アルハムラ村Al Hamra

このアルハムラ村編では,2016年11月10日朝ニズワのホテルを出て,北西に進みアルハムラ村に来て,ベイトアルサファ博物館を見物したときの写真を載せました.


アルハムラ村7付近のGoogleマップ

11月10日朝,ニズワ9から北西に進みアルハムラ村7に至った.

ニズワを出るleave Nizwa

ニズワの街を北に進む

ニズワの街を北に進む

ニズワのAl Diyar Hotelで朝食を頂き,Sさんのランクル1号車に乗り出発した.

今日もまたいい天気で何よりだ.まあ,毎日このような感じではあるが.


山際の街を通る

山際の街を通る

あまり高くない岩山の街を進んだ.オマーンの山はすべて岩山で,木は一切生えていない.全ては乾き,雨が殆どないためであろう.

いつものように町や村には必ずモスクが,それもしばしば複数建てられている.


大型ショッピングセンターのある次の街を通過

大型ショッピングセンターのある次の街を通過

大型ショッピングセンター(のように見える)のある次の街を通過した.軒下に並ぶのはBBQ用炭とかであろうか.


アルハムラ村入り口になる

アルハムラ村入り口になる

100~120km/hくらいのスピードで暫く走ると,やがてアルハムラ村入り口ゲートが見えてきた.脇にはナツメヤシ畑が見える.


アルハムラ村arrived at Al Hamra

アルハムラ村は若干住んでいる家族もありそうだ

アルハムラ村は若干住んでいる家族もありそうだ

アルハムラ村はだれも住んでいない,廃村と聞いてきたのだが,自転車やオート三輪が見えるし,屋根上に新しそうな水タンクも見える.それに道路脇には側溝があり,水が流れている.若干ながらも住んでいる家族もありそうな感じだ.


アルハムラ村の建物は土色一色

建物は土色一色

外壁は土で塗り固められているようで土色一色だ.築年数300年という古い建築も数軒あるそうだ.あるサイトの説明では日干しレンガ造りだという.しかし剥がれた箇所から覗くと,日干しレンガではなく,石造りで,表面を泥で塗った構造のようにも見えるが.......日干しレンガ作りと石造り,両方あるのかも知れない.


アルハムラ村脇道には立派なナツメヤシ畑もある

脇道には立派なナツメヤシ畑もある

脇道を入ると立派なナツメヤシ畑もある.廃村となった理由が水涸れと聞いた気がするが,前述のように少し水も流れており,完全に涸れたのではなさそうだ.

ただこうした地方の農村から都会に移り住むのは世界のどこでも見られる現象で,留まる魅力が少なくなるに連れ人が減るのは自然の流れではあろう.


ベイトアルサファ博物館visit the Bait Al Safah

ベイトアルサファ博物館入り口

ベイトアルサファ博物館入り口

ドアの上はアラビア語だがきっと『ベイトアルサファ』と書かれているはず....だって脇にBait Al Safahと注記してある.


ベイトアルサファ博物館の色々な部屋

窓やドア,棚は木製で,壁や階段は土で覆われている.階段は摩滅し,表面が凹み傾ぎ気味になっている.また古くからの生活用具が色々展示されている.調理用具や器などは,デザインなど違っても基本的には現代のものと同じだと思う.

ベイトアルサファ博物館1ベイトアルサファ博物館2
ベイトアルサファ博物館3ベイトアルサファ博物館4

ベイトアルサファ博物館でモリンガオイル抽出の実演

モリンガオイル抽出の実演

石臼手前バスケットに入れられているのが『モリンガ(moringa)』の木の実(の種)だという.ピーナッツより少し大きいくらいか.これを石臼で潰して,そば粉を捏ねるように,この婦人が根気よく捏ね続ける.すると石臼の窪みに少し液体,これが『モリンガオイル』ということだ.両手で捏ねる原材料に比べて,できるオイルは僅かで,これをスプーンで掬い,ガラス容器に満たして完成だ.

女性の同行者は競って買っていた.一本1000円程度らしいが複数本買う方も.

何でもモリンガオイルは古代ローマやギリシャ,エジプト時代から珍重され,かのクレオパトラも愛用したとか.現代もヨーロッパの高級美容クリームに含まれているそうだ.

で,モリンガの効能はというと,インドの伝承医学(モリンガは北インド原産という)ではミラクルツリーと言われ,300の病気を予防すると言われるそうだ.何でもビタミンやミネラル,アミノ酸などがバランス良く含まれ,アンチエイジング効果で注目されるポリフェノールは赤ワインの8倍,アミノ酸は米酢の97倍,鉄分はプルーンの82倍,ビタミンEは卵の96倍,カルシウムは牛乳の16倍,食物繊維はレタスの28倍,葉酸はホウレン草の4.6倍など含まれるとか(らしい)そして美容美肌効果,便秘解消,糖尿病や高血圧予防に役立つとか(らしい)


ベイトアルサファ博物館のオマーンクレープ

オマーンクレープ

こちらの婦人はオマーンクレープ(と勝手に名付けた)を焼いてくれた.もんじゃ焼きのような粘度の低い溶いたもの(小麦粉?)をフライパンで焼いてくれた.とても薄く仕上がった.正しくは何と呼ぶのでしょうか.


ベイトアルサファ博物館の正統オマニーコーヒー

正統オマニーコーヒー

こちらの男性はオマニーコーヒー(Omany coffee)を入れてくれた.先ずコーヒー豆を右手の火でフライパンに入れて煎り,次いで写真のように乳鉢に入れ,すりこぎ棒で砕く.仕上がりは粗挽き程度であったか.その後は普通にドリップ方式,湯を注いて作って下さった.まあ若干薄味の美味しさだったと思う.


ベイトアルサファ博物館の一人若い女性館員

一人若い女性館員

上述の如く,ここベイトアルサファ博物館の学芸員の方は概ねお年を召した方が多いが,このように若く美しい方もおられて,コーヒーやデーツの賄いをサポートしておられた.一斉に皆のレンズを浴びて,戸惑って居られた.まあイスラム国であるし,それはそうであろう.


ベイトアルサファ博物館のオマーン伝統服の試着

オマーン伝統服の試着

博物館には衣装室が備えられ,男性のディシュダーシャ(Dishdasha)やオマール帽子クンマ(Kuma),女性のアバヤ(Abaya)やジャーブ(Hijab)を取り揃えている.

ちょっと照れくさいがこれを着て,茶の間で座り(つまりオマニースタイルで)コーヒーとデーツを頂く訳だ.まあこうした趣向も,有りであろう.滅多にないことだし....


アルハムラ村先の緑地

アルハムラ村先の緑地

さてこうしてベイトアルサファ博物館見物を終えた.私たちは再びランクルに乗り,次のアルキタイム峡谷に向けて走り出した.すると間もなく広い緑の畑とナツメヤシ畑の光景を目にした.アルハムラ村とは異なる村のファラジであろうが,立派なものだ.



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