このチルワへ下る編ではアムジラッサを出てセカトム辺りを通り,タメワ,タペトックを経てチルワ到着,および花の写真と記事を掲載した.
11月13日(金):アムジラッサの朝を迎えた.
朝6時頃,いつものようにたらいでお湯を配ってもらう.手を入れるとこれまでより熱い.高度を下げるに伴い気圧が上がり,沸点が上昇,配ってくれるときも高め,ということであろう.
6時半頃,庭に置いたテーブルで粥やチャパティの朝食を食べる.外は6℃程度でちょっと肌寒い.食べ終えるとこの日の行程は長めのため,早速出発となった.往きの経験を思い出すと,この日は前日よりアップダウンは少ない筈だが,さて実際はどんな下りになるやら.
下は,アムジラッサの朝と,ここを出て暫くの間の写真
高巻き道をぐ~と下り,グンサコーラの川縁に来た.この辺りを歩くとグンサコーラの流れはもの凄く,岩に激しく当たりながら下降を続けて行く.これ程激しくとも水はきれいなので,川底に土はなく,全て岩なのであろう.
トレイルはこの後再び高巻きに登り,グンサコーラを見下ろしながら歩くようになる.
グンサコーラ左岸から右岸に渡る吊り橋を渡ると,セカトムの一軒家が見えてきた.往きでテントを張り一泊した所で,11時前の到着であった.
下段右端の写真を見ると,この日のランチはインスタントラーメンにチャパティ,フライドポテト,カリフラワー,ニンジン,ランチョンミートだったようだ.
下は,セカトムまでの写真
セカトムを越えて直ぐ,グンサコーラに流れ込む小川に水車小屋があった.今は流れが少なく止まっていたが 雨季には作動し,多分粟などの製粉に使われるのであろう.縦軸開放型で,流れの速度水頭で回転させる衝動式水車となろうか.
水車小屋を過ぎると直後に,グンサコーラとタムールコーラ合流点に至る.以降タムールコーラとなり,それに沿って下った.
やがて往きで昼食を食べたタメワに至り,そのまま通過.村外れから見下ろす稲田は刈り入れがたけなわ,家族総出で作業に取り掛かっている様子が窺えた.刈り取った稲の束は,乾燥のため畦道に並べられており,これが不揃いな田んぼの輪郭を強調してディスプレイしている.なかなかきれいで趣深い光景だ.
下は,タメワ辺りまでの写真
タメワを越え,石畳のいい道を行くと,タムールコーラ右岸タペトックの村に入った.この村は大きく,タムールコーラに架かる大きな吊り橋を越えた先にもたくさんの住宅が見られる.
タペトックの村外れ辺りに来ると,タムールコーラに流れ込む支流に架かる写真の結構ヤバイ吊り橋だ.上りでも渡ったのだが....やっぱり緊張する.
下は,タペトック辺りの光景
タペトックを過ぎて,なおもアップダウンや吊り橋を越え歩くとチルワの谷が見えてきた.この辺りも米の収穫期であるが,稲の束は畦道ではなく田んぼの真ん中に並べられている.きっと1つの田の面積が大きくて,畦道では足りないからかも知れない.
チルワのキャンプサイトに到着すると牛を連れた家族が枯れ草を食ませていた.ポーターの皆さんがテントを運び込むと,誰に断ることなくテントを張り始めるように見えるが,実はこの家族,若しくは属するコミュニティから土地を借用しているのかも知れない.
朝のうち晴れていた天気も徐々に悪くなり,着いた頃はいつ降ってもおかしくない空模様に変わっていたが降らないで幸いだった.到着したのは3:45PM頃で,歩数計を携えた同行者の方が,「今日は36,000歩」と語っていた.多分前日よりちょっと長めで,結構上がり下りしたが,大きなアップダウンは少なかったかも知れない.いわば空間周波数は高いが振幅は小さめだったと言えよう.
下は,チルワ辺りの眺め
もうそろそろ終わりであろうがこの日もまだ少し咲いていた.