カツォーラを越えたので,いよいよヒマラヤへの起点シェカールに向かう.
カツォーラを順調に過ぎ,暫く走ると,中尼公路の工事現場に遭遇し,脇道のダートを進むことになった.ものすごい埃と激しい揺れの中を進む.やがてその区間が過ぎるとまた元の快適な幹線道路に戻った.そしてさらに進むと,写真のチョモランマ(エベレスト)展望点に至る.裾野は少し見えるが上は雲で覆われている.まあ,今日のところはちょっと残念だ.ところでこの場所は,車を止めてチョモランマを眺めることができるよう,駐車スペースを設けてあり,なかなかいい配慮と感心する.交通量は疎らだし,ゆっくり眺めることができる.ただ,程なくどこからか物乞いの子供たちが寄ってきて,子供とは言えそれがなかなか煩わしいのだった(ごめんね!).
下は,チョモランマ展望点辺りの眺めいろいろ
チョモランマ展望点を越え,さらに西に進み,今夜の宿泊地,チョモランマベースキャンプへの起点となる町シェカールに到着した.標高は4,300mである.小さな町であるが,道の両脇には雑貨店,食堂,旅館等が並んでいた.ただ,放し飼い若しくは野良の犬がたくさんいて,ぶらぶら散歩するのはちと怖かった.
定日珠峰賓館というホテルだ.定日は次の日訪れるティンリーのことであるが,シェカールはどうやらニューティンリーとも称するようで,その名のようだ.またチョモランマの漢字表記は珠穆朗瑪で,珠峰はその略称であろう.結局,定日珠峰賓館はシェカールチョモランマゲストハウス,ということになろう.
その賓館であるが,大分山小屋風になってきた.節電のため,夕方/朝方は電圧を下げ,また深夜は停電させていたので部屋は暗く,一応バスタブはあるも水に近い温度でちょっと.....だった.でも部屋はそれほど寒くなかったので助かった.
下は,シェカールでの写真あれこれ
さて,明日はいよいよヒマラヤ方面に向かう.夜空を見上げると,雲はなく星が輝いている,老眼の筆者には,一等星ではなかろうかと思われるほどの明るさの星がそれこそ無数に輝き,また天の川も久しぶりに眺めた.今回の旅のハイライト,明日への期待が膨らむのであった.