青海湖からさらに西に向かい,橡皮山峠を越えてチャカ(標高3,300m)に向かった.
橡皮とはゴムのことだそうである.で,ここがどうしてゴムの山なのかまでは判らないのであるが.この辺り,既に樹木はなく,緩やかな起伏の大地が気持ちよく広がっている.
客室のランプくらい直したらいいのに....とは思うが.....宿泊したチャカ塩湖賓館は国営工場の付属宿舎のようなホテルで,ここはまだ中国型社会主義市場経済が到達していないエリアと実感した.偶然であろうか,この晩だけは異常に寒く,この後訪れる標高4,300m級の宿より寒かった.ちなみにチャカの標高は3,100mである.
チャカは塩湖で知られる.ホテルからほど近い塩湖に着くと,白い塩の山と錆びた採掘設備が目に入った.湖の大きさは季節によって変わるが,これから始まる雨季では猪苗代湖と同じくらいの面積になるようだ.
入り口から,小さなディーゼル機関車に客車を連結したトロッコで白い海原を進む.レールの繋ぎ目はところによって10cmくらいもあり,激しく振動する.遊園地のアトラクションと捉えればいいかも.湖の表面は厚い塩(NaCl)の結晶で覆われている.普通4mくらい,厚いところでは30mにも達するそうだ.塩は食用として,古来より珍重されているそうだ.中国国民が毎日食しても60年分もあるそうだ.またこの周辺には同様な塩湖は幾つもあり,まあ無限に採掘可能としていいだろう.
下は,チャカとその周辺の写真あれこれ
高地であるが,意外にもラクダが飼われている.ふたこぶラクダは低温と低酸素にも強いのであろう.