D7:ローへtrek to Lho

このローへ編では,2010年11月5日朝ガップを出てナムルン,バンザムを経てリヒで昼食,午後ショーを経て,ローに至り宿泊したときの写真と記事を掲載した.

ガップを出発leave Ghap(2,095m)

ガップの朝

ガップの朝

写真ではその雰囲気が全く出せていないが晴天の朝を迎えた.ロッジ下のキャンプサイトではDqさんのテントがぽつりと立っていた.

ヌードルスープ(インスタントラーメン)の朝食を食べ東へ向かった.途中狭く急流となったブリガンダキを渡り,深い森を抜け,クタンヒマールを眺めつつ進んだ.


下は,ガップとその先辺りの写真

ガップとその先の眺め
ガップとその先の眺め ガップとその先の眺め ガップとその先の眺め ガップとその先の眺め ガップとその先の眺め

ナムルンを通るpass through Namrung(2,650m)

ナムルンの村

ナムルンの村

ガップを出て2時間ほど歩いた9時過ぎナムルンの村に入った.村にはバッティや小さなお店があった.この辺りでは比較的大きな村なのであろう.またメンダンやチョルテンもあちこちで見かける.メンダンの仏像やラマ像,また経を彫った石版は古いものから,ごく新しいものまで実にたくさん積まれている.


ナムルンのチェックポスト

ナムルンのチェックポスト

ナムルンの村はずれにチェックポストがあった.目立つ看板もなく,係官がトレイルを眺めながら呼び止めるようだ.ネパールトレッキングエリアのチェックポストは専らトレッカーに対するチェックで,例えばチベットからの(密)入国者とか政治的過激派をチェックしているわけではないようで,さしたる効果があるように見えないのだが.....違うかな~?


下は,ナムルン付近の写真

ナムルン付近の眺め
ナムルン付近の眺め ナムルン付近の眺め ナムルン付近の眺め ナムルン付近の眺め ナムルン付近の眺め ナムルン付近の眺め

バンザムを通るgo through Bhanzam

バンザム辺りはジャガイモ収穫で大忙し

バンザム辺りはジャガイモ収穫で大忙し

ナムルンを過ぎるとバンザム(Bhanzam)辺りになる.この時期は特にジャガイモの収穫でチベット衣装の村人は皆忙しそうだ.

このような繁忙期子供たちのある者はより小さな子を背負いながらも元気て飛び回っている.感心感心.


振り返るとガネッシュヒマール1峰

振り返るとガネッシュヒマール1峰

この辺りで歩いて来た方向を振り向くと鋭い峰が見える.ガネッシュヒマールⅠ峰(中央)とⅡ峰(左)のようだ.あいにく光線の方向は良くないが,反対側つまり西の面から眺めるのとは当然ながらかなり異なるように見える.

(なお西側の眺めはランタン方面から眺めたガネッシュヒマールを参照ください)


下は,バンザム辺りでの眺め

バンザム辺りでの眺め
バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め
バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め バンザム辺りでの眺め

リヒで昼食lunch at Lihi(2,935m)

リヒのゴンパ

リヒのゴンパ

カンニをくぐりリヒの領域に入り,広々した麦畑を通り抜けた.この麦は多分高地に適した種であろう.村の取っ掛かりにはマニ車が並び,その先に古びたゴンパ(寺)があった.屋根上の円錐状印の金属色が不釣合いに輝いているようにも見える一方,意外に調和しているようにも感じられる.ふ~む...?


リヒの古いチョルテン

リヒの古いチョルテン

リヒの中心部にはこれまた古いチョルテンがあった.目の描かれたネパール様式であるが,顔料が退色し,なかなかいい趣きだ.

背後はシムナンヒマール(Simnang Himal)のようであるが,読み方はシマンヒマールが近いのであろうか?白く飛んでいるので下に拡大写真を載せた.ナイフエッジ状の尾根とヒマラヤ襞が美しい.

道行く人は老若男女,誰もがチュバ(チベット民族衣装)で,これまた完全にチベット風,いやそのものである.


リヒで昼食

ここで昼食

古いチョルテンの先にロッジの看板を掲げた家があった.11時過ぎ,ちょうど昼時であったし,またこうした場所はざらには無いのでここで昼食を摂ることにした.いつものように皆でダルバートを注文した.ところがここのディディ(おねえさん)は「忙しいので今日はヌードルスープ以外作れない」と言う.まあ,作れないなら已むを得まい.すっかりネパリー化した身体は,ダルバートがないともの足りないというか,スープだけでは腹がくちくならなかったのは確かだが.

この時期,ジャガイモの収穫で忙しく,ディディ一人を残し既に家族総出で畑に行っているという.当のディディもスープを作り終えると,我々を残し慌ただしく出て行った.私たちは門を閉めて立ち去った.ガイドPさんは「マナスルではまだトレッキングより畑なんだよね~」とボヤいていた.


ヒーナンコーラ(Hinang Khola)を渡る

ヒーナンコーラ(Hinang Khola)を渡る

昼食の後また西へと歩いた.林を暫く行くと小川があった.ヒーナンコーラ(Hinang Khola)のようである.地図で見るとヒーナン氷河から流れ出た川のようで,流れの急な渓流となってブリガンダキに注ぐようだ.

この辺りの樹木は一部茶色になる程度であるが,それでもそれなりに彩りを添えている.


下は,リヒ前後の写真あれこれ

リヒ前後の眺め
リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め
リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め リヒ前後の眺め

ショーを通るgo along Sho(2,985m)

ショーのゴンパとナイケピーク

ショーのゴンパとナイケピーク

ヒーナンコーラを越え暫く行くとショー(Sho)入り口のカンニがあった.カンニの内側はチベット密教特有のチャクラサンヴァラ(勝楽尊)の絵などで飾られていた.

