このジョムソンへ編では,2017年5月19日ポカラのホテルで朝を迎え,ポカラ空港からカリガンダキ川沿いを飛び,ジョムソンに着くまでの写真を載せました.
今日5月19日朝はポカラ4からジョムソン5へ行き,ここからトレッキング開始予定.
この日は朝一のジョムソン行きフライト目指すため,バラヒホテルで早起きした.庭に降りてみるととてもいい天気で,建物の合間からはアンナプルナ山群が見えている.少なくともポカラからの離陸は問題ないであろう.まあ,向こうジョムソンの気象状況次第であろう.
マイクロバスでペワタルの脇を通り,ポカラ空港へ行った.空港からもマチャプチャレやアンナプルナが良く見えている.いや~いい天気だ.
ジョムソンへはタラエアーで飛ぶ.タラもローカルラインあちこちに飛ばしている会社だ.私は2011年ロアードルパトレッキングでネパールガンジ~ジュファール間を飛んだことがある.
すべてIさん,Jさんに処理してもらったが,小型機故荷物の重量チェックは厳しかったようだ.
そのうち時間がきて,19人乗りツインオッター(Twin Otter)DHC-6/400機に搭乗した.自由席である.DHC-6/400機は元は加デハビランド社(現ボンバルディア社)開発のターボプロップ双発機で,短滑走路でも離着陸可能な高STOL性を特長としているそうだ.狭い空港の多いネパールには適している訳だ.
一番機に乗り込んだ私たちは,短い滑走でふわっと離陸した.そして右手にポカラの街を見下ろす如く立ちはだかるマチャプチャレやアンナプルナ山群の峰が望めた.
機はカリガンダキの谷筋を北上した.そして飛行高度より高いアンナプルナの左脇を通過する.写真はアンナプルナ一峰(Annapurna Ⅰ:8,091m)のような気がするが....どうかな?
タラエアー機は遊覧飛行のように後ろの客を順繰りに招いてコックピットを覗かせてくれる.ここで見るととても視界が広く,見応えがある.
コックピットを覗かせてもらったとき,左手にはちょうど雄大なダウラギリ(Dhaulagiri:8,167m)が見えた.
ところでダウラギリというと,アイスフォールという言葉が普通の人にもよく聞かれる.私は普通の氷河との差異が判らないので8,000m峰サミッターの添乗Iさんに訊いてみた.すると,氷河は氷が大河の如く下方に連続的に流れ,アイスフォールは巨大なビルのような氷塊が転がったり,陥没したり,ずれたり,割れたり....する,ということらしい.ふむふむ.
機が高度を下げ始め,カリガンダキの流れとその右岸に広がる畑が見えてきた.ジョムソン若しくはその近くの村の畑であろう.
ツインオッター機はジョムソンに到着し,私たちは降りた.標高2,720mということだ.このフライトは有視界飛行で,強風発生の多いカリガンダキ谷を飛ぶので,キャンセルされることも多いそうだが,順調に来れてラッキーだった.
滑走路から少しタキシングし,『ジョムソンにようこそ』の看板のある空港ビル前で降り立ったので,殆ど短距離でジョムソンの街に至る.
ツインオッター機はこの好気象条件が崩れないうちにと,何度もポカラ~ジョムソン間を素早く往復する.そのため私たちが降りた後,急ぎポカラ行き客を乗せ,荷物を積んで飛び立って行った.
空港ビル(ごく小さいが)をそのまま抜けるとジョムソン街道だ.そしてそこから近い茶屋(バッティ)『ホテルダウラギリ』に行き,お茶を頂き,歩き始める準備にとりかかった.
茶屋の前には既にサーダービルさん&ガイド(シェルパ),シェフ&キッチンスタッフ,ポーター,馬に馬方,ロバ(或いはカッチャル)にロバドライバなど,大部隊の皆さんが集結してくださっていた.よく大名行列云々との批判的意見も聞こえるが,それはちょっとずれているように思われる.よろしく願います.
茶屋の屋根に出て,カリガンダキの対岸を見るとニルギリ(Nilgiri:7,061m)が見えているのだが,まだ雲が取れないのが惜しい.