マドラカ岬Ras Madrakah

このマドラカ岬編では,2016年11月14日朝ホワイトデザートを離れ,アラビア海沿岸を南下し,ドキュムに至り立ち寄る.続いてこの日の宿泊地マドラカ岬に至りランチ.食後マドラカ岬でハイキングし,ここでテントを設営しキャンプ.翌11月15日朝キャンプサイト周辺を散歩したときの写真を載せました.


マドラカ岬付近のGoogleマップ

ホワイトデザートの浜辺15を出てマドラカ岬16に至った.

ホワイトデザートを離れるleave White Desert

ホワイトデザート浜から街道に向かう

ホワイトデザート浜から街道に向かう

11月14日朝ホワイトデザート浜から元の国道32号線に戻るため砂漠を走った.この辺りも砂はまだ白っぽい.

この日はKさんの4号車だ.


ヒトコブラクダが歩く

ヒトコブラクダが歩く

砂漠をヒトコブラクダが歩いている.ここはスピードが出てないので全く問題なしだ.街道では時々ラクダに注意の標識を見かける.もし街道でラクダと衝突事故を起こした場合,昼間であれば運転手,夜間であればラクダの飼い主の責任となるそうだ.昼間ラクダはどこに放牧しても構わないが,夜間は自由にしてはならないという掟があるのだそうだ.


ホワイトデザートを離れ街道に出た

街道に出た

浜から砂漠を走り,元の国道32号線に出た.地面はやはり茶色に戻った.ドライバKさんはベテランで何度も南のサラーラに行ったことがあるが,いつも内陸の道を通り,この辺りのアラビア海沿いを走るのは初めてだそうだ.へえ~そうなんだ~


ドキュムに寄るstop at Duqm

ドキュム(Duqm)で休憩

ドキュム(Duqm)で休憩

目的地マドラカ岬まで半分あまり過ぎた辺りにドキュム(Duqm)という街があり休憩した.

ドキュムは元々港町であるが,港を強化し,工業化を推め,2008年5000人位の人口が,2010年頃は1万人に達し,2020年には10万人を目指しているという.また近隣国とここまで列車(貨物列車)を通す工事も推められているという.


ドキュムの街風景

ドキュムの街風景

立ち寄ったガソリンスタンド付近の一風景だが,レンタカー会社,保険会社,エンジニアリング会社などが並んでいる.だからどうだというわけではないのだが.


ドキュムの八百屋さん

ドキュムの八百屋さん

大きいお店ではないが随分と多くの種類の果物と野菜がとり揃えてあった.ランブータンなども並んでいて,新宿タカノとかであればまだしも,私の住む近くのスーパーには見当たらない.やはり産油国だな~と感心した(これは僻みかな)


ドキュムで建設中の公営住宅

ドキュムで建設中の公営住宅

ドキュムに限らないが公営住宅は各所で見た.画一的デザインの住宅は先ず公営住宅と判断して間違いないそうだ.普通所得の低い人達のために自治体(或いは国家)が住宅を用意するのだそうだ(これはイスラムのザカートに通じるものかも知れない).ただここドキュムの場合,建設中の公営住宅は工業化政策で増加する人口に対処するためのものかも知れない.

ところでKさんの話によれば,普通小さい家の建設には6000ユーロ(750万円程度か)要し,土地は基本的660m2(広い!)が政府から与えられるのだが,前述のように待ち期間が長すぎて,結局700~800ユーロで買う場合が多いらしい.ところでKさんは専らユーロ単位で説明してくれたところを見ると,オマーンの為替はユーロで計るのが一般的なのであろうか.


ドキュムで集合住宅かホテルか

集合住宅かホテルか

こちらで建設中なのは集合住宅かホテルか.何れにしても推進中の都市計画に沿うものであろう.右の円筒建築は工場の一部か.


マドラカ岬に着きランチarived at Ras Madrakah

ドキュム先に進む

ドキュム先に進む

国道32号線でドキュム先に進んだ.この辺りは片側3車線,分離帯のある広い通りになっている.


マドラカ岬に向かうためダートの道へ

マドラカ岬に向かうためダートの道へ

32号線を降り,マドラカ岬に向かうダートの道に入った.岬までは大した距離ではないようだが,砂ホコリが大量に巻き上がり,最後尾4号車は3台分のホコリを被る.


マドラカ岬のパラボラアンテナ基地

パラボラアンテナ基地

マドラカ岬の崖上に来た.通信用であろうか大型パラボラアンテナを据えた基地がある.


マドラカ岬崖上からアラビア海を望む

マドラカ岬崖上からアラビア海を望む

崖上に立ちアラビア海を望む.雄大な光景だ.ただ全体に霞んだような大気,空の低い位置にかかる雲,透明度がイマイチそう,....等々,これまで見てきたアラビア海のクリアな青さに欠くようだ.空模様が少しあやしいためかな.

さて今日のテント場はここなので,天気や景色の移り変わりが見えるかも知れない.


