2010年後半の高尾山ハイキングメモ.
高尾山2010年スライド版(後) もどうぞ.
コース:京王高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:概ね快晴
歩行距離:20.9km
歩行時間:6時間2分,休止時間:1時間20分.
痛くなったところ:まずまずか.
この日はほぼ快晴であったか風があったため結構寒く感じられた.休日の晴れ間とあって,歩く人,駆ける人で大賑わいだ.
この朝は相当冷え込んだのでトレイルの至る所に長い霜柱が立っていた.多くの場所ではまだ固いままだったが,お昼近く陽当たりのいい陣馬山手前や明王峠から相模湖に下る辺りではグチャグチャに融けている部分もあった.まあこれもこの時期の風物詩であろう.
もみじ台北側,一丁平北側,城山北側,景信山南側....陣馬山手前とたくさんの霜の花(シモバシラ)が咲いていた.このように同じ日に随分広範囲で見えるのも珍しく,少し得した気分だ.
コース:高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→景信山→城山→高尾山→6号路→高尾山口
天気:終日快晴
歩行距離:(28.4kmくらい)
歩行時間+休止時間:10時間くらい.
痛くなったところ:右脚脹脛.
2ヶ月振りに訪れた.12月なのに随分大勢のハイカーが繰り出していることに驚く.快晴の休日,思い立ったら京王線で直ぐに登り口に行けるのがいいと誰しも思うのであろう.
写真は明王峠の少し先,すっかり葉が落ちて陽が降り注ぐように当たる.サクサク落ち葉を踏みながら気持よく歩く.
コース:高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→景信山→城山→高尾山→稲荷山コース→高尾山口
天気:曇り時々晴れ
歩行距離:27.6km
歩行時間:8時間6分,休止時間:1時間7分.
痛くなったところ:ほぼ大丈夫.
この時期にしては気温は高めであったようだが湿度は低く快適に歩けた.土曜日なので人出は多く,20人以上の大きなグループが行くのも見えた.
高尾山系は標高が低いので紅葉は遅く,見頃は1ヶ月以上先であろう.陣馬山てっぺん脇下に木立とベンチがあって,ここに座ると強くなった陽射しを凌ぐことができた.桜であろうか?僅かに赤く色付き,風が吹くと舞い落ちる葉も見える.まあ,紅葉と言うには大げさだが,それなりに秋の気配を漂わせている.
陣馬山からいつものように往きと同じ道を戻り,稲荷山コースを下った.稲荷山コースは尾根で,大木も少なめなので比較的明るいのであるが,夕方5時を回り,高尾山口駅に至る2,30分手前からはどんどん暗くなっていった.「秋の日はつるべ落とし」が諸に実感させられた帰路だった.
コース:高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→景信山→城山→高尾山→稲荷山コース→高尾山口
天気:概ね快晴
歩行距離:28.4km
歩行時間:8時間11分,休止時間:1時間.
痛くなったところ:何とか大丈夫そう.
これにはほんとに驚きました.春にあのピンクの花(正確には違うらしいですが)を見せるヤマボウシ(山法師)だが,このような実を結ぶとは仰天だ.たまたま「これはヤマボウシの実ですよ,食べられますよ」と教えて下さった方が隣に居られたのだ.高尾山にはときどき親切な方が歩いておられるのでありがたい.私もたまたまさらにご存じない方にめぐり合ったとき,受け売りながら話すことがあります,エヘン(汗)
この赤い実はヤマボウシの花とはかけ離れたサイズ,つまり甚だしく大きい.測ったわけではないが初夏に食したモミジイチゴ(紅葉苺)はもちろん,クサイチゴ(草苺)の実よりも大きいように思う.(でも冷静に考えると,梨やりんごの果実/花サイズ比はさらに大きいかも.まあ,意表を衝かれた,と云うことであろう)さらに,普通果実は下向きに垂れて実るが常識と思っていたが,この赤い実は天に向かっており,これまたたまげる他ない.
表面の色はくすんだ感じでさほど食欲をそそるものではないが,口に含むと内部の果肉は黄色で,少しはっとし,ほんのり甘い香りに「う~ん,初めて味わう風味だな....」と感じること請け合いだ.何しろ口にするのが最初なのだから.