ショーの村に入るとここにも古いゴンパがあり,その辺りからナイケピーク辺りの無名峰を望むようになった.漸くマナスルエリアに入ったかと嬉しくなる.


ブリガンダキ対岸のゴンパ

ブリガンダキ対岸のゴンパ

ショーの辺りを歩いているとブリガンダキ対岸がよく見える.そこには民家も見えて,真新しく立派なゴンパが目立っていた.この村はショーより一層チベット国境に近い方角であるが,1:110,000の結構大きな地図で見ると,そこはニン村(Ningaun)で2つのゴンパ,Naksa Gompaと,多分新しい方のTad Gompaが載っている.ただこの辺りの道は記されず,かなり辺境の地と想像するが,きっととても信仰心の篤いところなのであろう.


ショーから望むマナスル(Manaslu:8,163m),マナスル北(Manaslu North:7,157m),ナイケピーク(Naike Peak:6,416m)

マナスル,マナスル北,ナイケピーク

さらに行き,マナスル(Manaslu:8,163m),マナスル北(Manaslu North:7,157m),無名峰を望む場所に至った.ナイケピーク(Naike Peak:6,416m)そのものはこの写真では写っていない.好天の下,やはりマナスルが見えると感激だ.


ショーのちょっと変わったデザインのカンニ

ちょっと変わったデザインのカンニ

ショーの村の終わり辺り,出口のカンニか,或いは他の村のカンニか,何れにしても白地に赤い模様が彩色された珍しいカンニを通過した.内側はパドマサンバヴァのような像,種々ラマ像,曼荼羅の絵で満たされていた.

ところでチベット仏教で描かれるモチーフとしては仏,菩薩,仏法の守護神,密教の観想に出てくる本尊,釈迦,その弟子,僧侶,聖人,修行者,仏教に帰依した王など実在の人物,仏教哲学を絵で表した六道輪廻図,止観の九段階図,占星術図,それと仏を中心とした宇宙を宮殿の形で表し,それを上から見た曼荼羅など大変多いそうである.


下は,ショー辺りの写真

ショー辺りでの眺め
ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め
ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め ショー辺りでの眺め

ローに到着get to Lho(3,150m)

ローの集落が見えてきた

ローの集落が見えてきた

ショーを越えて歩くとやがてナイケピークの麓にローの集落が見えてきた.周りが山で囲まれた盆地状の地形となっている.右側(北川)にはブリガンダキの谷があるのだが,深いのでこの辺りでは川面は覗けない.


ローの丘のゴンパと学校

丘にはゴンパと学校

ローの西側は広い放牧場となっており,ヤクや馬が残り少なくなった枯れ草を食んでいる.さらにその先の丘の中腹にはゴンパがあり,ゴンパの付属であろうか学校が建てれていた.午後3時頃,ちょうど休み時間であったのであろう赤い衣の少年僧がマナスル麓の丘に並んでローの村を眺めていた.これも修行の一部....か?


ローのロッジ

ローのロッジ

5~6部屋あったであろうか一軒のロッジに泊まった.写真のように結構広い部屋だった.ロッジは小さな雑貨店舗も商っていた.昼のインスタントラーメンでお腹が空いていたのでビスケットを買ってかじることができ,ちょうど良かった.

一応部屋には電気が来ているのだが,来る途中にあった水力発電設備が故障したままになっており,このところ暫く停電したままらしい.まあ,ネパールではよくあることだと思うが.


ローで日向ぼっこのガイドとポーター

日向ぼっこのガイドとポーター

ローの真新しい純チベット風チョルテンにほど近いロッジの裏庭は,キヤンプサイトとしても営業していた.キャンプサイトとして営業するには単にテントスペースがあれば済むという訳でなく,炊事や片付け用の水場,ポーターの宿泊場所なども同時に提供されねばならず,ここはそんな要件を満たしている訳だ.我々が到着した頃,この場所には誰も居なかったし,明日はここで延泊する予定で,ガイドPさん,ポーターRさんはここでゆったり日向ぼっこでリラックスしていた.

ここでの延泊は,ここに来る道々私とPさんが,「予定より早く着いてしまったから,ロー辺りで延泊し,時間調整しよう」と取り決めたものだ.少なくとも翌日朝までは,双方そのつもりでいたのである.....が,しかし翌日朝,散歩から戻ると,Pさん,Rさんが「早く,サマゴーンに行こう!」と私を急かすではないか.驚いて,何をバカな!約束と違うじゃないか,とかなり気色ばって怒ってみたが,まあサマゴーンで高度順応のため2泊するのは一般的なことだし,私たちの当初計画もサマゴーン2泊だったし.....ということで,二人の提案(気変わり)に従うことにしたのであった.まあ,単独トレックではこうしたフレキシビリティがあっていいだろう.

夕方になると少し冷えてきて長袖を1枚加える.そのうち,仏のDqさんがやって来て,ここにテントを張ることになった.Dqさん明日はサマゴーンで,その次の日はサマゴーンに留まり,プンゲエン氷河近くのプンゲエンゴンパまで行き,夕方サマゴーンに戻るそうだ.プンゲエンゴンパまでは茶屋とかなく,キッチンスタッフを伴ったトレッカーでないと難しいので,こうした場合Dqさんはいろいろ行動できそうだ.


下は,ロー付近の写真

ロー付近の眺め
ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め
ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め ロー付近の眺め

さてこうしてローの晩になった.この時点で筆者はまだ明日もローで,朝ゴンパに行くつもりで床に着いた.きっと天気は続くであろう.



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