さていよいよ最後の観光地マドリードになった.マドリードの人口は300万人余り,首都圏では580万人.EUの都市ではロンドン,ベルリンに次いで人口が多いそうだ.
マーカー13で示したのがスペインの首都マドリード(Madrid).地理的にイベリア半島の中心にあって,経済の中心地の1つでもあり,人口約325万人の大都市.
建築材料は御影石で,2800室もの部屋があるそうだ.そんなたくさんの部屋どうするんだろう?とつい貧乏性の筆者は言葉を発しそうになる.11世紀にマドリードをイスラムから奪回して以来,王の居城となってきたそうだ.ただし,1734年火災に遭い,多くの美術品とともに焼け落ちる事件があり,現在の建物は1764年に再建されたものだそうだ.再建を命じたフェリペ5世は完成を見ることができなかったが,次のカルロス3世から,アルフォンソ12世がフランスに亡命する1931年まで,歴代の王の居城だったそうだ.王宮前の銅像はフェリペ4世.フェリペ4世はベラスケスを宮廷画家に迎えた王で,そのベラスケスが『フェリペ4世騎馬像』を描き,ピエトロタッカという彫刻家がベラスケスの絵を元に,この銅像の騎馬像を製作した,ということだ.
下は,王宮からスペイン広場(Plaza De Espana)辺りの写真あれこれ
マドリードは地下鉄が便利だ.ホテル近くの駅から,よくわからないままオペラ駅などに降り,これといった目的もなく通りを眺めてみた.目的がなくとも見慣れない光景を眺めるのは好きだ.例えば,写真の男性が首から下げているのは何だ?宝くじかな?
下は,マドリード市街の写真.下段右端の男性は,公園で落ちたオリーブの実を拾い集めているところ.
さらにマドリード市街の写真
この日の夕食は名物豚の丸焼きだ.切り分けてくれる方法に特徴があり,ナイフではなくお皿の縁をナイフのように使って切ってくれる.お皿で切れるくらいパリパリに焼けていることを示すためのパフォーマンスなのだ.家庭的なレストランで,子ども連れ客も多く,周りの家族連れの写真を撮らせてもらった.
宮廷画家ベラスケスの名画(1656年)
プラドは,パリのルーブル,ロンドンのナショナルギャラリーなどと並び,世界有数の規模と内容をもつ美術館.15世紀以来の歴代のスペイン王家のコレクションを展示する美術館だそうだ.1819年に「王立美術館」として開館,1868年の革命後「プラド美術館」と改称されたそうだ.ベラスケス,ゴヤなどのスペイン絵画が質量ともに充実しているが,イタリアなどの外国絵画もそれなり多いそうだ.自由に写真を撮っていいところが太っ腹だ.
こちらも有名なゴヤの作品.(1797年-1803年)プラドには約170点に及ぶゴヤのコレクションが所蔵されているそうだ.
下は,プラド美術館の写真
マドリードからアムステルダムを経由して成田に戻った.