陣馬山頂には3軒の茶屋があって,3軒共に営業は珍しい.その中の一軒は信玄小屋である.店先の「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」の旗印がいかにももっともらしい(こんなことを言っては身も蓋もないが).陣馬山の名は京王電鉄が名付けたもので,本来,戦国時代北条氏と武田氏が対陣したことから陣張山,もしくは陣場山と呼ばれたらしいとも...(真相不明).そんな陣馬山頂にあるある信玄小屋はかなり由緒ある茶屋に違いなかろう....かな?
そんな信玄小屋であるが,滅多なことでは開店せず,ハイシーズンでのみオープンしている.陣馬山頂はまあ自由経済の実証例を端的に垣間見ることができるいい場所かと思う.
別に最近になって伐採された訳ではないが,ちょうど光線の具合が美しかったので改めてシャッターを押してみた.間伐でなく,全面的に伐採するのはここだけでなく,城山裏手などでも見られるが,素人目にはいささか乱暴というか,どうして?というか,難解なところがある.つまり他に密集している林がいっぱいあるのに間伐ではなく,特定の場所だけ丸ごと,根こそぎ木を切り倒すのでしょうか?城山裏には高札が掲げられているが...ピンと来ない,釈然としない....のだ.
それでも木立に陽の射しこむ光景はなかなか美しいことは確かだ.また傾斜の角度に変わりない筈だが,木が在れば何とも意識しない斜面も,木が無いととたんに厳しい場所に感じられるようになることも多い.どうしても転げたときの光景を想像してしまうためだ.
最初の2つの白い花は暗い場所に咲く小さな花でブレ気味だ.名前はまだ判らず.その下のとげとげの実も何か判らない.
コース:高尾山口→稲荷山コース→高尾山→城山→景信山→陣馬山→景信山→城山→高尾山→6号路→高尾山口
天気:曇り時々薄日
歩行距離:27.9km
歩行時間:8時間2分,休止時間:1時間22分.
痛くなったところ:まずまずかな.
ススキに赤い葉,それに白樺(いやダケカンバか?),一丁平の光景にも少し秋の気配を感じさせるようになってきた.
この日は晴れの天気予報だったがあまり晴れ間はなく,この写真のように背後には結構霧がかかっていた.まあこれくらいが暑過ぎずいいかな.
こちらもまた秋の彩りの一つ.陣馬山までの途中所々には,大風で煽られたのであろう栗の殻や小枝ごと落とされている.栗の実は一般に山栗と称されるもので,天津甘栗か,それよりさらに小さいタイプだ.殆どはイガだけが道端に転がっていて,ちゃんとした実が落ちていることはなぜかあまりない.なので拾って食べてみたいのだが,なかなか実現できない.
上段右のカシワバハグマ(柏葉白熊)はあまり自信がない....少し違うかな~?ところで改めてハグマ(白熊)とは何かと広辞苑第4版で引いてみると,
ヤクの尾の毛.中国から渡来し、黒いのを黒熊(こぐま),赤く染めたのを赤熊(しやぐま)という.払子(ほつす)に作り,また,旗・槍・兜(かぶと)などの装飾用
と載っている.
ただ払子(ほつす)がまたイマイチ理解できず,再び引くと
長い獣毛を束ね,これに柄を付けた具.もとインドで蚊や蠅を追うのに用いたが,のち法具となり,日本では禅僧が煩悩・障碍を払う標識として用いる.白払.払塵.
と載っていて,漸くこれではっきりした.
一方左はチベット旅行で撮ったラサのジョカン寺前広場であるが,中央に先端に黒い房を下げた大きな棒が見える.チベット仏教寺院でよく見られる長い棒で,先に付けられた黒い房はヤクの毛だそうで,広辞苑の上記辞義に相当するのかな~と思ったが,高尾山のハグマは白くモジャモジャで,片やチベットのそれは黒い直毛,イメージが異なるような.......?まあ,この辺はおいおい考えていくことにしよう.
ここでまた話が逸れるがハグマの漢字は白熊だが,普通シロクマと読んでしまいそうだ.ちなみにシロクマは北極熊とほぼ同義であろうが,それにしても白熊の漢字はどちらが先に使ったのであろうか......?またまたつまらないことを考える材料を増やしてしまったようだ.
