21日目の7月3日,トレッキングを終え,今日は4WDでスカルドに戻る.
夕べはテントで早く休み,良く寝た.まだ朝が明けやらぬ4:15AM頃,1日で最初のアザーンが聞こえてきた.ここは電気が供給され,従ってラウドスピーカーもあるので肉声のアザーンよりずーっと大きな音だ.
ポーターの皆さんは最後のテント畳みを終えると,引き上げていった.我々のポーターは当初38人,荷物の減る最後は20人だったそうだ.ご苦労様でした.
テント場近くの広場には新しい仕事を求める人たちでごった返していた.夏場だけの仕事なので皆一所懸命だ.
トヨタランドクルーザーが足りず,一部ジープになった.そのジープ,勿論改造されたもの,が割り当てられた.窓から乗り降りするようなタイプで一層ワイルドな感じだ.
アスコーレの周囲はきれいな畑に朝日が当たり,なかなかきれいだ.そして程なく乾燥地帯に至り,所々に畑を伴った小さな集落を通過するようになる.
下は,アスコーレとそこを発って暫くの間
往きで遭遇した土砂崩れは,「直っているかな~?」と期待していたが,事前にまだそのままであることが知らされていた.その場に来てみると果たしてその通り,いや土砂崩れの範囲はさらに広がっていた.渡っているときに巻き込まれたら一巻の終わり,足早に渡ったのだった.
渡り終えた先では,待機していた別の4WDに乗り込み,スカルド方向に向かった.
下は,土砂崩れ現場周辺の写真
土砂崩れの現場を越え,暫く行くとアリバゴン(ゴン:Gone)に辿り着いた.ただお昼には早すぎた.なので次のレストランの在りかを探して走り続けた.
やがて小さな集落に一軒の質素なレストランがあった.チャーハンのようなものであったが,我々のコックSfさんの味と比べると,ちょっと....と云う感は否めない.まあ,こちらが普通なのであろうが.
そのレストランには調理場から食品をテーブル側に出す小窓が開いていた.この3人の男の子はお店の息子さんたちだ.多分小中学生であろうが,こちらの子は老けて見える.
下は,土砂崩れ現場から小集落に至る辺りまでの写真
2:25PMマッシャーブルムホテルに到着した.ベランダから眺める山の雪は2週間前より少なくなったようだ.久しぶりにシャワーを浴び,さっぱりした.
洗濯もして,ベランダに干してみた.大気が乾燥しているので厚いウールの靴下でも翌朝までには完全に乾いていた.
夕方街外れのレストランへと向かった.街を歩いていると,ヒンドゥーのインドやネパールなら解るが,ここイスラムの国パキスタンでも牛がうろついているのにはいささか驚かされた.ガイドAmさんに訊いたら,割と普通の光景だそうだ.
どの車もユニークなデザインのナンバープレートを付けて走っている.パキスタンでは所定の規格を満たす限りデザインは自由なのだそうだ.殆ど同じデザインがないくらい好き勝手なデザインで工夫しているのが面白い.所謂デコトラの国なので,ナンバープレートのカスタマイズなどお手の物なのであろう.
下は,スカルドに到着し,街を歩いたときの写真
さてこうしてスカルドに無事到着し,シャワーも浴びることができた.シアワセ~!明日のスカルド⇒イスラマバードのフライトは飛ぶだろうか?