コンコルディアへ行くgo to Concordia

13日目(トレック8日目),今日6月25日はいよいよコンコルディアへと向かう.

ゴレⅡを出るleave GoreⅡ(4,380m)

朝焼けのマッシャーブルム

朝焼けのマッシャーブルム

ゴレⅡの朝,4:45AM,マッシャーブルムはきれいな赤に染まった.この日の朝はほぼ全天雲がなく,よく見渡せる.コンコルディアに行く日なので,こりゃついている!


氷河上のテント

氷河上のテント

テントを張った砂利の下は氷だ.砂利の厚さは幾らでもない.こりゃ冷気がシェラフを通して伝わり易い訳だ.またテントを支えるペグも,氷なので打ち込むことができず,大き目の石ころにロープを縛り付けて支えている.風が無いのでそれで大丈夫だ.


左側にムスターグタワー(Muztagh Tower:7,273m)が見えてきた

ムスターグタワー(Muztagh Tower:7,273m)

暫く歩くと左側にムスターグタワー(Muztagh Tower:7,273m)が見えてきた.えぐられた頂上の形が特徴的で,写真で見ていたので現物を初めて見かけたときにもすぐ判った.

この辺りは氷塔も目立つ.でも気温は上昇しているし,がんがん照りつける太陽でどんどん融けそうで心配だ.現にツアリーダーのMさんが2,3年前に訪れた時と比べるとやはり縮小していたり,少なくなっているそうだ.


下は,ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め.左端はゴレⅡから眺めた朝の無名峰(若しくは知らない山)

ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め
ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め ゴレⅡを出て暫く歩いた地点までの眺め

中間点the halfway point

ムスターグタワーの全容

ムスターグタワーの全容が見えた

さらに上に行くとムスターグタワーが裾野から見えるようになった.ムスターグタワーは,地図で見ると,Y字状のバイアング氷河(Biange glacier)で囲まれ,バイアング氷河Yの字下端はバルトロ氷河に注ぐようになっている.

バイアング氷河は土砂や岩があまり堆積しておらず,白くきれいだ.勾配が急で,また長さが短いためであろうか?バイアング氷河に限らず,一般にバルトロ氷河に注ぐ,言わば支流の氷河はかなり白いようだ.


大きな氷塔の脇を進む

大きな氷塔

かなり大きな氷塔の脇を通って進んだ.氷塔の表面に,滑らかな曲線なら成る紋様,恰も砂丘の風紋のような雰囲気の紋様が付いているのもしばしば見かける.

さらに巨大なものがあり,アイスクライミングの練習をする人もあると聞く.なーるほど.


スキルブラム/Skilbrum(7,360m),クリスタルピーク/Crystal Peak(6,237m),マーブルピーク/Marble Peak(6,238m)が見えてきた

3山現る

さらに歩くと左側(バルトロ氷河右岸)にスキルブラムSkilbrum(7,360m),クリスタルピークCrystal Peak(6,237m),マーブルピークMarble Peak(6,238m)が見えてくる.真っ白なスキルブラムが一番高いようだが,クリスタルピークとマーブルピークはコンコルディアの直ぐ脇で,これから四六時中見ることになる.


下は,中間点辺りまでの眺め

コンコルディア手前の眺め
コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め
コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め コンコルディア手前の眺め

コンコルディアに到着get to Concordia(4,650m)

ブロードピーク(左)とガッシャーブルムⅣ(右)

ブロードピーク(左)とガッシャーブルムⅣ(右)

この2つを眺めながらあと少し歩く.ガッシャーブルムⅣの右稜線背後には僅かながらガッシャーブルムⅡ峰が見えている.

それにしても雲ひとつ無い天気,コンコルディアに行くタイミングを見計らってくれたようで,実にラッキーだ.


ミトレピーク(左)バルトロカンリ(右)

ミトレピーク(左)とバルトロカンリ(右)

コンコルディアが間近になると,黒い岩山ミトレピーク(Mitre Peak:6,025m)と,その右隣後ろに白いバルトロカンリ (Baltoro Kangri:7,274m)が見えてきた.