上段右端は,いろいろ調べたところカシワバハグマ(柏葉白熊)ではなくオケラ(朮)と判り,修正しました.前述のように元々カシワバハグマかな~どうかな~?とあまり自信が無かったのだが,いろいろなサイトで見せてもらったところ,オケラ(朮)と判明し,修正した.見分けるに至った根拠は花びら下,茎部分を包むネット状のもの(苞葉と呼ばれるようだ)と葉の形で,特に前者については他にないユニークなものに思えた.
ところでオケラの若芽は山菜として食用され,とても美味だという.さらに茎は白朮(ビャクジュツ)と称する生薬だそうで,芳香性の精油を含み,健胃用などに用いられるそうである.
それにしてもオケラ(朮)とはまたハグマ(白熊)に負けず劣らずインパクトのある名前だ.由来は,例えば花の名前・木の名前・名前の由来さんのオケラ(朮)・ウケラのページによれば諸説あるようで,詳しく載っておりますのでご参照ください.(以上この項2010/10/12名称修正のため加筆)
コース:京王高尾山口→2号路→3号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→底沢峠→底沢→R相模湖駅
天気:曇り
歩行距離:22.8km
歩行時間:6時間24分,休止時間:1時間16分.
痛くなったところ:まあまあか.
以前(2008年1月22日)底沢に下り,甲州街道を歩き京王高尾山口駅まで歩いたことがあった.今回は底沢に下るまでは同じだが,高尾山口駅よりず~っと近いJR相模湖駅まで甲州街道を逆向きに初めて歩いてみた.
底沢に下るトレイルは良好で,比較的傾斜がある.そこを一本調子で下るので中央高速高架橋下に位置する底沢の集落には短時間で到達する.トレイルは他と同様スギやヒノキが多いようで,通る人が少ないためかあちこちで蜘蛛の糸が顔に架かった.途中間伐作業であろうか林の手入れを作業をしている場面も見られた.
底沢に出て少し歩くと程なく甲州街道に出合う.街道をJR相模湖駅に向け緩やかな昇りを歩いたが,大型トラックなどの往来が激しいのであまり快適とは言えないであろう.
底沢に下った所に「照子姫ものがたり」という題する立て看板があった.浅学な私には知る由もなかったが,看板によれば照子姫と小栗判官満重氏に関わるストーリーは,浄瑠璃や歌舞伎界,さらに宝塚歌劇団の芝居の演目などでよく知られているのだそうだ.まだ立ち寄ったことはないが,この辺りの案内板でしばしばお目にかかる「美女谷温泉」の地名もこの美しい照子姫に由来するそうで,長年の個人的疑問が解消し,ほっとした気持ちだ.
照子姫はこの辺りで北面の武士の娘として生まれたそうだ.姫が長い黒髪を美女谷川で梳く姿は里の若者を魅了したそうだが,不幸にして両親が相次いで亡くなり,やがて姫の姿は消えたそうだ.その後数奇な運命をたどった後,相州藤沢宿で小栗判官満重との劇的出会いに至ったそうな.だが満重は諸般の事由で毒殺されてしまった.しかし照子姫必死の願いで蘇生し,やがて満重は常陸の国小栗城に帰り,照子姫を迎え末永く幸せに暮らしたそうである.めでたしめでたし.
なお現在藤沢の遊行寺(正式には藤沢山無量光院清浄光寺)に小栗判官と照子姫の墓があるそうである.
ところで2008年1月22日のときはこの立て看板に気付かなかった.最近立てられたのであろうか?それとも単に見逃していたのであろうか?
このお屋敷,小原宿本陣は底沢から甲州街道に出て,相模湖駅に向かって歩き,駅に大分近くになった辺りに在った.小原宿本陣は,江戸時代に信州三藩の大名及び甲府勤番の役人が,江戸往復時に宿泊するための建物だったそうだ.神奈川県下には東海道と甲州道中合わせて26軒の本陣があったが,現在当時のまま残るのはこの小原宿本陣だけだそうだ.
この建物の当主,清水家の祖先は後北条氏の家臣であったが,やがて江戸時代になると,このような本陣,庄屋などを営むようになったのだそうである.
中段右のピンク花は以前緑色の状態で見かけたことがあったが,どうやら緑はピンクに変わるようだ.ただ依然として花名不明のままだ.地味な花だが仔細に眺めると花びらの形がとてもユニークだ.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:晴れ後曇り,相模湖駅手前から小雨ぱらつく
歩行距離:21.9km
歩行時間:6時間24分,休止時間:1時間18分.
