D4:ジャガットへtrek to Jagat

このジャガットへ編では11月2日朝マチャコーラを出て,コーラベシ,タトパニを経てドバンに来てランチ,午後ヤルバーガルを経てジャガットまで歩いたときの写真と記事を掲載した.

マチャコーラを発つleave Machha Khola(850m)

マチャコーラのチェックポスト

マチャコーラのチェックポスト

マチャコーラのロッジで快晴の朝を迎え,パンケーキの朝食を食べ,川原近くのチェックポストに立ち寄った.ダウンジャケットのオフィサーが手書きで台帳に記す.どこも同じ方式だ.さてこの日何人目かな~?と訊ねると,一人目だった.ということで川原の大きなパーティはまだスタートしていないようであった.


マチャコーラ川

マチャコーラ川

マチャコーラ村の先には同名の川,いや川が先であろうが,があった.一見清流で冷たそうだ.女性ポーターの皆さんが重そうなドコを背負い渡って行った.

マチャコーラはこの橋のほんのちょっと下流ですぐブリガンダキに注いている.ブリガンダキはこのように多くの流れを集めるので相当の水量がありそうだ.


下は,マチャコーラを出て暫くの写真

マチャコーラを出て暫くの眺め
マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め

コーラベシKholabesi

コーラベシを通過する

コーラベシ(Kholabesi)を通過する

マチャコーラを出て1時間あまり歩くとコーラベシ(Kholabesi)の集落があった.あまり大きくない集落でロッジは見当たらない.でもポーターの人たちが出かける支度をしているようにも見えるので,目立たないながらバッティはあるのかも知れない.


下は,コーラベシ辺りの眺め

コーラベシ辺りの眺め
マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め

コーラベシを少し過ぎ,珍しく下ってくる一人の50代くらいと思しき女性トレッカーに会った.ナマステと声を掛け,少し話してみた.女性はスロベニアから来た4人グループのメンバーと共にラルキャラに向かっていたのだが,高熱を出し,停滞し一応治まったので一人アルガートに戻るところだそうだ.それは残念ですね,と言うと,「いいのよ,10年前に一度パス越えしているし,12月にはまた皆と合流しクーンブトレックに行くから」ということで,人さまのことながら少しほっとする.ところでスロベニアってどこにあるのでしたっけ?と訊くとイタリアとオーストリアの間で,首都はxxと教えてくれた.xxは覚えられなかったが,今改めて調べるとリュブリャナというところのようだ.いずれにしてもアルプスに近い所のようである.

タトパニで一休みrest at Tatopani

タトパニ(Tatopani)は人だかり

タトパニ(Tatopani)は人だかり

コーラベシからさらに1時間ほど行くとタトパニ(Tatopani)が見えてきた.これまで見たことがないほど人,大勢のトレッカーが休憩していた.私たちがアルガートのチェックポストに寄ったとき,当日朝既に30人通過したと聞いたが,その中のオランダ13人,ドイツ16人という大パーティのようである.ドイツ隊の一部は朝からビール瓶ラッパ飲みの人もいて,いかにもドイツ隊らしい光景も見られる.

私たちも休んでお茶を飲んでいると,オランダ隊の一人がPさんに声を掛けてきた.ここでは偶然会ったのだが,数年前カンチェンジュンガに行ったとき,Pさんがコックと同行しており,顔を思い出したのだそうである.今回は標準的マナスルサーキットコースを歩くそうで,これから先々でも一緒になることがありそうだ.

ところでタトパニ(Tatopani)は熱い水,温泉の意であるが,アンナプルナなどでよく知られる温泉と違って,ここは小さな泉から少し流れ出ている程度らしい.それも見逃してしまったが.


滝が多い

滝が多い

タトパニを過ぎる頃には谷あいにも陽が射すようになり,気持ちがいい.吊り橋を渡りブリガンダキ左岸を歩くようになっても当たっていた.この辺りで多い滝にも陽が当たり,キラキラ輝きを加えていた.

途中筆者と同年代くらいの単独トレッカーに出会う.互いに単独のよしみから挨拶を交わし,立ち話をする.フランスはドイツ国境近くに住むというDqさんで,これ以降あちこちでお会いすることになった.ガイドがロープを下げているので,どこか登るのですか?と訊くと,いや~ラルキャラ越えだけだよ,ということだった.どうやらラルキャラの積雪に備えているようであった.

さらに進むと,すごいスピードで追い越しながら「帽子落としませんでしたか?」と声を掛けられた.スイスの若いカップルトレッカーのガイドで,ポケットから落ちたのを拾ってきてくれたのだった.ありがとう.それにしても歩くのが速い人達だった.


下は,タトパニでの写真あれこれ

タトパニでの眺め
マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め
マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め マチャコーラを出て暫くの眺め

ドバンでダルバートの昼食daalbhaat at Dobhan

ドバン(Dobhan)に到着

ドバン(Dobhan)に到着

10:20AMドバンに到着した.広々として気持ちの良いところだ.既に大勢のトレッカーやポーターが休憩していた.数件のバッティがあるように見える.若干早めであるが,食事のできる場所は限られており,ここはその貴重な一箇所だ.いつもと同じように無条件でダルバートを注文する.

例によって非常に長い時間の末ダルバートが出来上がり,ありつく.惣菜用に3区分されたステンレス皿のうち2つは空という質素なものであるが,まあ概ねいつもこんな感じであった.

