ブハラ(続)Bukhara(cont.)


ブハラ付近のGoogleマップ

マーカー14ブハラ(Bukhara)市街の拡大マップ.

アルクArk

アルクの外壁

アルクの外壁

アルクは城の意だそうで,いかにも頑丈に見える.この辺は古代ブハラ発祥の地で,紀元前から城砦の痕跡があり,既に7世紀には女王フタハウタンがここに城を築き,アラブ軍と戦ったそうな.その後何度か,例えばモンゴル軍襲来時に,破壊,築城が繰り返されたようである.16世紀以降はシャイバニ朝ブハラハーン国の居城だったそうで,現在の建物は18世紀の建設であるようだ.1920年のロシア攻撃で,最後の王がアフガニスタンに亡命するまで使用されていたそうだ.

ところで門を入ると直ぐに牢獄があり,囚人の人形が置かれている.ちょっとギョッとする.城付属の牢獄となれば,政治犯専用であったのであろうか?


展示物

場内の一画には,いろいろな楽器や古いコーランなどの書物が展示されている.

アルクのいろいろな楽器アルクの古いコーラン

下は,アルクの写真あれこれ

アルクの写真
アルクの写真 アルクの写真 アルクの写真 アルクの写真 アルクの写真 アルクの写真 アルクの写真

ポイカラーンPoi Kalon architectural ensemble

カラーンモスク(Kalyan Mosque)

カラーンモスク(Kalyan Mosque)

ポイカラーンのカラーンは確か「大きい」の意味だったが,ではポイは?とにかくここに建つモスクはカラーンモスクと呼ばれている.ここに金曜モスクとして建てられたのは8世紀が最初だということだ.しかしそれは13世紀のモンゴル軍襲来で破壊され,現在残っているのは16世紀,シャイバーニ朝時代に建て直されたものだそうだ.建物は回廊状になっており,相当広い.1万人の信者が同時に礼拝できるそうだ.

礼拝時計

礼拝時計

カラーンモスクの入り口をくぐったすぐの所に掲げてあった.一日5回のお祈りの時刻を示している.お祈りの時刻は毎日変わるので,このモスクの聖職者が適宜,週に一度くらい,針を合わすそうだ.この日,7月22日の場合,朝一番のお祈り時間は,この時計に依れば4時45分である.朝一のお祈りは,白糸と黒糸の見分けができる時間と聞いているから,4時45分頃に東の空が薄ら明るくなるのであろう.


カラーンミナレット

カラーンミナレット

45.6mと高く,ブハラでは最も目立つ建物であろう.焼きレンガ造り,1127年の建立で,レンガ積みで巧みにレリーフ模様が形成されている.

チンギスハンがブハラに侵攻したとき,この塔を見上げたら帽子が背後に落ちてしまった.帽子を拾い上げると,彼は「この塔は私に頭を下げさせた」ゆえに破壊してはならないと言った,とか.そしてカラーンミナレットは現在も無事立ち続けていると言われる.

もちろんアザーンや見張り台として使われたであろうが,支配者によっては,塔のてっぺんから袋に詰めた罪人を突き落として死刑にする処刑場としても使われたことがあるようだ.


ミルアラブメドレセ

ミルアラブメドレセ

上述のカラーンモスクに面して建っている.教室のある校舎は2階建てで,両脇に二つの青いドームが付いている神学校.現在も神学校として使用され,宗教が規制されていた旧ソ連時代にもここだけは活動を許されていたと云う由緒ある神学校だそうだ.


下は,ポイカラーンの建物の写真あれこれ

ポイカラーン建物の写真
ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真 ポイカラーン建物の写真

タキバザールTaki Bazaar

タキの入り口

タキの入り口

タキは連続ドーム屋根付きのバザール.左写真は両替商の市場でタキサラファン(Taki Sarraphon)と呼ばれるところだが,現在は普通のカーペット店やお土産店も多数出店している.もう一つ,宝石商の市場,タキザルガラン(Taki Zargaron)も通ったが,宝石には限定されず,ナイフとか,衣類とか,楽器とか....いろいろである.


刃物のお店

刃物のお店

ここは鍛冶屋さんの店で,裏側は工房になっており,実際に鋼を打ち,刃物に仕上げて販売している.つまり手造りな訳である.コウノトリ型の鋏などなかなか面白いものもあるし,プライスもリーズナブルであると思う.


お土産店でチェスに興じる女の子二人

お土産店

今は夏で観光客は少ないので売り子も暇を持て余し気味である.珍しいことに女の子二人でチェスに興じていた.一ゲーム終わる頃には客が来るかな?


下は,タキバザールの写真あれこれ

タキバザールの写真
タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真
タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真 タキバザールの写真

リャビハウズLyab-i Hauz

リャビハウズという,昔はきれいであったであろうが,残念ながら今はそうでない池がある.池の周りには樹齢400年という大きな桑の木が生え,桑の木と同じくらいの歴史があるというモスク(と神学校)が建てられている.池の辺のテーブルでは市民が食事を楽しんでいる.

傍らのロバに跨った人はホジャナスレッディンという有名なイスラム神学者で,少なくとも中央アジア一帯の言語は全て話したという.

リャビハウズリャビハウズ
リャビハウズリャビハウズ

ナディールディバンベキメドレセMadrasse of Nadira Divan-bigi

リャビハウズの少し奥に,ナディールディバンベキメドレセという神学校があった.この神学校はプレートによれば1622年に建てられたようだ.門の上部にはイスラムで禁止されている鳳凰と人の顔をした太陽が描かれている.鳳凰は神学生が無限に探求し,人の顔をした太陽は権力者自身を表現している......だったかな~?

現在ウズベキスタンのイスラムは比較的戒律を緩く適用しているように見えるが,人の顔を描いたこの時代から若干その傾向があったのでは.....と思ったりしないでもない.

ナディールディバンベキメドレセナディールディバンベキメドレセ

チャルミナールメドレセChor Minor Madrasseh

チャルミナールへの道

チャルミナールメドレセは絵葉書や水彩画で見かけるブハラで特徴的なメドレセだ.ここにはぜひとも行って見たかったのだが,グループの計画には載っていないという.でもナディールディバンベキメドレセを見物した後,ダンスが始まるまで少し時間がありそうなので,一人で行ってみることにした.

途中,何度か”チャルミナール?”と方向を聞くと,誰もが指差して親切に教えてくれた.住宅街の小道を曲がりながら進み,10分か15分くらいで辿り着いた.

チャルミナールへの道チャルミナールへの道

チャルミナールメドレセ

チャルミナールは4本のミナレットの意味だそうだ.イスラム建築は対称性を重んじることが多いが,この4本のミナレットは皆別々の装飾が施されているところが面白い.伝説によると,インドからこの地方に来ていた金持ち商人が,国に残してきた4人の娘のことを思い出し,寂しがって,4本のミナレットを造るように頼んだ.娘たちの顔が少し違ったので,ミナレットのタイルの装飾も違うようになった,ということだ.ふむふむ.

チャルミナールメドレセチャルミナールメドレセ

民族舞踊とファッションショーUzbek dance and fashion show

ナディールディバンベキメドレセの近くのレストランで食事をいただきながら眺めた.トラデショナルなウズベクダンスとモダンなウズベクファッションのショーが交互に繰り広げられた.

かっこいいファッションモデルはウズベキスタンでも人気メンバーだという.またショーで見た衣装は買うことができるそうである.

ウズベクダンスナディールディバンベキメドレセの近くのレストランで食事ウズベクファッションのショーウズベクダンス


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