パンペマへget to Pangpema

このパンペマ編ではロナークを出て,中間点を歩きながらパンペマに到着するまで,それとパンペマ裏山に登ったときの写真と記事を掲載した.この日はシャルプー,メラ,ツインズ,テントピーク,ネパールピーク,カンチェンジュンガ,ヤルンカン,カンバチェン,ドローモといった山を眺めることができた.

ロナークを出るleave Lhonak(4,785m)

11月8日(日):ロナークの朝を迎えた.とても冷え,水筒の水は凍り付いて飲めなかった.

ロナーク朝の山

ロナークは山に囲まれているが深くはないので早くから陽が当たり気持ちがいい.この朝雲はなくすばらしい天気だ.南東にシャルプーが,南にメラが,また山名不明ながら北の裏山が鮮明に見えた.

シャルプーⅢ(5,885m)メラ(6,344m)裏山(名称不明)
シャルプーⅢ(5,885m)メラ(6,344m)裏山(名称不明)

ロナークのカルカ小屋で朝食

カルカ小屋で朝食

スタッフの皆さんがカルカ小屋ダイニングキッチンで朝食の支度を整えてくれた.出来上がると暖房調理兼用ストーブ傍らのテーブルに並べ,頂戴した.

小屋のおかみさんは,虹色横ストライプでお馴染みのシェルパエプロンだ.このデザインはシェルパ族だけでなく,チベット族などヒマラヤ高地民族に共通し用いられている.特別の意味合いが込められているのかも知れない.


8時過ぎロナークを出る

8時過ぎ出発

寒いので若干遅めの出発となった.パンペマはほぼロナークの真東に位置し,朝日に向かって歩くことになる.前方写真は逆光となり厄介,振り返って撮るのは楽となる.

この日前方にはテントピークとネパールピークが常にでんと座って見える.それもその筈,この2つはロナークとパンペマを結ぶ直線の延長上にあるからだ.パンペマへの道は単純で特段の案内は要らないが,一応目印となろう.



下は,ロナークとそこを出て暫くの間

ロナークとそこを出て暫くの間の眺め
ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め
ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め ロナークとそこを出て暫くの間の眺め

中間点を歩くwalk around the midpoint

氷河脇のトレイルに出る

氷河脇のトレイルに出る

ロナークから暫く歩くとアブレーションバレーを抜けて,トレイルは再びカンチェンジュンガ氷河脇の土手に出る.氷河は真っ黒で,写真では目を凝らさないと判別できない.

中央の黒い山の辺りに流れ込む氷河の支流があり,その源にカンチェンジュンガがある筈で,何時見えてくるかな~と期待しながら歩くのが楽しい.


中間点でツインズが見え始める

ツインズが見え始める

さらに進むと右手にツインズ(Twins:7,351m)が見えてきた.名前からして2つの峰があるのであろうがこの方向からは特別そのようには見えない.ただこの方向麓から頂上に連なる稜線が曲がりながらも鋭利なエッジであるのが印象的だ.


中間点でいつも目立つ3つの山

この辺りでは直ぐ右脇にウエッジピーク(チャングヒマール)が聳えているのだが,光線と見る角度があまりよくないため眺めはイマイチだ.その点,テントピーク,ネパールピーク,ツインズは光線の具合もよく,なかなかいい眺めが楽しめる.

テントピーク(7,366m)ネパールピーク(6,910m)ツインズ(7,351m)
テントピーク(7,366m)ネパールピーク(6,910m)ツインズ(7,351m)

テントピークは食いしん坊のカナジーには台湾の誇る故宮博物院に展示された豚肉のような「肉形石」を髣髴させる.ただテントピークの上部の白と下の赤の配色は,故宮博物院のそれとはちょうど反対である.