ミトレピークは上記マーブルピーク,いやそれ以上コンコルディア近くに在り,これまたすぐ目の前にいつも見ることになる.


コンコルディア到着し,K2が見えた!!

K2が見えた!!

とうとうK2にお目にかかることができた.ちょうどマーブルピーク(手前)とブロードピーク(奥側)に挟まれた奥座敷のような位置に鎮座している.いや~感激,感激!!

同行者一同,ガイドやツアリーダーに感謝し,しばし「すばらしい!」の言葉を連発した.


下は,コンコルディアに到着するまでの写真

コンコルディアに到着するまでの写真
コルディア手前の写真 コルディア手前の写真 コルディア手前の写真 コルディア手前の写真 コルディア手前の写真 コルディア手前の写真 コルディア手前の写真

左から白いバルトロカンリ(Baltoro Kangri:7,274m),その右,奥まったところにやはり白いスノードーム(Snow Dome:7,150m),そのまた右にチョゴリサ(Chogolisa:7,665m),右端は黒く低めのミトレピーク(Mitre Peak:6,025m)

南に4山

コンコルディアは正しく円形劇場のようだ.写真は南側で,左から白いバルトロカンリ(Baltoro Kangri:7,274m),その右,奥まったところにやはり白いスノードーム(Snow Dome:7,150m),そのまた右にこれまた白いチョゴリサ(Chogolisa:7,665m),右端は黒く低めのミトレピーク(Mitre Peak:6,025m)とが並んでいる.

北には主役のK2(8,611m),その左に白いエンジェルピークが見える.

東には主役のブロードピーク (Broad Peak:8,047m),その右にGⅣ(7,925m)とその支脈,GⅤ,GⅥが見えている.

西にはパイユピークやマッシャーブルムがある筈だがまだ識別できていない.

ガモウバッグ

ガモウバッグ

旅行社は急性高山病を罹ったときの緊急処置のため携帯型密閉加圧室,いわゆるガモウバッグを持参していた.皆元気で必要としていた訳ではないが,折角だからと体験/見物させてもらうことになった.

一人の人が中に入り,外部で足踏みポンプで空気を送り込む.所定圧力になると定圧バルブが作動し,一定圧力になる.酸素はどんどん消費されるのでポンプは絶えず踏む必要があり,また外に出るときは鼓膜や血液に支障が出ないようにゆっくりと減圧をする必要がある

中に入る体験をした方によれば,「狭い空間に密閉され,所謂閉所恐怖のような感じ」がしたと話していた.

コンコルディアでK2が良く見えるテント

K2ビュールーム

コンコルディアは我々以外に少数グループが2,3テント張っていた程度で込み合ってはいない.我々のグループはポーターの皆さんが早く着いて,K2が良く見える場所にテントを張ってくれた.入り口を開けておくとK2がもろに望めて,まあK2ビュールームといった趣だ.


下は,コンコルディア到着時の写真

コンコルディア到着時の写真
コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真
コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真 コルディア到着時の写真

コンコルディアの夕暮れat dusk in Concordia

夜8時過ぎ,陽が落ちる間際,山々を照らした.あまり赤くはならなかったがそれでもいくらか金色に輝いて,それなりに見応えがあった.

チョゴリサ
Chogolisa(7,665m)
チョゴリサ
Chogolisa(7,665m)
バルトロカンリ
Baltoro Kangri(7,274m)
チョゴリサ/Chogolisa(7,665m)チョゴリサ/Chogolisa(7,665m)バルトロカンリ/Baltoro Kangri(7,274m)
ガッシャーブルム/ⅣGasherbrum 4(7,925m)ブロードピーク/Broad Peak(8,047m)K2(8,611m)
ガッシャーブルムⅣ
Gasherbrum 4(7,925m)
ブロードピーク
Broad Peak(8,047m)
K2
K2(8,611m)

完全に日が暮れ,8:40PMくらいになると,ここでも肉声のアザーンが聞こえてきた.あまり大勢の人が居なくとも,誰かがリーダー格となってアザーンを唱えるのであろうか.

さて,明日はブロードピークベースキャンプへの往復だ.また天気いいかな~?



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