2008年6月13日(金),今回のトレッキングメンバー6人(筆者含めて)とツアリーダー1人は,成田第2ターミナルに集まり,パキスタン国際航空(PIA)PK-853便でイスラマバードへと向かった.
PK-853便はシート配列が2-4-2のA310-300機だった.パキスタンの公用語ウルドゥー語の案内がウルドゥー文字で記されている.ウルドゥ文字は素人目にはアラビア文字によく似ているように見える.実際のところ,アラビア文字の一書体とみても差し支えないらしい.どの道読めないのだが.
PIA機は離陸に先立ち,コーランの誦詠が流れる.隣席の男性に確かめたのだが,やはりコーランはウルドゥー語ではなくアラビア語だそうだ.これはイスラム世界共通のことだ.
パキスタン料理は概して辛いものが多い.このようなカレーは当然としても,スープやサラダまでも辛いといささか閉口してしまうが.......郷に入れば....ということで止むを得まい.
PIA PK-853便は成田をほぼ定刻に飛び立ち,予定通り途中,北京に降り立った.北京は並みの雨模様であったが,上空は相当荒れていたようで,なかなか飛び立たない.3時間余り遅れてようやく飛び立ったのであった.
イスラマバードにはそのまま遅れて到着し,宿泊先のベストウエスタンホテルに着いたのは深夜,未明の2時頃だった.
ロビー脇のレストランではこんなに遅い時間なのに結婚披露宴が執り行われていた.程なくそれがお開きになり,新郎新婦は飾り立てた車に乗り込むシーンが見られた.なぜこのような深夜にパーティを行うのか不思議だ.しかもイスラムなので酒はないので,皆もの静かな印象だ.う~む,不思議!
ベストウエスタンホテルの部屋に入ると,机の上,左手前にはお祈りのときの方向を示す矢印,つまりメッカの方向を示すキブラ(Qibla)があった.イスラム圏に来たのだな~と云う実感をさせてくれる.
到着の翌日,ツアリーダーがトレッキング申請に役所に出向くため,我々もイスラマバードに1日滞在する.バルトロ氷河は政治的にクリティカルな場所に位置するため,申請/許可が必要で,どうやらパキスタンの代理人が事前に申請するのを認めていないようだ.この辺はネパールなどと比べて丸1日損(?)する訳でちょっと残念.
このホテルではCNNやアルジャジーラが映った.それによればアフガニスタン南部,確かカンダハルの刑務所襲撃で看守ら10人以上が死亡,1000人以上の囚人が外部に逃れた事件や,岩手,宮城で地震が発生し4人死亡,10数人が行方不明などというニュースを報じていた.不明者の無事を祈りたい.
暑いホテルの外に出ると1本の大きな樹があった.この日陰にたむろしていた男性が,これは樹齢300年のSheeshumで,鋼鉄のように硬く,濃い茶色でいい家具が作れる,と話してくれた.手元の辞書ではSheeshumが載っていないが,ネットで見ると,確かにSheeshum製の家具がいろいろ載っている.
さて明日はスカルドに向かう予定であるが,ナンガパルパット脇を通過するフライトは頻繁にキャンセルされるというが.........どうなるか?