マドラカ岬でむしろを敷いて,ナンのサンドイッチのランチ

むしろを敷いて,ナンのサンドイッチのランチ

広いむしろを敷き座る.スーパーで仕入れた丸いナンを真ん中で切り,切り口にミックス野菜を詰めて口に運ぶ.ニズワ郊外の原っぱで食べたのとほぼ同様だ.


マドラカ岬ハイキングhiking at Ras Madrakah

マドラカ岬ハイキングに出かける

マドラカ岬ハイキングに出かける

崖上のキャンプサイトでランチの後少し休憩し,崖(と言っても大した落差はない)から浜に降り,そしてサイトに戻る周回コースのハイキングに出かけた.

先頭はいつものようにSさんだ.


マドラカ岬の重なる地層

マドラカ岬の重なる地層

上下2つの茶色岩層の間に,真っ白な岩層が挟まれている.この層は結構厚く,白さが際立って見える.石灰岩なのであろうか.


アラビア海はまだ鈍よりしている

アラビア海はまだどんよりしている

再びアラビア海を見下ろすロケーションになった.う~ん,まだどんよりしているな~


オーバーハングしたトレイル

オーバーハングしたトレイル

少し下った場所から,後続メンバーの様子を眺めてみた.オーバーハングした岩の上にトレイルがあるようだ.白い岩の層が侵食で抉られたようである.白い層はやはり侵食され易い石灰岩かな.


マドラカ岬のガレ道を下る

ガレ道を下る

浜に下るトレイルはガレている.いろいろ踏み跡が見えるが,多くはヤギの道のようである.


マドラカ岬浜辺に出る

浜辺に出る

ガレ道を降りきり,浜辺に出た.砂底のようで海面はグレーがかっている.波打ち際光景で『並んだ水兵さ~ん♪』を思い浮かばされた.やはりカモメでしょうか.


マドラカ岬カニが砂から出てくる

カニが砂から出てくる

砂浜を歩いていると,カニが砂から出てきた.大きなハサミでかなり強そうだ.こうした浜に棲むカニはカモメやキツネといった外敵に狙われやすいのだが,それから逃れるために毒を持っている種が多いのだと,Mさんに教えてもらった.


マドラカ岬浜辺を歩く

マドラカ岬浜辺を歩く

浜歩きを続けた.広くて気持ちがいい.広い砂の浜の所々には岩場が覗いている.そうした場所では貝やカニを見かけることができた.


マドラカ岬でキャンプcamp at Ras Madrakah

マドラカ岬のキャンプサイト

マドラカ岬のキャンプサイト

ハイキングが終わり,崖上のキャンプサイトに引き上げた.この日も風は強めで,テントの張りが緩まないよう,ペグの上に重めの石を置き,補強した.これで大丈夫な筈だ.


マドラカ岬キャンプでお茶の準備

お茶の準備

一番若手のAさんがむしろを敷き,マットを置いてお茶の準備をしてくれた.

ただこのサイトはどうした訳か,大量のハエが飛んできて,茶碗やハチミツの容器に貼り付くのだ.一体全体どうしてだろう?これは次の夕食,翌朝の朝食(このときは最悪)まで悩まされるのであった.


マドラカ岬キャンプでの夕食

マドラカ岬キャンプでの夕食

写真を見るとこの日のメインはパスタのようだ.他にも頂いた筈だ.ただ夜になってもハエ攻撃は収まらず,それ故に食事を楽しむ余裕はあまりなかった.


マドラカ岬の朝in the morning at Ras Madrakah

マドラカ岬の漁港を散歩する

マドラカ岬の漁港を散歩する

さてマドラカ岬キャンプの一夜が明けて11月15日朝となった.例のハエ攻撃があるため,そそくさと朝食を切り上げた.そして近くの漁港を散歩する

漁港と言っても桟橋があるということはなく,広い砂浜にヤマハ船外機を装着したFRP製漁船が大量に引け上げられている.そしてその上に掘っ建ての魚屋小屋があり,2日前訪ねた漁村アルカールフの光景とよく似ている.船舶数はここマドラカ岬漁港が多いが.


マドラカ岬の朝漁船を海の押し出す

漁船を海の押し出す

この漁港の傍らに漁村があるわけではなく,漁師の皆さんは陸側の村から4WDで浜伝いに現れる.

そして陸の漁船を海に押す出す.FRPと言えども漁具を積んだ一艘は相当重量があるようで,気合を入れて押していた.


マドラカ岬の朝,漁船は海に入った,これから漁だ

漁船は海に入った,これから漁だ

漁船は海に入った.かなり高い波でいっとき船首は30°くらいまで持ち上げられた.ただこれから沖に出れば波の高さは幾らか小さくなるのであろうか.さあいよいよ漁だ.

さてこうして朝の散歩を終えて,キャンプサイトに引き上げた.そしてランクルに乗り,次の目的地に向け南下を再開するのであった.



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