痛くなったところ:まずまずか.
ようやく涼しい日曜となり,歩く人が多かった.
高尾山口に向かう京王線は概して空いているのがいい.日曜日朝の普通車(急行が来ないときに乗る)ともなると実にゆったりしている.加えて,京王線は帰路,新宿方向に向かう車両も大して混んではおらず,大体座ることができるので疲れた脚を休めることができてありがたい.
その京王線でちょっと残念なのはラジオに雑音が入り易いことだ.JRの車両と比べてかなり多いと感じる.中波程度の低周波に対してインバータ電源などの電磁放射対策が甘いのか?いやあまり気にしていないのかも知れない.ラジオもディジタル放送に替わればノイズに強くなるのではなかろうか.で,ラジオのディジタル化は何時?
沢伝いに走る6号路は,流れの音とこすり合う葉音を聞きながら歩くので気持ちがいい.一号路程ではないにしても所々で現れる杉の大木もなかなか見事だ.そんな深い木立の中に朝日が射し込み,広葉樹の葉が鮮やかに透ける光景は何時見ても清々しいものだ.
相模湖と中央高速を望む小仏峠上の小屋はまだ営業していなかったが庭のベンチは繁盛していた.ここでこれだけ多くの人が腰を下ろしているということは歩いている人も多いということで,ようやく猛暑も収まりシーズン到来ということであろう.実際秋の花も盛りと思う.
この小屋は滅多に営業してないが,あと暫くして山菜が豊かになる頃,それらの販売でオープンすることが多いようだ.
見晴らしの利く陣馬山であるがこの日は富士山も南アルプスも雲に覆われ見えない.雲で覆われるとかき氷の旗じるしもあまり気勢が上がらないというか,訴求力が小さくなったというか.....まあ,こうしてかき氷のシーズンもそろそろ終息に向かうのであろう.
初めて白いノハラアザミが咲いている脇を通った(中の段左側).シロバナノハラアザミ(白花野原薊)と称するそうだが,色が多少変わった程度で分類学的には殆ど普通のノハラアザミと同種であるようだ.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:晴れ
歩行距離:20.9km
歩行時間:6時間1分,休止時間:1時間16分.
痛くなったところ:まずまずか.
久しぶりに好天でしかも酷暑ではない一日だった.
この日は一旦陣馬山まで行き,そこから明王峠に戻り,JR相模湖駅へと下った.明王峠をちょっと過ぎた辺りに,高尾山口から13kmと記した「関東ふれあいの道」道標があり,傍らに一輪の彼岸花(曼珠沙華)が咲いていた.今夏は記録的な酷暑が続き,一般に彼岸花の開花が遅れていると聞くが,ここは平地より気温が数度低いためか咲き始めたようだ.
ところで高尾山から陣馬山へのトレイルではこのように単発的に咲いている所を間々見かけることができ,ちょっと不思議だ.どなたかが植えたのでであろうか?
今年は暑い,暑いとかまけて高尾山には実には久しぶりに出かけた.カラムシ(苧または苧麻)の花,ミヤマフユイチゴ(深山冬苺),ミヤマタニワタシ(深山谷渡),ノササゲ(野大角豆)など多分初めて目にすることもできてよかった.
リンク集で紹介している高尾山の花名さがしのs endoさんから,今夜テレビで田部井淳子さんと二人の山ガールが高尾山を縦走する番組があります,endoさんも少し出演します,との案内を戴いていた.この日高尾山から戻り,ビールを片手に滅多なことでは見ることのない7番のチャンネルに廻すと,気さくな感じの田部井さん一行の道中と自著を片手に花を撮影中のendoさんが映し出された.皆楽しそうな雰囲気がよく伝わってきた.また,この日歩いて来た高尾山も,こうして改めてテレビで観るのもなかなか乙なものだと思った.
7月29日(木)曇り時に雨の予報の下,暑くなり過ぎないで良かろう......と朝早く出かけたのであるが,高尾山近くになるとかなり本降りになってきた.という訳で途中で引き返し,この日は中止とした.ちょっと残念.
コース:高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→景信山→城山→高尾山→稲荷山コース→高尾山口
天気:快晴
歩行距離:27.3km
歩行時間:7時間58分,休止時間:1時間26分.
痛くなったところ:まずまず.