下は,ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め

ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め
ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め
ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め ロナークとパンペマ中間点辺りを歩くときの眺め

パンペマに到着get to Pangpema(5,143m)

カンチェンジュンガ北壁が見えてきた

カンチェンジュンガ北壁が見えてきた

東に進んでいると右手にカンチェンジュンガ(Kangchenjunga:8,598m)が見えてきた.エベレスト,K2に次いで世界3位の高峰だけあってか北壁に雪は付着していない.エベレストの発見までは世界一の高峰だとも考えられていた時期もあったそうである.

初登頂は1955年5月の英国隊で,日本人では上田さん/松田さんという人たちが1973年ヤルンカン(西峰8,505m)ではあるが初めてであるらしい.私たちの今回のツアリーダーSさんも中央峰に登頂しているそうだが,それ以降のようだ.

カンチェンジュンガ北BC/パンペマに到達

カンチェンジュンガ北BC/パンペマに到達

ついにパンペマ(5,143m)に到着した.カンチェンジュンガの右(西側)にはヤルンカンも望めるようになった.皆「やった~」の声を発する.何よりもこれまで天気に恵まれたのは非常に幸運,ついていたと言う以外なかろう.

パンペマはカルカ小屋が2,3ある平原で,私たちがここでテントを構えているときは他に誰もおらず広々している.水はあまり豊富ではないようだがパーティ数が多くなければ何とか賄えるようである.カンチェンジュンガ北壁側登山隊はここにベースキャンプを構える訳だが,一般に相当大人数になるそうで,多分水も他から運び上げるのかも知れない.

カンチェンジュンガで遭難した人も相当数いるそうだが,テント直ぐ脇の大きな韓国隊遭難碑が目立った.もう少しひっそりしている方がいいのじゃないの....と云う意見もあった.

カンチェンジュンガ(Kangchenjunga:8,598m)ヤルンカン(Yalungkang:8,505m)
カンチェンジュンガ(Kangchenjunga:8,598m)ヤルンカン(Yalungkang:8,505m)

カンチェンジュンガとヤルンカンが並んでいると,ヤルンカンが大きく目立つので主役のように見える.ヤルンカンはK2横のブロードピークにちょっと似た形に見える.どちらも8,000m峰だし.


下はパンペマに至るまでとそこでの眺め

パンペマに至るまでとそこでの眺め
パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め
パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め パンペマに至るまでとそこでの眺め

パンペマの裏山の見晴らし

パンペマの裏山に上る

パンペマ到着後高度順応と見晴らしを兼ねて裏山に登った.急坂であるがパンペマから高々100m程度であったか?登るとヤルンカンの右(西側)にカンバチェンの頂上が見えて,カンチェンジュンガ―ヤルンカン―カンバチェンと並んで見える.ただ立っている場所と距離の関係であろう,高さの低い順に大きく見える.

生憎雲が多くなり,それに伴い寒くなってきた.それでも雲の流れは速く,時々雲の切れ間から陽が射すと白い雪肌がとてもきれいに輝く.

下はパンペマの裏山に行ったときの眺め

パンペマ裏山から眺め
パンペマ裏山から眺め パンペマ裏山から眺め パンペマ裏山から眺め パンペマ裏山から眺め

パンペマの夕刻

裏山から戻り,キャンプサイトで寛いだ.カンチェンジュンガやヤルンカンは北壁であるのであまり夕日は当たらない.それでも微かに稜線が赤くなった.ドローモはもろに南面なのでここぞとばかり輝き,ツインズとネパールピークは西面が赤く照らし出された.やはり赤い山はいい.

カンチェンジュンガ(左)とヤルンカンツインズ(Twins:7,351m)
カンチェンジュンガ(左)とヤルンカンツインズ(Twins:7,351m)
ドローモ(Drohmo:6,850m)ネパールピーク(Nepal peak:6,910m)
ドローモ(Drohmo:6,850m)ネパールピーク(Nepal peak:6,910m)

この日は最終目的地カンチェンジュンガ北ベースキャンプのパンペマに到達し,幸い好天に恵まれカンチェンジュンガはじめ,周囲の山全部を望むことができ満足した.今夜もぐっすり寝て明日から下りにかかろう.



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