ビラトナガールへfly to Biratnagar

このビラトナガール編ではネパールビザの取得,バンコク,カトマンドゥ,ビラトナガールに至るまでの写真と記事を掲載した.

ネパールビザNepali visa

ネパールはビザが必要で,なぜか入国時に取得するのがUS$40(30日ビザ)と一番安く済む.ただ今回は日本のA旅行社のツアーで出掛けたので,入国審査で時間が掛かるとまずいと思い東京で取ることにした.東京の大使館では\5,000+2回の電車賃が必要だ.

ネパール大使館は以前尾山台駅から15分ほど歩いた住宅街に在ったのだが....念のため検索すると,果たして目黒区の方に引っ越していた.最近のことらしい.ここもまた不便なところで,筆者は学芸大学駅から歩いたが,やはり15分ほど,いやもう少し要したであろうか?それに申請と受け取り別々の日に2度訪れる必要があるのも面倒だ.

ツアーでなければ(ツアーでも構わないかな?)やはり入国時申請が吉であろう.ただカトマンドゥに乗り入れる便はどのエアラインもビザ申請用紙をなぜか配ってくれない.なので,申請書記入で手間取り,かなりの人数の列に並ぶことになる.到着時は次のためにブランクの申請用紙を手元に頂戴しておくのが良さそうだ.用紙の書式が変更になるリスクはあろうが.....

バンコクに到着 arrived at Bangkok

タイ航空でバンコク空港に到着

タイ航空でバンコク空港に到着

成田からはツアリーダーSさんと客の我々4人がタイ航空TG641便に乗り込んだ.11:00,定刻に成田を出て,午後3時半バンコクに到着した.B747-400の小型CRTが古い機体,と云う印象を与えてくれる.ただ以前のTG機シートの背もたれは甚だ心地悪かったが,改善されて良くなったと思う.それにビーフシチューに赤ワインの食事も美味しかった.

バンコク空港には前後して関空から2人,中部空港から1人到着し,合流した.合わせてトレッカーは7人(f3,m4)というわけだ.よろしく願います.


バンコクのGrand Mercure Fortuneホテル

バンコクで一泊する

バンコクからちょうど良くカトマンドゥに飛ぶフライトがないため,バンコクで一泊となる.空港から3,40分掛かるであろうか,Grand Mercure Fortuneホテルに予定通り向かい,部屋に落ち着いた.

その後一旦ホテル近くのファミリーレストランに出向き鍋料理を食べ,ホテルに戻る.例のムッとするバンコクの気候もエアコンの効いたホテル内では自覚されず,快適に一泊を過ごした.

ところで空港付近では高架鉄道工事が進行中であった.タイで最初の高速鉄道で,空港と都心とを短時間で結ぶことになるという.12月の国王誕生日にテープカットできるよう工事も佳境に入っているそうだ.昨年のバンコク空港封鎖解除も,「国王誕生日までには」とのうわさが流れたものだが,タイ国王室の権威はやはり確かなように感じられる.

カトマンドゥへfly to Kathmandu

Grand Mercure Fortuneホテル前

Grand Mercure Fortuneホテル前

雨季明けのバンコクは強い陽射しの朝を迎えた.14階の部屋から外を眺めると,日曜日であるに拘わらずたくさんの通勤客がバスや直ぐ近くの地下鉄駅に吸い込まれていった.

私たちも10:35発カトマンドゥ行きのフライトに乗るため,バンコク空港へと向かった.


カトマンドゥ空港に到着

カトマンドゥ空港に到着

私たちを乗せたタイ航空TG319便は順調に飛び,定刻の12:50カトマンドゥはトリブヴァン空港に着いた.ネパールの時差は日本時間の-3時間15分と馬鹿げた設定で,恥ずかしながら自分の腕時計がどうしても合わせられない.同行のIさんに頼んで何とか合わせてもらった.(なお以前はできていたが,このところ脳細胞減少著しく,今回から不可能になっていた)ここは自らの無能さを棚に上げて,ネパール政府に文句を言いたい.あの超大国中華人民共和国だって,実質2~3時間の差がある北京もウルムチも単一の時間,GMTからみみっちく分単位の時差など採用していないぞよ.

一方カシオ殿にも改善を要望したい.Pro Trekなるブランドでありながら,例えばTKY(東京),BKK(バンコク)...などでは各々の現地時間に直ちに合わせられるに拘わらず,トレックの本場KTM(カトマンドゥ)には一発時間合わせができない(KTMがない).コンパスや高度計付き時計はセイコーやシチズンがあまり製品化してないし,寡占だから已むを得まいか....

それはそれとして,ここでサーダー(シェルパ頭)のPさんが出迎えてくれた.以降我々と同じフライトでビラトナガールに向かうことになった.他のシェルパやキッチンスタッフの皆さんは既に別途バスでビラトナガールに向かっているそうだ.また多くのポーターは登り口タプレジュンの地元民になるようである.

荷物分け作業

荷物分け作業

トリブヴァン空港国際線ターミナルで荷物を受け取り,国内線ターミナル,と言っても直ぐ隣り合わせであるが,に向かった.ターミナル前駐車場でトレッキング用に携える荷物とカトマンドゥに戻ってから使う荷物(カトマンドゥに残す荷物)に仕分ける作業を行った.トレッキング同行用に小さめのちゃちなダッフルバッグを渡されたが,今回の旅程ではカトマンドゥに戻ってからのみ必要な荷はごく僅かだ.筆者は渡されたバッグにその僅かな荷物を詰めて残し,元々持参したバッグを同行することにした.


ビラトナガールへfly to Biratnagar

ビラトナガール行きから眺めたエベレスト

ビラトナガール行きから眺めたエベレスト

やがてイエティ航空ビラトナガール行きフライトに乗り込んだ.シートが1-2列,30人乗りくらいの機体だ.ビラトナガールはカトマンドゥに次ぐネパール第2の都市,人口50万人ほどだそうで,客は殆どビジネスマンのようである.換言すれば,ポカラやルクラと違ってビラトナガールには観光客は殆ど向かわないということだ.

機体が雲を抜けると,ヒマラヤ山脈がくっきり見えていた.なかなか特定できないが,エベレストなどは幾度か見ているため判別できる.この後歩くであろうカンチェンジュンガやジャヌーも他から孤立しているため見分け易かった.


ビラトナガール空港に着陸

ビラトナガール空港に着陸

ビラトナガール近くになると広がった平野が眼下に見えてくる.インドとの国境にはとても近いようだ.程なくビラトナガール空港に着陸した.周囲は田んぼや畑で,広いタライ平原の一部を成しているそうだ.googleアースで見ると空港辺りの標高は71mと,とても低いようである.

さて空港から外に出ると,少し暑いし,インドっぽい顔立ちの人が目立つ.また埃っぽく,ヒンディー文字の溢れる町はネパール的でもあるが,多分にインド的とも感じられる.

車でホテルに向かい,部屋に落ち着いた.壊れた部品がバスタブに放り込まれ,お湯どころか水のシャワーも出なかったし,テレビもあるが映らない.まあビラトナガールではこんなもんらしい.と,こんな風に旅の第2夜を送ることになった.



Cannergy'sホームへ