ラサの観光を終えていよいよ7台の4WDに分乗し,ヒマラヤ方向に向かうことになった.先ずはカンパラ(カンパ峠,カンパラ峠)まで行き,ヤムドク湖を眺める.
ラサから先ずヤルツァンポ河(雅魯蔵布江,Yarlung Zangbo River)に沿って西に進み,途中で南に折れ,そのまま高度を上げる.ラサも高原にあるが,郊外には大きな並木道や緑豊かな畑が広がっている.それがどんどんなくなり,やがて茶色だけの世界に変わっていく.でも,乾いた空気と青空の下,なかなか快適である.
カンパラ峠(4,770m)に到着した.ここからはヤムドク湖を望むことができる.ヤムドクとは「トルコ石の湖」の意だそうだが,その名に負けず美しい.この湖は標高約4,250mに位置し,チベット仏教三大聖湖のひとつに数えられるそうだ.目を凝らして眺めると,湖の辺りに住宅がある.こんな高いところでも酪農の民が暮らしているのに感心する.
以前はカンパラ峠をそのまま通り過ぎて,西に抜けることができたそうだが,現在は道路工事のため閉鎖されているという.そこで来た道をそのまま引き返し,ヤルツァンポ河を越えて,元の中尼公路に戻る.
下は,カンパラとその途中の風景