カトマンドゥKatmandu(1,300m)

さてチベットからネパール国境を越え,カトマンドゥに入る.

コダリKodari(1,740m)

ジャンムで一夜を明かした後,朝ホテル近くのパスポートコントロールと税関で中国出国手続きを済ませる.ここでガイドのソンさん,任さんとお別れする.どうもありがとう.ネパール国境まではまだ数kmあるので引き続き7台の4WDとドライバにはそこまで送ってもらう.激しく揺れる道だった.ご苦労さまでした.

国境はポテクシ川の深い谷,例の落石現場以前から連なっている谷だ,で形成され,友誼橋が架かっている.その先はコダリという国境の集落だ.標高1,740mととても低くなる.ポーターが大勢寄ってきて,雨の中,橋を渡るとチベット文字/漢字からネパール文字へ,チベット人からネパール人へと,目に入るものが一変した.

ここでネパール入国審査を済ませる.小さな審査室には3~4人の審査官が薄暗い灯りの元で仕事していた.改めて貧しい国なのだと認識する.審査を済ませてから,6人乗りと4人乗りの車に分乗し,ポテクシ川沿いの道をカトマンドゥに向けて下り始めた.ただポテクシ川はカトマンドゥ盆地には流れ込まず,ガンジス川へと注ぐようである.

ジャンムで中国出国手続きを済ませる友誼橋を渡るとコダリの集落.ここでネパール入国審査を済ませる
ポテクシ川の深い谷車に分乗し,ポテクシ川沿いの道をカトマンドゥに向けて下り始めた

ドリケルDhulikhel(1,780m)

ネパールの村々を越える

ネパールの村々を越える

ネパール側に入ると道路は大分良くなり,大揺れはなくなった.コダリの標高は既に1,740m,6月の今,亜熱帯気候は真っ盛り,木は繁り,段々畑には麦が青々としている.村は短い間隔で現れる.カトマンドゥ盆地以外殆ど矮小な段々畑のような土地であるから,幹線道路沿いに住居が集中する割合が高いのかも知れない.


ドリケルでの眺め

ドリケルで昼食

ここドリケルは秋や冬であればヒマラヤ展望地として名高い所だ.やはり今の季節はヒマラヤは雲で覆われ一切見えない.ヒマラヤの麓,いかにもネパールらしい起伏の大きい畑で農作業する様子はよく見える.ここの標高は1,781mで,アップダウンはあったがコダリとあまり違わない.カトマンドゥも1,600mくらいなので,この先も大差ない.

ドリケルではミラベルリゾートホテルに入り,ネパール料理の昼食を食べた.正直言って,ネパール料理は筆者的には何度食べてもあまり美味しいとは感じないのだが.....ただしビールはよく冷えていたツボルグで,冷えたビールは実に久しぶり,美味し~い!庭には,ジャカランダ始めいろいろな花が咲いていた.

バスは屋根まで乗客でいっぱい

満載バス

バスは屋根まで乗客でいっぱいだ.ちょうど通学時間で,水色の制服の子供らも屋根に乗る.道は悪いので,屋根の上ではしがみついていないと振り落とされるであろう.気を付けてね!


下は,ドリケルまでの写真あれこれ

ドリケルまでの写真
ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真
ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真 ドリケルまでの写真

カトマンドゥ郊外Suburbs of Katmandu(Kathmandu)

カトマンドゥ盆地に入ると稲作の田んぼが所々に見えるようになる.ちょうど田植えの頃のようで,決して広くはないので手植えで間に合うようだ.なぜか女性だけで,カラフルな衣装での田植えが印象的だ.

カトマンドゥ盆地では田植えカトマンドゥ盆地では田植え
カトマンドゥ盆地では田植えカトマンドゥ盆地では田植え

カトマンドゥKatmandu(Kathmandu)(1,300m)

カトマンドゥに到着

カトマンドゥに到着

カトマンドゥに入るとごちゃごちゃした人と車と騒音の波が待ち受けていた.6月のカトマンドゥの気温は東京くらいか若干低いのかも知れないが,外を歩くのはちょっと躊躇われる雰囲気だ.車は年々増えているようなので,盆地であるここは排気ガス対策は急務であろう.


エベレストホテルに宿泊

エベレストホテル

カトマンドゥでは名門のここで一泊した.名門とは新しくはないということでもあるが,市の中心から離れトリブヴァン空港寄りに位置している.朝食はネパール食以外に普通のも用意してあり,美味しかった.

久しぶりでテレビが写り,CNNを見ると,日経平均株価は17,000円台と大きく変化はなく,中国南部やバングラデシュではモンスーンで大きな被害が出ている様子が映し出されていた.


下は,カトマンドゥの写真あれこれ

カトマンドゥの写真
カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真
カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真 カトマンドゥの写真

夕食はわざわざパタン寄りの日本料理店に繰り出した.見かけだけは立派な日本食であるが,味に付いては全く.....日本大使館職員がよく利用すると聞いたが,多分うわべだけは日本風に触れ,舌の感覚は度外視した接待等に用いるのであろう.

ヒマラヤ越えFly Over the Himalaya

エベレスト(Everest)

エベレスト(Everest)

朝トリブヴァン空港に行き,カトマンドゥ10:45発中国国際航空CA-408便でラサに向かう.ヒマラヤのどの辺りを越えるかは,機長が気象状況を観て判断するそうだ.4WDで通過したシシャパンマとチョオユーの間を越えるコース,若しくはマカルーとカンチェンジュンガの間を越えるケースがあるそうだ.

離陸して暫くするとエベレスト方面が見えてきた.どうやらマカルーとカンチェンジュンガの間を越えるみたいだ.ちょうど左窓のシートだったので,写真のようにエベレストが良く見えた.右隣はローツェであるが,特徴あるギザギザの稜線が見えて,斜面は雲が覆っている.

マカルー(Makalu)

マカルー(Makalu)

暫くするとマカルーが見えてきた.かなり近いので大きく見える.右(東)のえぐられた山頂部が印象的だ.


エベレストとマカルー

エベレストとマカルー

エベレストとマカルーの間隔は結構大きい.エベレストの隣でローツェが今度は雲が晴れ,かなり鮮明だ.エベレストとマカルーの間隔に比して,エベレストとローツェはすぐ隣であることがよく判る.

こうしてヒマラヤを越えて,ラサに向かうのだった.



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