向かいの中年いやもっと若いか?欧州系カップルも同じようにダルバートを食べていたが,女性の方はネパリースタイル,つまり指で食べているのを見て少し驚く.筆者ももちろんおにぎりや寿司は手で食べるが,ダルバートはスープと混ぜるとサラサラに近く,指で摘むのは甚だ難しそうに見えるのだ.感心感心.


ドバンからまた歩く

ドバンからまた歩く

ダルバートを食べ,また歩き始めた.ドバンの直ぐ上方にブリガンダキ左岸から流れこむ川があり,先ずはここに架かる橋を渡る.川はドバンコーラ(Dobhan Khola)と呼ばれるようだ.橋の下を見ると小さな水力発電の小屋があった.多分ドバン専用,小電力のものであろう.


下は,ドバンと付近の写真

ドバン辺りでの眺め
ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め
ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め ドバン辺りでの眺め

ヤルバーガルYaru Bagar

シャヤウレバッティ(Shyaule Bhatti)辺り

シャヤウレバッティ(Shyaule Bhatti)辺り

ブリガンダキ左岸を進むとやがてシャヤウレバッティ(Shyaule Bhatti)の標識を掲げた場所に至った.普通の民家かバッティか区別できないが数軒の建物があった.この辺から,いや今日歩き始めたマチャコーラ辺りからは畑をあまり見かけなくなったように感じられる.


ヤルパント(Yaruphant)辺り

ヤルパント(Yaruphant)辺り

さらに歩きヤルパント(Yaruphant)の集落に入った.かなり手前から五色のタルチョーが目立ち,チベット文化圏に入ったのかな~と感じさせられる.ここもバッティ風が数軒並んでいて,軒先ではポーターや馬方が休憩をとっていた.

ヤルパントを過ぎると大きなサボテンが林立するトレイルに差しかかった.他ではそれほど目立たないのに,どうしてこの場所にだけ集中しているのか不思議に思われた.


ヤルバーガル(Yaru Bagar)でお茶

ヤルバーガル(Yaru Bagar)でお茶

ヤルパントからは広くなったブリガンダキ川原のトレイルに降りることになる.川原は広く大変眺めが良い.そんな眺めのよい場所の一画に数軒の茶屋が並んでおり,お茶にした.ここはヤルバーガル(Yaru Bagar)と呼ばれ,バーガル(Bagar)は乾季にできる川原,白洲といった意味合いらしい.なのでヤルの川原といったことになろう.上述のヤルパント(Yaruphant)の意味を聞かなかったが,ヤル本村とかそんな感じかも知れない.


ヤルバーガル川原を行くロバ隊

川原を行くロバ隊

ロバの隊商が川原を進む.ちょっとネパールの光景に見えないような?.....そんな広がりが感じられる.

この川原も雨季になれば埋没してしまうのであろう,川原を取り囲む山の壁には高巻きの道も見られた.


下は,ヤルバーガル辺りまでの写真

ヤルバーガル辺りまでの眺め
ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め
ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め ヤルバーガル辺りまでの眺め

ジャガットに着くget to Jagat(1,350m)

ジャガット(Jagat)に着く

ジャガット(Jagat)に着く

広い川原のトレイルの後再びブリガンダキの橋を渡り,右岸に来た.そしてそこを暫く遡上するとやがてマナスル保護区の看板を見るに至る.そうかここからいよいよマナスルエリアかと少し嬉しさを覚える.

看板から程なくジャガットのキャンプサイトに至った.まだ3時頃に過ぎないが,谷あいの集落は既に陽が翳り暗くなりかけていた.タトパニで出会ったオランダ隊のテントは既に殆ど張り終えていた.手際が良い.ここでお茶を飲んでいたが,汗で濡れた背中が冷たくなってきた.少し高度が上がったのであろう.


ジャガットのバッティ

ジャガットのバッティに着く

バッティのあるジャガット本村はキャンプサイトから少し登ったところにあり,そこに歩いた.バッティの庭もさほど広くはないがテントを張れるようになっており,フランス隊7人のためと聞く4張りが据えられていた.また筆者と同じく単独のトレッカー,英のDsさんという人,中年のトレッカーカップル,それらと関連する大勢のポーターやガイドで,バッティは結構満杯であった.私の部屋はドアはないが暖簾が下がり,ワイルドながら十分広かった.ポーターRさんは廊下外れのベッドに寝る羽目になった.標高1,350mといくらか高くなったし,少し寒かったであろう.すみませんでした.

なお,ここで新たに知り合った英Dsさんとは,これ以降あちこちでお会いすることになる.皆同じ方向に回っているので,似たような行程になるのだ.Dsさんはガイドなし,ポーターだけを伴っている.

バッティ2階からは道を挟んだ向こうに小学校が見えた.仏Dqさんはこの校庭にテントを張っていた.小学校は休みか,或いはテントは夜間だけなので融通してくれるのであろう.


下は,ジャガット近辺の写真

ジャガット近辺の写真
ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真
ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真 ジャガット近辺の写真

さて明日はどこまで行くか?既に1日分くらい早く進んでいるが,Pさんとは大まかには,歩きながら天気や足の調子を見ながら進もう,ということになった.何より天気がポイントだが多分大丈夫であろう.



Cannergy'sホームへ