足の痛いのが回復したようなので久しぶりに往復してみた.
久しぶりに高尾山に行った.高尾山は木が多いし,また平地よりは多少気温は低いのであるが,今年の7月は暑くて大変だ.大量の水を詰めて歩くのであるが,大量の汗が吹き出るので補給しないと危ない.所々で花を見かけると,今年も咲き始めたな,と感じることもしばしばだ.花ごとに異なる花期って当然のことなのかも知れないが,歩いていると改めて季節を教えてくれるように思う.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:曇,下ってからは晴れ
歩行距離:20.6km
歩行時間:6時間17分,休止時間:1時間38分.
痛くなったところ:まずまずか
そろそろ梅雨に入りそうだというので,天気のいい今のうちにと思って出掛けた.意外と暑くなかったし,トレイルも乾いていてなかなか良かった.
前回クサイチゴを試してみたので今回はモミジイチゴを食べてみた.う~んなかなかいける,前者よりモミジイチゴの方が味がいいというか,好みの味だ.モミジイチゴは木で,実は下向きについており,採り易い.へたが捲れて反っくり返っているのが完熟の徴のようで,これくらいになると酸味が少なく美味しい.
実がこのように黄色いので黄苺とも称されるそうだ.イチゴと言えば赤,黄色は異質な感じだが味は素直だ.ただし3月頃咲く花は白く,決して黄色くはない.
またモミジイチゴの名は,葉がもみじに似ていることから付けられたそうである.
與瀬神社神社から下ると直ぐに中央高速道路とJR中央線を跨ぐ橋を渡り,左に直角に曲がり中央線脇を歩く.山の地味な花と比べて華やかな栽培種が咲き乱れ,目を楽しませてくれる.鮮やかな色彩のアジサイも混じっており,梅雨が近いことも感じさせてくれる.
高速道路高架橋裏側など暗い部分はつぶれがちなのでHDR画像に加工してみた.HDR画像には標準露光±2EVの3カット欲しいところだ.ただ持参カメラのオートブラケッティングが±1EVまでなので,この際rawデータで撮影しておいてそれからHDR画像を作るのにトライしてみた.実際行った手順はあとがきのHDRi入門/1枚rawデータから自動でHDRiとしてメモしてみた.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:薄曇
歩行距離:20.8km
歩行時間:5時間52分,休止時間:1時間26分.
痛くなったところ:まずまずか
地面に近い至るところに赤い姿を見せるようになった.紅葉台辺りを歩いていると,摘んで食べている人に出会った.以前から食べてみようと思っていたが,あまり自信がなかったため試したことがなかった.念のため1つ摘んで「これは大丈夫でしょうか?」と訊いたら,「野いちごはどれでもOKですよ」と教えてくれた.
ブツブツした食感に少し甘味が広がり,食べた後に幾らか苦味が残るように感じられた.たくさん生えていたので時々摘みながら歩いたが,腹具合は快調なままであった.実や葉っぱの形から野いちごの中のクサイチゴ(草苺)ではないかと思われる.
明王峠から與瀬神社へ下るトレイル脇にこの塚がある.傍らの説明書に依れば「明王峠石投げ地蔵嬢ヶ塚」と呼ばれ,甲斐武田の血を引く常陸佐竹家の姫君の墓所であるそうだ.ただ相模湖町相模湖観光協会のこの説明書は尻切れトンボと云うか,要領を得ない.そこでネットでググってみると分かり易い説明がいくつか見つかった.
例えば「つくい学」データベースさんの明王峠・石投げ地蔵嬢ヶ塚の解説はとても分かり易い.これに依れば,この地を往来する旅人が線香代わりに供えたので石投げ地蔵と呼ばれるようになったそうだ.たくさん小石が積まれているのを眺めると,も1つくらい積みたくなるのが人情で,私も通る度に投げ入れている.
このような石塚はあちこちで見られると思う.例えばチベットのオボ(obo)は仏教伝来以前のアニミズムの時代からあったようであるが,現在は仏教のルンタが舞う石塚としてしばしば築かれている.モンゴルのオボは現在もシャーマニズムの塚として築かれるようである.チベットのルンタと同じ5色の布が巻かれるが,5色の意味合いはチベット仏教と一部同じ,一部異なっているようだ.日本やヨーロッパでもよく山ではよくケルン(cairn)を見かける.道標や遭難碑として積まれている場合が多いようだ.
