである.
石楠花にはモズクのような寄生植物が纏わり付いているが,これはサルオガセ(猿尾枷)と呼ばれるそうだ.これに付かれると枯れてしまうとも聞くが,石楠花はそんな風に見えない.サルオガセの種類に依存するのかも知れない.
下は,アムジラッサとそこを出て暫くの間の写真
朝から2時間くらい歩いたとき,川べりで物置小屋のある辺りで2回目の休憩となった.ポーターの皆さんはこの日最初の食事(朝昼兼用食)の準備を始めた.体力の要る仕事だが1日2回の食事だそうで,大変だと思う.
黄色いバンダナはサーダーPさんで,後ろはチェトリ族のガイドKさんだ.ガイドやパーソナルポーターガイド,キッチンスタッフの多くはシェルパ族のようであるが,チェトリ族のKさんともう一人Nさんというライ族ガイドが同行した.また殆どチベット仏教徒であるがNさんだけはヒンドゥであるそうだ.
下は,中間点辺りでの眺め
小川や林を歩き11時頃になるといきなり広い開けた場所に至った.ここがギャブラだそうだ.歩き始めて5日目であるが圧倒的に広い場所に行き着いた印象だ.開けた場所から10分くらい歩いたであろうか,小さな売店を備えたバッティ(ロッジ)前のキャンプサイトに到着した.昼前ということは,この日は大して歩かなかった訳だ.
水を引くホースの元は随分距離が離れた所のようで,出口ではいい加減に温まっている.また日が高いうちに到着し寒くないので,これ幸いと上半身裸になって汗を拭いた.さらに洗濯もしたが,意外と乾かすのは容易ではない.少し風が強いので,これに煽られるようにその辺に吊るすのだが,飛ばされたり,気温そのものは低いので思いの外容易には乾かない.
ギャブラは広く平らな土地に恵まれており,キャンプサイトの上に20軒ほどの民家に学校やゴンパがあるそうだ.テント脇には牛や,数ヶ月お風呂に入ってないのか?と思えるほど黒い顔をした子供たちが遊びに来てくれた.ここの子らは広い遊び場があるし,たまに珍しいトレッカーもやって来るし,なかなか楽しそうだ.
ギャブラのテントサイト正面にラプサン(Mt. Lapsan)と言われる山があった.地元で聖なる山とされているそうだ.夕方5時頃になり赤く染まった姿はなかなか迫力がある.どういった謂れがあるのか知らないまでも周囲から浮かび上がるこの様相が聖山成らしめたのかな~と感じさせる.
下は,ギャブラ到着までの写真
ピントずれあるもこの日の花いくつか
さて今日も無事終わった.明日はどんな日になるかな~