ウルゲンチへUrganch

タラスの観光を終えた後,チムケントを経由し,タシケントで一泊し,ヒワ観光の起点ウルゲンチへと向かうことになった.


ウルゲンチ付近のGoogleマップ

ウズベキスタンのウルゲンチ(Urganch)はトルクメニスタンの国境近くで,マーカー7の辺りに位置している.私たちは専ら他へ行く中継の場としてやって来た.

チムケントChimkent

タラスを出てバス故障

タラスから南西のチムケントに向けて走っていると,どうもギアチェンジのとき,不整噛み合いのような音がするようになった.そしてそのうちバスは動かなくなった.ドライバと助手が後部座席側の蓋を開け,トランスミッションを調べるが,どうも埒が開かない.代替バスをコールすることになった.直ぐ来るような話だったが.....いわゆる蕎麦屋の出前で,結局原野で3時間余り待ったのであった.

タラスから南西のチムケントに向けて走るバス故障,原野で3時間余り待つ

チムケント

代替バスで暫く進むと,チムケントの郊外新興住宅街に差し掛かった.アルマトイなどは驚くほど緑が豊かなのに,ここでは対照的に木は殆ど見られず,茶色の世界,随分と殺伐とした雰囲気だ.なおチムケントは鉱業関連産業がとても盛んなようである.また街道筋にはあまり緑がないように見えるが,実は良質のぶどうができ,ワイナリーなども結構あるそうだ.

暫く走るとチムケントの街に入り,ここのレストラン(右写真)で遅めの昼食となった.

チムケントチムケントのレストランで昼食

カザフ/ウズベク国境

チムケントからさらに南下するとやがてカザフ/ウズベク国境に到着する.下の写真はその少し手前だ.ここの国境は混み合っていてなかなか大変だ.暑いので汗だくになりながら,何とか通過する.

カザフ/ウズベク国境カザフ/ウズベク国境

国境を越えるとウズベクガイドのガイラットさんとウズベクのバスが待っていてくれた.

タシケントTashkent

タシケントパレスホテル

国境からタシケントは間もなくで,このホテルに入った.ナヴォイの真ん前という好立地のホテルであるが,バス故障で遅く到着したためそのメリットが生かせなかった.

タシケントパレスホテルタシケントパレスホテル

朝のタシケント空港へ

ようやく路線バスが動き出した頃,ウルゲンチへのフライトに乗り込むためタシケント空港へ向かった.

タシケントの朝タシケント空港

ウルゲンチUrganch

ウルゲンチ空港に到着

ウルゲンチ空港に到着

ウルゲンチ行きはウズベキスタン航空のTu-154(ツポレフ154)と云う珍しい機体だった.ボーイング727などと同じように3基のエンジンを尾部に集中装備している.ウルゲンチまでは30分余りで到着した.やはりこれまでより一層暑い気がした.

ウルゲンチはキジルクム砂漠(Peski Kyzylkum)の中にあって,ウズベキスタンで最も乾燥の激しい地方だ.ただパミール高原に源を発するアムダリア川が流れていたため,この流域にあったウルゲンチやヒワが開けていた.だが近年アムダリア川の水を灌漑用に使いすぎるため,アラル海まで到達できず,途中で消えているようだ.他の要因も併せ,アラル海は干上がり,1960年に比べて,水面が15m以上低下,面積は62%,水量は84%も減少し,塩分濃度が6倍以上になったということだ.地図を見ても新旧では圧倒的な違いが判る.

ウルゲンチの街

ウルゲンチの街

この街は単にヒワに行くための通過点に過ぎないのでバスからちょっと眺めただけだ.スイカとメロンが最盛期なので露店では山積みにされて売られている.暑い最中にスイカが沢山並び,市民が行き交う光景はいかにもシルクロード的と映る.



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