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→1号路→京王高尾山口
天気:快晴
歩行距離:8.3km
歩行時間:2時間12分,休止時間:54分.
痛くなったところ:左脚付け根.
前回5月28日に訪れたとき見つけられなかったセッコク(石斛)を眺めるため,前日見てきた家人の歩いたコース,6号路→高尾山→1号路をトレースしてみた.
6号路を暫く歩くと,川の対岸,大木(杉か?)の随分高い位置にセッコクの花が白く輝いているのが見えた.これほど大量に咲いているのであれば,前回も全く咲いていなかったわけではなく,単に見逃していたのであろう.
この辺りは今(またはこれより少し早い時期に)毎年咲くのだが,遠すぎてなかなかうまく撮影できなかった.今回はセッコクだけのために訪れるので気合を入れて250mmまでのズームレンズを持参して撮ってみた.下のようにトリミングし,何とか花びらの形が判別できる程度になったようだ.意外と大きな花かな~?
高尾山頂から舗装された道を進み薬王院に至る.好天に恵まれ参拝客が多い.ここを通過すると大きな杉の木林を抜けるように薬王院参道,つまり1号路が京王線高尾山口駅まで続いている.大勢歩いているがまだ11時前のためか登って行く人の数が圧倒的に多い.特段の法要が営まれる日とかでないどころか,ロープウエイもメンテナンスのため運転休止中の張り紙があったのに大した賑わいだ.6号路,4号路,稲荷山などとは比べものにならないほどすごい.
1号路では,先ず薬王院の一番手前手前,入り口の社の直ぐ脇で,親切な人に「あそこに咲いてますよ」と教えてもらったが,筆者の視力ではどうしても見ることができなかった.無念!次に,殆ど1号路入り口近くのたくさんのセッコクを着けた大木がトレイル脇に1本あり,こちらは無事見つけることができた.たった1本だが6号路より距離は短いので良く見えるようだ.
途中ラジオを聴いていたら鳩山総理辞任のニュースが入ってきた.さて誰に交代するか?
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:ほぼ快晴
歩行距離:20.58km
歩行時間:5時間2分,休止時間:1時間22分.
痛くなったところ:左脚付け根.
明王峠少し手前に北側が開け,ベンチのある場所がある.ここから北を望むと,淡い新芽は少し濃度を増し,中には写真のように白い花を付け始めた大きな木も見える.遠いので正確には判らないが樹木全体の様相や葉の付き方などからするとどうやらミズキ(水木)かな~?
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:概ね晴
歩行距離:20.5km
歩行時間:6時間2分,休止時間:54分.
痛くなったところ:左脚付け根,う~ん,これはもう治らないかな~
6号路は稲荷山コースと違って大きな樹が結構見える.杉などは多分数百年の樹齢があるように思われる.また杉の他にもいろいろあって,沢沿いの広葉樹は今ちょうど鮮やかな彩を添えてくれており,この中で歩みを進めるには申し分ない状況だ.
前回同様明王峠から相模湖駅に下った.駅の少し手前から相模湖を望むようになる.この日の相模湖はあくまでまでも穏やかだ.幾ばくかの心得があれが一首口からほとばしるのも.....
コース:京王高尾山口→6号路→高尾山→城山→景信山→陣馬山→明王峠→JR相模湖駅
天気:曇り
歩行距離:21.0km
歩行時間:6時間3分,休止時間:1時間45分.
痛くなったところ:左脚が少し
今年は桜の期間が長い.城山の八重桜は今が盛りだ.そして多種の樹木が新芽を吹き,実に目に鮮やかだ.
一旦陣馬山に行った後明王峠に戻り,久しぶりにJR相模湖駅に下ることにした.このルートは與瀬神社近くまでは緩やかで滑らかな路面が続く.與瀬神社少し手前からいきなり急坂で石の凸凹が多くなる.ちょうど高尾山からなだらかな4号路,2号路を下り,“健脚向き”の標識のある琵琶滝に下りるのと似ている.
與瀬神社はかなり大きな社を持つが,普段は無人なのであろうかひっそりとしている.深い庇の下の木組み構造が見えるようにHDRiにしてみた.與瀬神社から駅方面に下る階段はとても急で,ふとカンボジアはアンコールワットの,やはり急峻な石の階段を思い起こさせる.