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アビラを抜け，次はセゴビアにやってきた．
マーカー12で示したのがスペインのセゴビア（Segovia）．マドリードから北に87kmの短距離にある．
セゴビアは三方を川に囲まれた長く狭い高台の上にあるようだ．人口5万人余であまり大きな規模ではないがなかなか味わい深い街並みだ．
ところでセゴビアと聞けば，彼の著名なギタリスト，アンドレ（アンドレス）セゴビアとこの地は関係あるのか？彼はアンダルシアのリナレス生まれだそうで，たまたま名前は一緒，ということのようだ．ついでに，ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」など特にいいと思う．
1525年建立，ルネッサンス様式の最盛期にゴシック様式が残った例だそうで，「スペイン最後のゴシック建築」として知られるそうだ．手前はマヨール広場と呼ぶそうだが，そこから眺める大聖堂は気品のある外観から「大聖堂の貴婦人」と称されるそうだ．
下は，セゴビア市街の写真あれこれ
１世紀の中頃，古代ローマの土木技術によって築かれた水道橋．あちこちにある古代ローマの水道橋の中で保存状態がいい方だという．２万個余りの花崗岩を積み重ね，122の柱と166のアーチで構成され，全長728m，手前のアソゲホ広場（Plaza del Azoguejok）付近での高さが29mだという．何にしても代ローマの土木技術は圧倒的だ．18km離れた水源からセゴビアの街に運ぶこの水道橋は，19世紀末まで実際に使われていたそうだ．多分衛生面や水量的課題で使用をとり止めたのであろうが，現在でも水道として機能することは可能だそうである．
下は，水道橋の写真あれこれ
ディズニー映画「白雪姫」に登場する城のモデルにもなったというカスティーリャ王の居城．建物だけモデルになったのか？元になるストーリーも城にあったのであろうか？12～13世紀に建築されたが，大部分は15～16世紀に増改築され今の姿になったようだ．
アルカサルは高台にあり，眼下には原野風，天気のせいもあったであろうが，荒涼とした感じの光景が広がる．う～ん，やはり天気が悪いためであろう．山もあるし，湖もあるし，晴れれば明るく輝きそうだ．
なお，セゴビアは，1985年，『セゴビア旧市街とローマ水道橋』（Old Town of Segovia and its Aqueduct）として，ユネスコ世界遺産
（文化遺産）に登録されている．
