トレック第8日目の今日は,一旦ランドスライドまで往路と同じ道を下る.ランドスライド少し先で,ヘランブーへ分岐する道があり,そちらに曲がる予定.
朝はヌードルスープを頼んで見た.早い話インスタントラーメンなのだが,青菜とトマトが加えてあり,美味しかった.
ランタンエリアはチベット人の縄張りだが,ご覧のようにフォークとスプーンで,箸が添えてあるところは皆無だった.ネパールは原則,指でダルバートを食べるが,チベットでは,はてどうだったか.....?
下は,ラマホテルを発つときの写真
リムチェの標高は2,240m.ここまで下ると,ごく狭い畑ながら葉野菜が栽培されている.朝のヌードルスープに青菜が入っていたのもこのお陰だったのだ.
下は,リムチェ辺りを下るときの眺め
9時20分バンブーに到着した.ここでお茶にした.ランタンコーラの下流から吹き抜ける風が心地良い.
下は,バンブー辺りの眺め
10時半ランドスライドに到着した.まだ早い時間であるが,この先満足に食事のできる場所がないということで,ここで食べることにした.茶屋はランタンコーラの上に覆いかぶさるように位置しており,甚だ眺めがいい.先方には目指すトゥローシャブルが見えていた.
下は,ランドスライド辺りの眺め
11時20分ランドスライドを発った.そこから少し下ったところにヘランブー方面への分岐点があった.ここで左に分岐すると,あとはひたすら登り道になる.だがよく整備された道で,急ではあるがとても歩き易い.正午過ぎ,写真の茶屋に到着した.地図でKyangと記された場所だと思うが,確信はない.茶屋はここ一軒のみで,周りには何もないところだ.だが途中でカウベルの音が聞こえたので,どこか近くに農家があるのかも知れない.
ここではニュージーランドからという方と一緒になった.ランタンから下って来たそうで,この先でも時々一緒になった.
下は,ランドスライドからキャング辺りまでの写真
キャングからは,ランドスライド下の上述の分岐点辺りでランタンコーラと合流するゴープチェコーラ(Ghopche Khola)を遡上するように歩く.暫く行くとこのつり橋に出合うので渡り,渡ったところで川の流れ方向に歩く.つまりこの橋を底とするUの字形に歩くわけである.
2時頃トゥローシャブルの集落に着いた.エベレストホテルロッジに宿泊することになった.写真はそこのおかみさん.このロッジではダイニングルームもあるが,専らキッチンに入りびたりで,おかみさんの織物作りやご主人の龍頭の付いた弦楽器,(モンゴルの馬頭琴に対して龍頭琴か?)の演奏を見物させてもらった.
このロッジにも十分熱いシャワーがあって,些細なことであるが壁には洋服掛けの釘が打ってあり助かった.以前のロッジのシャワー室には無くて.....
地元産きのこのスープやチャーハンが美味しかったが,いささか塩分が多いのが欠点ではあった.
トゥローシャブルはとても大きな村で100世帯ほどあるそうだ.村は尾根の上に長く連なり,たくさんのロッジがあり,建て増し工事中の学校や,坊さんは非常駐らしいがゴンパもある.シャブルベンシの発電所から引かれているそうで電気も点く.また,これだけの世帯を維持するための段々畑が尾根の下の斜面に広がっている.
下は,トゥローシャブルの写真あれこれ
終わりの写真,ご主人の弾く龍頭弦楽器は4弦であるが,非等間隔で中の2本は近接して張られ,両側の弦とは離れている.中の2本は同じ音程なのかな?
このロッジでは誰も3階のダイニングルームには行かず,1階のキッチンに集まる.この日は24歳イスラエル青年と英ロイヤルメール勤務という年配男性(筆者よりは若いが)と同宿になった.
24歳イスラエルはガイド/ポーターなし,パワーいっぱいだ.シャブルベンシ近くの温泉に寄ってからこちらに来たそうだ.メニューを見て,クレージー!とわめいている.どうして?と問えば,高い!と言う.まあまあ,高地だからしょうがないよ,となだめてみた.
英ロイヤルメールは筆者同様ランタンの後にこちらに来たそうだ.ちゃんと(?)年配者らしく,ガイド/ポーターを引き連れている.やはり筆者と同じようなトレッカーだとほっとする.ただガイドはGさんとかとは大違い,ハズレを引いた感じで,どが付くくらい素人っぽい.山の名前なんて筆者より知っていないくらいで....まあ,いろいろなガイドと会うが当たり外れは大きいのでソロトレックのときは気を付けよう!
さて明日はチャランパティに向かう.シンゴンパ経由のルートが一般的であるようだが,そちらは眺めもイマイチで遠回りということでダイレクトに行くルートをガイドGさんがいろいろ訊き回ってくれた.さてどんな道であろうか.