ギャンツェからシガツェに戻り,一夜明かしてから翌朝再び西に向け出発した.先ずツォーラ(ツォー峠,ツォーラ峠)を目指した.
この辺りの道路はとてもいい.道に沿う幾つもの村を越えて行く.この村はチベットと漢語で乃村と併記してある.住宅は,チベット族住宅の一般的な形式,屋根は傾斜がなくフラットで,2階若しくは3階建て,周りを家畜囲いで取り囲んでいる,といった要素を備えている.外壁は彩色された派手なものも多いが,この村の場合はシンプルなモノトーンだ.
9時半頃ツォーラ(標高4,500m)に到着した.夥しい数のタルチョーが風に舞っている.道の傍らにはタルチョーや,正方形紙片に馬の絵を記したルンタ(rlung rta)を売る男がいた.ルンタを風に載せてばら撒けば「オムマニペメフム」(Om Mani Pedme Hum)と経を唱えるのに相当するそうだ.
下は,ツォーラとそこに至るまでの写真あれこれ
ツォーラを越え,次はサキャ(薩迦:Sakya)を目指す.